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河野 柳一 先生、河野 亮平 院長の独自取材記事

河野整形外科

(蕨市/蕨駅)

最終更新日:2021/03/22

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「河野整形外科」は、蕨エリアで約40年にわたって人々に頼りにされてきたクリニック。2020年12月に移転リニューアルし、河野柳一先生から息子の河野亮平先生へと院長も代替わりして、新たなスタートを切った。昔からの、患者の目線に立った丁寧な説明を大事にする診療姿勢はそのままに、エコー検査や理学療法士による運動器リハビリテーションに注力。高齢者の首や腰、肩、膝などの慢性的な痛みから、若い世代の悩み、子どもたちのスポーツ障害まで、幅広く診療を行っている。現在は同院の名誉院長である河野柳一先生と、院長の河野亮平先生に、力を入れている治療や診療の際に大事にしていることなどを聞いた。
(取材日2021年3月9日)

患者目線でわかりやすく伝えることを大切に

移転を機に、いろいろと一新されたと聞きました。

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【名誉院長】そうですね。当院は1980年代前半に僕が開いたもので、以前はここから100mほどのビルの2階にありました。ただ開業当時は、将来息子が医師になるのか、後を継いでくれるのかわかりませんでしたし、そこまで考えておらず、エレベーターがなかったりと不便な部分もありまして。クリニックを引き継ぐなら、長年ここで診療する中でうちを頼ってくださる多くの患者さんのためにも、ちゃんと立地の良い所に引っ越さなければと考えていたんです。思ったより時間がかかりましたが、2020年12月にやっと実現できました。
【院長】新しいクリニックを造るにあたってこだわったのは、まず運動器のリハビリができるように、リハビリ室をしっかり広く取ることです。またエコー検査もできるように、診察室2室に処置室1室と十分なスペースを確保し、待合室も広くしました。

移転を機に、院長も交代されたのですね。

【院長】ええ、そうです。そこまでの経歴としては、大学卒業後、約13年間そのまま大学病院の医局で働き、続いて4~5年一般病院に勤務した後、移転前のクリニックで3年間ぐらい副院長として診療していました。専門は外傷ですが、大学病院の頃から幅広く整形外科全般を診てきています。

エコーを活用することで、幅広い治療を行っているのですね。

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【院長】はい。エコー検査は現在の治療に欠かせないものです。レントゲンでわかるのは骨の状態だけで、腱や神経、血管、筋肉といった部分は見えません。けれど、実は骨に問題があるケースはあまり多くないんです。エコー検査なら、痛い所にエコーをあてて、腱や神経、血管、筋肉の様子をリアルタイムで見ることができます。状態が詳細にわかることで、治療の選択肢が増えますし、患者さんと一緒に画像を確認しながら「今こういう状態ですよ」と説明できるので、非常に理解してもらいやすいのが特徴です。患者さんの関心も全然違いますね。例えば、四十肩、五十肩や神経系の疾患、手のしびれなどは、レントゲンではほとんど異常は見られませんが、エコーで見ると神経や腱が傷んでいたり、炎症を起こしているのがわかります。画像を見ながら注射を打つこともでき、正確に痛い所に薬を届けることが図れるので、効率的な治療につながるんです。

体の機能を取り戻すための運動器リハビリに注力

診療の際に大事にしていることを教えてください。

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【名誉院長】やっぱり患者さん目線でわかりやすく、具体的に説明することです。病名もわかる範囲で伝え、病態はこうですよ、ですからこんな治療法がありますよとお伝えしています。どういうところに困っているのかしっかり聞き、その悩みに対してお話をすることを心がけていますね。整形外科では普段の体の使い方も大切なので、物の持ち方や階段を利用する頻度など、日常生活の過ごし方についても具体的にお話ししています。
【院長】僕も「わかりやすく」が基本ですね。検査の結果もわかりやすく説明して、治療法をいくつか提案し、患者さんと相談しながら希望に沿うように治療を進めていきます。なかなか改善につながらない時も、「これで駄目だとうちではできないよ」というのではなく、もう一度原因を探し、患者さんと一緒に違う治療法を探していくことを大事にしています。

