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佐藤 裕也 理事長の独自取材記事

佐藤裕也眼科医院

(仙台市青葉区/五橋駅)

最終更新日:2021/12/16

佐藤裕也理事長 佐藤裕也眼科医院 main

仙台市営地下鉄南北線五橋駅より徒歩約3分と利便性の良い立地にあるのが、「佐藤裕也眼科医院」。1982年4月に開業した同院は、白内障をはじめさまざまな眼科疾患の手術を実施しているクリニックだ。理事長の佐藤裕也先生は、39年にわたり開業医として眼科診療を続けてきた実績の持ち主である。長年医療に携わってきた威厳を感じさせながらも、物腰がとてもやわらかく話しやすい雰囲気もある。白内障と眼内レンズを専門としており、81歳となった現在も日々熱心に診療にあたっている。今回は佐藤理事長に診療時に心がけていることや、眼科の医師をめざしたきっかけ、リフレッシュ方法などさまざまな話を聞いた。

(取材日2021年10月18日)

新しい知識を取り入れ、徹底したフォロー体制を構築

五橋エリアの特徴を教えてください。

佐藤裕也理事長 佐藤裕也眼科医院1

現在は開発されて商業ビルやマンションが立ち並んでいますが、開業当初は仙台市中心部なのに開発があまり進んでおらず、空き地が多くありました。地下鉄もまだできておらず、移動手段はバスがメインだったのですよ。将来は交通の便が良くなるだろうと思ってはいましたが、当時は今のように利便性の良い土地ではありませんでした。私は当時五橋にあった仙台赤十字病院に10年ほど勤めていましたが、病院が八木山に移転することをきっかけに私はこの地に残ろうと思い、開業しました。

どのようなこだわりを持って開業されましたか?

病院の中では眼科はメインでないことが多いですが、開業医であればやりたいことをやれると思いました。開業したばかりの頃はこだわりを持つ余裕もなく毎日が精一杯でしたが、さまざまな経緯があり今は名古屋市を中心に活躍している、市川一夫医師が立ち上げた眼科医師グループの一員として、眼形成、角膜、白内障、緑内障、網膜疾患など、高度な専門性をもった先生方に来ていただいて、診療や手術ができる体制を作っています。手術後も長期にわたって患者さんの目の状態をチェックしながら、徹底したフォローをさせていただいています。

こちらでは主にどのような診療を専門とされているのでしょうか?

佐藤裕也理事長 佐藤裕也眼科医院2

私は白内障と眼内レンズを専門としており、網膜疾患は当院を継承予定の息子の副院長が専門に勉強しています。自由診療のレーシックや有水晶体眼内レンズを用いた治療にも対応しています。新しい治療を導入する際は先ほどの眼科医師グループ内で倫理委員会を通した上で採用しています。目のことであれば何でもご相談ください。

通院している患者さんはこの地域の住民が多いのですか?

昨今の感染症流行の影響もあり、郡部の患者さんは少なめですが、宮城県だけでなく岩手県や山形県など近隣からも来ていただいているのですよ。当院の方針としては、なるべく来院しなくても済むようにしています。そもそも、医療機関はあまり来たいと思う場所でもないでしょうしね。最近は加齢黄斑変性という網膜の病気が増えています。これは主に視野の中心部に異常を来し、眼底出血を起こすこともある疾患で、少しずつ悪くなるので進行スピードを遅らせるための対応が必要になります。次に緑内障の患者さんが多いですね。あとは、糖尿病の患者さんもいます。

患者にとってのベストな状態をめざし、誠実さを大切に

先生が診療の時に心がけていることは何でしょうか?

