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山本 潤 院長の独自取材記事

山本耳鼻咽喉科みみ・はな・のどクリニック

(苫小牧市/糸井駅)

最終更新日:2021/10/12

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苫小牧市で46年もの間、地域に根差して人々の健康を支えてきた「山本耳鼻咽喉科 みみ・はな・のどクリニック」。2代目の山本潤院長は、父である先代の山本一男先生が患者のために力を尽くす姿を見て育ち、自身も「苫小牧の人々に貢献したい」と同院を継いだ。その言葉どおり、一般的な耳鼻科疾患はもちろん、勤務医時代の経験を生かして甲状腺疾患や睡眠時無呼吸症候群など幅広い病気を診療し、日々真摯に患者と向き合っている。親子2代にわたって長年愛され続ける理由を探るべく、診療で心がけていることや、同院で行っている治療について話を聞いた。

(取材日2021年5月18日)

慣れ親しんだクリニックに長く通える安心感を

医師になった経緯を教えてください。

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実は、父から「医師になれ」と言われたことは一度もありません。高校生の頃はテレビ業界に興味があって、大学も一度は文系大学に進学したんです。でも、在学中に父が入院したことをきっかけに、次第に後を継ぎたいと思うようになりました。子どもの頃からずっと見てきた白衣姿の父の背中を思い出して、本当にこのクリニックをなくしてもいいのか?と考えたんです。その後、病院勤務を経て、当院で働き始めたのは2012年から。現在は院長になり、父の思いを継いで地域医療に貢献するため診療にあたっています。当院は開業して46年になりますが、ありがたいことに開業当初から通い続けてくださる方もいます。あるご高齢の患者さんに「ここがなくならなくてホッとしたよ」と言っていただいた時には、改めてなじみの医師がいることの大切さを実感し、頑張っていこうと思いましたね。これからも地域の皆さんに安心感を提供できるように努めていきたいです。

どんな患者さんを診ることが多いですか? また、得意な診療を教えてください。

当院がある苫小牧市の西側は、古くからの住宅街が広がる地域です。患者さんはここに長く住んでいる高齢者の方が特に多いですね。最近は市内に新しい店や建物ができるなど、開発が進んだこともあって、若いご夫婦やお子さんも増えてきました。当院では耳・鼻・喉に関する病気であれば幅広く相談に乗っています。中でも特に甲状腺疾患や睡眠時無呼吸症候群、お子さんの耳鼻科疾患については多くの臨床経験を積んできたので、その症状でお悩みの方にはぜひ一度お越しいただきたいですね。

耳鼻咽喉科で甲状腺疾患を診るクリニックは少ないのでは?

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本来、甲状腺疾患は甲状腺外科や内分泌内科で診るのが一般的ですが、そうした専門のクリニックがあるのは主に大都市です。なので、実は地域によっては耳鼻咽喉科で甲状腺疾患を診ていることもあるんですよ。僕の場合は勤務医時代にお世話になった先生が甲状腺疾患に詳しかったので、その先生のもとでよく甲状腺を診ていたんです。その時の経験を生かして、今も当院で甲状腺疾患の診療をできるようにしています。甲状腺の病気は自覚症状がない場合が多いので、人間ドックや健康診断で引っかかった時が受診のタイミング。放置せずにまずは当院にお越しいただければと思います。超音波(エコー)診断装置や電子顕微鏡などの機器もそろえているので、詳細な検査ができますよ。橋本病・バセドウ病の治療のほか、甲状腺がん・甲状腺良性腫瘍の早期発見にも力を入れています。

第一に「ここに来て良かった」と思ってもらえるように

診療で心がけていることを教えてください。

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患者さんには数ある耳鼻咽喉科の中から当院を選んでいただいているので、「ここに来て良かった」と満足して帰ってもらいたいと思っています。そのためにまずは、ただ症状を診るだけでなく、患者さんの訴えをしっかりと聞くこと。そして、わかりやすく説明をした上で、患者さんと話し合って治療を進めることを心がけています。例えば、医師の言葉が丁寧だったとか、スタッフが優しかったといったことで、患者さんの気持ちが軽くなることもあるので、そこは特に気を配っていますね。あとは、モニターを通して患部をお見せしながら説明するなど、ご本人が症状や治療について理解できるような工夫をしています。今自分がどんな状態で、どんな治療をするのかわからないまま、耳や口の中を触られたり、薬を塗られたりしたら、不安でしょうから。スタッフとも月に1度面談し、患者さんと話していて気になる点がなかったか意見を聞く機会を設けています。

小児耳鼻科ではどんな診療をされていますか?

