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牛込 亮一 副院長の独自取材記事

牛込医院

(仙台市泉区/旭ヶ丘駅)

最終更新日:2022/04/25

牛込亮一副院長 牛込医院 main

仙台市泉区南光台にある「牛込医院」。内科・循環器内科を診療し生活習慣病の指導にも力を入れているクリニック。1997年に牛込康文院長が開業し、2021年から同じく循環器内科で経験を積んだ息子の牛込亮一副院長とともに、二診体制で診療を行っている。心疾患の患者をはじめ一般的な風邪症状など、地域住人のかかりつけ医としてきめ細かな対応を行っている。亮一副院長は大崎市民病院、東北大学病院、仙台オープン病院などの急性期病院で循環器内科医師として経験を積んだ経験から、初期段階で心疾患の治療に介入する重要性を実感、地域医療でそれを実現したいと考え日々の診療に臨んでいる。今回は亮一副院長に診療ポリシー、患者そして地域への思いを語ってもらった。

(取材日2022年3月16日)

急性期病院での経験を生かし、地域医療に取り組む

こちらは開業されてどれくらいたつのでしょうか。

牛込亮一副院長 牛込医院1

私の父、牛込康文院長が1997年に開業したクリニックですので25年になります。私は2021年からここに勤めており、現在は父と私の二診体制で診療をしています。開業時から来ていただいている患者さんも多く、幅広い年齢層の方に来ていただいております。父も私も循環器を専門としているので、心臓疾患などで長年のお付き合いをさせていただいている患者さんもいらっしゃいます。私は大崎市民病院、東北大学病院、仙台オープン病院などの急性期病院で循環器内科医として、心不全、虚血性心疾患、不整脈などの専門治療を行ってきました。その時からお付き合いのある患者さんで、私がこちらで勤務するようになってからも引き続き来ていただいている方もいらっしゃいます。

長くこのエリアで診療されていますが、どんな特徴があるエリアでしょうか。

南光台エリアは、仙台市内でも以前からある団地で開発から約50年ほど。それに伴い高齢化も進んでいるエリアなのではないかと思います。南光台から来られる方は80代や90代という方も多く、当院は全体がバリアフリーになっていますので、ご高齢の方や車いすの方でも安心して通院していただけると思います。一方、このエリアも世代交代が少しずつ進んでいて、四条通りにはお店も増え、若い人たちも住みやすいエリアにはなっているように思います。今後は若い世代にもご自身の健康に目を向けていただけるようなクリニックにしていきたいと考えています。

やはり循環器系の疾患の患者さんが多いのでしょうか。

牛込亮一副院長 牛込医院2

もちろん専門が循環器なので胸の症状で来院される方が多いですが、内科も標榜しているクリニックですので疾患は多岐にわたります。近くにお住まいの方の方だと風邪やおなかが痛い、咳が止まらないなど症状はさまざまです。新型コロナウイルスの流行を受け、当院では発熱患者さんのための外来も設けています。安心して受診していただけるよう、隔離された診察室で診察し適応のある方のPCR検査、抗原検査も可能となっています。新型コロナウイルス感染症に該当する症状を有する方は、来院前にお電話をいただければと思います。

高齢化による心不全増加を防ぐために生活指導にも注力

循環器内科とはどんな疾患の診察を行う科ですか?

牛込亮一副院長 牛込医院3

循環器内科は不整脈、心不全、虚血性心疾患などの心疾患の診察を行います。受診される患者さんの訴えで多いのは息切れや胸痛、あとは健康診断などで要再診になり来られる方もいらっしゃいます。超高齢社会の今、心不全を含む心疾患にかかる患者さんは急増し続けています。今後も高齢者が増加し続け、高齢の心不全患者さんが大幅に増え、「心不全パンデミック」が起こるだろうともいわれています。心不全は一度かかってしまうと治る病気ではなく、進行性の病気です。以前勤めていた病院では救急搬送されてくる心不全患者さんを多く診ておりました。そうなる前にいろんな手立てを講じられるような治療を当院で提供できたらなと考えています。