佐藤裕也理事長 佐藤裕也眼科医院3

若い時は病気を治すことに夢中で、こうすべきだと患者さんに指導したのに、守らない方にはどうしてなんだと思ってしまっていた時もありました。しかし、長く医療に携わっていく中で、病気の治療はもちろん大切ですが、まずは患者さんが天寿を全うするまでにいかに視力を持たせていくかということを考えるようになりました。まずはその患者さんにとっての目標を決め、その上でベストな状態にしていけるように努力することが大切だと思います。

手術室はきれいで広く、さまざまな設備を整えていますね。

手術の機械は随時リニューアルしており、基本的にはすべて2台ずつ持つようにしています。というのも、1台が突発的に調子が悪くなった場合にも対応できるようにするためです。日々多くの手術をこなしていますので、手術室の体制は万全にしておきたいのです。手術に関しては、ホームページなどで手術実績のデータを公表するようにしています。実は東京在住の私の実兄が以前に外科手術を受けることになった際、どの医療機関を選ぶか考えて、合併症についてオープンにしている病院を信用して決めた、と後に聞いたものですから当院でも手術に関する術後のデータを常に公表することにしたのです。

手術を受けるにはどのような手順を踏めばよいのですか?

佐藤裕也理事長 佐藤裕也眼科医院4

手術については、まずは手術を行うと決まった時点で予約を入れていただきます。手術後は翌日や翌々日、1週後など継続して診察し、しっかりと経過を見ていますよ。他院からの紹介で手術を行った場合、ある程度落ち着いた状態になればその後の経過観察は紹介元のクリニックに引き継ぎます。日常の診療については今のところ予約制は取り入れない方針です。

佐藤理事長はなぜ眼科の医師をめざしたのですか?

眼科に勤める先輩の話を聞いて、眼科を選びました。当時はすでにチーム医療という考えが一般的になりつつありましたが、眼科は1人で手術することが可能です。今思えば、1人で行える眼科は私には向いていたと思います。

良い職場環境をつくりスタッフが長く働けるよう配慮

たくさんのスタッフさんがいらっしゃいますね。

佐藤裕也理事長 佐藤裕也眼科医院5

開業の時のコンセプトが「ゆくゆくは眼科のメディカルセンターをつくりたい」ということと、私も若い頃共働きでしたので「スタッフは子育てをしながらずっと働き続けられるようなクリニックにしたい」ということでした。現在は医療事務、看護師、視能訓練士など多くのスタッフがおりますが、合計すると働きながら25人ほどのお子さんが生まれています。一番多いスタッフでは4人お子さんがいるのですよ。産前産後休暇と育児休暇を希望するスタッフはみんな取れるようにしています。また、当然のことではありますが、勤務はすべてタイムレコーダーで管理しており、サービス残業はないようにしています。

佐藤理事長は多趣味とお伺いしましたが、リフレッシュ方法を教えてください。

子どもの頃は時間さえあれば外に釣りに行き、田んぼでドジョウを取るなどしていました。今もやはりアウトドアが好きですね。最近は海釣りをしています。大きいものはカジキから小さいものはチカまで楽しんでいますよ。他には真空管オーディオの作製もしています。

クリニックを今後どのように発展させていこうとお考えですか?

佐藤裕也理事長 佐藤裕也眼科医院6

新型コロナウイルス感染症が収束したのち、どのような診療体制が主流になるのかはわかりませんが、私は外来には以前と同様には患者さんは戻ってこないのではないかと思っています。そうなると、採算性が取れないことも予想されますから、クリニックをどの程度の規模で運営していくかなども考えていく必要がありますね。

読者へメッセージをお願いします。

患者さんと医師の関係性の良しあしは、フィーリングが合うかどうかが多くの割合を占めていると私は考えています。ただ、相性があるとはいえ、私は患者さんがどこまで納得できるかが大切だとも思っています。この医師とはフィーリングが合わないと思っていても、説明に納得してそこで治療を受けることもあるでしょうしね。ですので、私も一人でも多くの患者さんのお役に立てるよう納得感を重視した説明を今後も心がけていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

有水晶体眼内レンズ:片目38万5000円、両目77万円、レーシック:両目31万円~

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