お子さんは鼻風邪や中耳炎でよく受診されますね。苫小牧は共働き世帯が多いので、0歳~1歳の乳幼児が保育園で風邪をもらってくる場合もあります。小さなお子さんは鼻をかんでも最後まで出し切るのが難しいですよね。そのままにしてしまうと、喉がイガイガしたり、耳管が塞がって中耳炎につながったりするので、いかに鼻の中を清潔に保つかを考えて治療します。当院にお越しいただいたら、必ず吸引器で鼻水をきれいに吸い取って、その後に薬を吸入しています。親御さんには家庭で上手に鼻水を吸い取る方法をお伝えすることもありますよ。

子どもを診るときに気をつけていることはありますか?

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お子さんが怖がってしまって、泣いて暴れて診察できない時もありますが、とにかく「慣れるまで待つこと」が大切だと思っています。医師を怖がるお子さんは、以前にどこかの病院やクリニックで痛い思いをしたことがある場合がほとんどです。ですから、「私は痛いことはしないよ」ということをわかってもらう時間が必要だと思っていて。初診でまともに診られなくても、何度か通ってもらうようにして、お子さんと信頼関係を築こうと努力します。そんなふうに接していると、何回目かで心を開いてくれるタイミングが来るんです。ピタッと泣きやんで、おずおずと耳や喉を見せてくれる。「すぐ終わるからね」という言葉に耳を傾けて、処置中にじっとしていようとしてくれる。心が通った瞬間は私もうれしいですし、横にいるお母さんがホッと胸を撫で下ろしている様子を見ると、それも良かったな、と思いますね。

開業から46年、これからも地域医療のために尽くす

睡眠時無呼吸症候群では、どんな治療をしていますか?

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睡眠時無呼吸症候群はご自身では気づきにくいので、ご家族にいびきを指摘されて受診される方が多いですね。病気の程度によって治療方法が異なるので、まずは呼吸状態を調べる検査を行います。小さな機械を貸し出しますので、就寝時身に着けて過ごしていただき、就寝中の脈拍、酸素濃度などを図ります。その後、取ったデータをもとに治療方針を決めていくんです。データを見て初めて、自分は本当に病気だったんだと実感される方もいますね。軽度なら鼻閉、鼻汁の治療や睡眠の指導、睡眠時に歯科装具をつけることで対応します。重度の場合はCPAPといって、睡眠時にマスク装置を着用し、パイプから強制的に空気を送る治療を行います。

先生が実践している、健康を保つ秘訣があれば教えてください。

マラソンが趣味なので、走ることが健康の秘訣です。数年前、実は今より20キロ以上太っていて、メタボリック症候群の一歩手前くらいの状態でした。これは良くない、痩せなければということで、ダイエットのために走り始めたんですが、知り合いにマラソン大会に出ることを勧められまして。それで一度ハーフマラソンの大会に出てみたら、初心者でもきちんと走り切ることができて、すごく楽しかったんです。ゴールするときの達成感をまた味わいたくて、次はフルマラソンの大会をめざそうと決めて練習し、どんどんのめりこんでいきましたね。今ではフルマラソンを3時間半で走れるくらいになりました。あとは体重管理のために糖質制限もしていますが、それ以外はお酒もおかずも気兼ねなく食べています。僕自身も頑張って痩せたので、睡眠時無呼吸症候群でダイエットが必要な方には、気持ちに寄り添ってアドバイスをしたいと思います。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

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46年で少しずつ地域の様子も変わり、当院も父から僕に代替わりしましたが、「地域の皆さんの健康のお役に立ちたい。そのために患者さんが納得できる診療を行う」という信条は、開業してからずっと変わりません。これからも大切なことは変えずに、必要なことは変えていきながら、日々スタッフとともに精進してまいります。耳鼻咽喉科疾患、甲状腺疾患でお悩みのことがありましたら、お気軽に相談にいらしてください。

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