リハビリテーションにも力を入れているそうですね。

【院長】ええ。先ほど名誉院長もお話ししたとおり、整形外科の治療では、普段の体の動かし方がとても大切です。リハビリの専門家が介入することで回復の度合いやスピードが全然違うので、以前から新しいクリニックでは絶対にリハビリ、中でも、理学療法士が担当する運動器リハビリに力を入れると決めていました。信頼できる方に入ってもらい、現在、理学療法士2人体制で行っています。最近は在宅ワークが増えた影響か、30代や40代での首や腰の痛みを訴える人も増えています。治療の一環で必要となるストレッチや運動については、診察室でも説明しますが、短い時間ではなかなか伝えきれません。その点、運動器リハビリでは、理学療法士さんが20分間マンツーマンでどう動けばいいのか教えてくれます。正しいやり方を知ることで運動効果が増すでしょうし、おうちで実践して疑問が出たらまた相談することでも良い循環が生まれて、治療が進みやすくなります。

今後、さらに充実させたいこと、取り組んでいきたいことはありますか?

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【院長】一番力を入れたいのは、運動器リハビリを中心にリハビリ室を使った治療を充実させていくことですね。後は、近年整形外科分野でも注目を集めている再生医療についても興味があり、さらに勉強していきたいと思っています。例えば膝の痛みの治療は、人工関節への交換手術が最終手段で、その前に一般的な内服治療、注射、運動器リハビリなどの治療法があるのですが、そのもう一つの選択肢として加えられないかということで、再生医療に関する研究が進み、存在感が増してきているんです。

手術やリハビリを受けた経験が診療に生きている

先生方が、ご自身の健康のために気をつけていることはありますか?

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【名誉院長】日頃、患者さんに「歩こう」「運動しよう」と言っている身。自分がおろそかにしてもいけないと思うので、できるだけ散歩するようにしています。後は、昔の仲間とゴルフに行ったりもしますね。
【院長】普段はジムや自宅でトレーニングをしたりですかね。僕は昔からスポーツが好きで、大学時代はアメフト、卒業後はサーフィンに打ち込んでいたんですが、けがが多くて。39歳の時に頸椎症の、41歳の時に前十字靭帯断裂の手術を受け、リハビリも経験しました。おかげで体はボロボロで、前のようには動かなくなっているんですが、楽しめる範囲でやっていきたいと思っています。

院長先生ご自身も、患者さんの立場を経験されたことがあるのですね。

【院長】はい。ですので、患者さんの気持ちはよくわかります。人に言ってもわかってもらえない痛みや痺れはあるし、おそらく神経から来る「何とも言えない嫌な感じ」としか言いようがないんですが、痛みや痺れだけでは表現できない症状があって。僕も今もまだあります。でもおかげで患者さんの感覚はわかりますし、どんな検査、どんな治療法がいいか選択肢を示すことはできますね。けがをして動きが悪くなった部位をどんどん使うのはやはり良くないのですが、スポーツ好きの患者さんだと、「好きだからやりたい!」という思いが勝ってしまいがちです。そういう患者さんには、画像を交えて症状をしっかり説明し、本人の希望も聞いた上で、「ここまではいいけれど、これ以上はやめたほうがいいですよ」と率直にお伝えしています。丁寧にお話しすると、セーブしながらできる範囲でスポーツを楽しもうと思ってくれる患者さんが多いです。

最後に、地域の方々へメッセージをお願いします。

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【名誉院長】地域の方々の健康寿命を延ばして、人生を豊かに、楽しく、痛みなく送れる助けになれればいいなと思っています。以前患者さんから言われた「先生のところに行くと何とかしてくれる」との一言がとても印象的で、同時にうれしく感じました。とても重みのある言葉だと思います。そういう最後に頼りにされる場所として、信頼に応え、人生を豊かにする手助けができればうれしいですね。
【院長】整形外科は、これまでどちらかというとご高齢の方の治療がメインだったと思いますが、若い方からお子さんまで、痛みを感じたらすぐに来てもらえる場所にしたいと思っています。治療だけでなく予防的なことを含めて診ていきますので、痛みを我慢せず、おかしいなと思ったらまず気軽に来院してください。

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