生活習慣病の指導は、心疾患を予防する目的で行われているのでしょうか。

基本的に循環器疾患は生活習慣病がベースにあって、その治療がしっかりできていないことが原因で、最終的に心筋梗塞や狭心症につながります。そうなる前の段階で高血圧症や糖尿病、高コレステロールなど脂質異常症の段階から治療し、これ以上心臓や腎臓に負担をかけないようにするために、生活習慣病の治療にも力を入れています。ただ薬を飲んでもらうだけでなく、その状態を放置することでどのようなことが将来起きる可能性があるかを知っていただき、それらを予防するために普段の生活でどのようなことを注意したほうがいいのか、今どんな対処をすべきかという情報をしっかり伝えることも重要と考えます。若い方であれば次のステージに進まないようにすることが大切なので、私のこれまでの経験から伝えられることはしっかり伝えたいと思っています。

先生が診療時、心がけていることは何でしょうか。

牛込亮一副院長 牛込医院4

専門的な話をする時など、できるだけわかりやすい言葉でお伝えするように心がけています。また、生活習慣病を診るとなると、患者さんの普段の生活にも助言しなくてはいけない場面が多くなります。その中で、患者さんの生きがいをどう担保しながら治療できるだろうかというところを考えるようにしています。治療のために楽しみを全部奪われたら長生きしてもうれしくない、という方もいれば、逆に1分でも長生きしたいから頑張りたいという人もいらっしゃいます。人それぞれ考え方はあると思うので、どんな価値観をお持ちか話を聞きながら、その患者さんが、どうやってその疾患と向き合えばいいのかを模索しながら治療を進めていきます。

軽い症状でも気軽に相談に来てもらいたい

先生が循環器内科をめざされたのはお父さまの影響が大きかったのでしょうか。

牛込亮一副院長 牛込医院5

父の影響というか、純粋に医学部に入っていろんな科を検討した時に、循環器内科が一番面白いと思ったのが正直なところです。循環器は、急性期の患者さん、慢性期の患者さんどちらも診ます。基幹病院で働いていた時は、心疾患などで倒れられて病院に運ばれてくるところから関係がスタートし、その後長い付き合いになることが多かったんです。こうしてクリニックの医師になってからは、さらにその前の段階、生活習慣病という段階から診ますので、より一層長いお付き合いになります。患者さんの人生も見ながらその病気にどう向き合っていけばいいかということを一緒に考えていくことができるのが、循環器内科診療の魅力だと思います。自分が出したお薬によって症状を良い方向に持っていけるよう、これからも研鑽を積んでいきます。

今後のクリニックの目標はなんでしょうか。

人生100年時代と言われる中、一番重要なのは健康寿命だと思っています。そのために軽く体を動かすリハビリテーションなども行っていきたいと考えています。昔は、心臓の病気をした方はあまり動かないほうがいいと言われてきましたが、今は適度に動いたほうがいいという考えに変わってきています。ご自身の判断で無理に動くと心臓の負担になることもありますから、医師の視点から負担になりにくい運動を提案できたらいいなと思います。若い方でも、胸が痛んだ経験がある方はいらっしゃると思います。不安に思うことがあれば気軽にご相談してもらえればと思いますし、健康診断などで何か言われた時も来ていただきたいですね。そこから必ず治療が始まるわけではなく、まずは何が原因なのかとか、どういった生活を改善していくと、どういった病気を予防できるというお話もできるので、気負わず来ていただければうれしいです。

気になった時は躊躇せず早めに、が大切なんですね。

牛込亮一副院長 牛込医院6

心臓関係は軽い症状のうちに治療をしたほうが良い経過が期待できます。息切れ、動悸、足のむくみなどが心不全の初期症状として現れることが多いのですが、「もう年だから」と考えて放置してしまう事が多々あります。例えば、普段は3階まで階段を上れるのに、1階上っただけで息切れして休まなければならなかったなど、気になる症状があれば来ていただきたいですね。採血やエックス線による検査、心電図でわかることが多いので、症状が重くなる前に治療をするというのが非常に重要になってきます。当院で対応できない症状・疾患の場合や、より詳しい検査が必要な場合は近隣の提携病院を紹介し、そちらで検査・治療を行った後、落ち着いた段階で当院で治療を再開・継続していきます。当院は気軽に来院いただける環境を整え、地域に根づいたクリニックとして、地域の皆さまの健康を守っていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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