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水島 健 院長の独自取材記事

水島内科・胃腸内科クリニック

(札幌市中央区/さっぽろ駅)

最終更新日:2025/06/06

水島健院長 水島内科・胃腸内科クリニック main

札幌駅直結の好立地にある「水島内科・胃腸内科クリニック」。1988年に開業し、30年以上にわたり地域医療を支えてきた「水島胃腸科クリニック」を、水島健院長が2021年に継ぎ、2024年にクリニック名を改名した。「胃腸科、内視鏡検査だけでなく、内科まで幅広く診てきたいという思いを込めました」と水島院長は話す。胃カメラ・大腸カメラなどの内視鏡検査から日頃の体調不良まで、幅広く対応している。水島院長は北海道大学病院など道内各地の病院で一般内科・消化器内科を専門に研鑽を積み、多数の内視鏡手術を経験してきた。「がんの早期発見と生活の質向上をめざします」と語る水島院長に、クリニックの特徴などを聞いた。

(取材日2025年3月6日)

内視鏡検査、治療で多くの患者を救いたい

専門を消化器内科にしたのはなぜですか?

水島健院長 水島内科・胃腸内科クリニック1

患者さんを助けたいという実感を持ちたくて、最初は救急や外科に行きたかったんです。そっちのほうが性格的にも向いているなと感じていました。父の専門が消化器内科なんですが、内科でがんを見つけたら、外科に行って手術をして退院する。「ありがとう」を聞くのは外科だったんですよ。そこが羨ましいなと思っていました。けど、ここ20年くらいで、早期の胃がん、食道がん、大腸がんは胃カメラや大腸カメラといった内視鏡で手術をする時代になってきたんです。ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)という治療法が自分が医者になった頃に、日本で開発され、多くの早期胃がん、食道がん、大腸がんがESDで治療されていました。だったら、外科に行かなくても、父のクリニックもあるし、同じ消化器内科を専門にしても良いのかなと思って。内視鏡で、外科的な手技でがんの治療ができる。それが消化器内科に決めた大きな理由ですね。

ESDというのはどのような治療なのでしょうか。

水島健院長 水島内科・胃腸内科クリニック2

内視鏡的粘膜下層剥離術、Endoscopic Submucosal Dissectionを略してESDです。内視鏡で食道、胃や大腸の粘膜下層という部分を剥離し、病変を切除する治療法です。ESD前の内視鏡手術は、スネアという針金で作られた輪を使い、がんを何個かに分けて取る方法でした。でもその方法では小さながんが残ってしまい、そこから再発してしまうリスクがありました。ESDは電気メスで、がんの部分を一括で切除するので、大きながんにも対応できますし、再発のリスクも極めて低いです。内視鏡で行えるので、患者さんの負担も少ないです。腕の差が歴然と出る手技なので、経験と最初に誰に教わるかが大事だと思います。僕は当時北海道でESDの手術を多く行っていた「斗南病院」で学び、そこで師匠に出会えたので、技術を習得するという意味では非常にラッキーだったなと思います。7年くらい斗南病院でESD治療を担当しましたね。

コンビニのように気軽に行けるクリニックに

クリニックを継承し数年後に改名されたんですね。

水島健院長 水島内科・胃腸内科クリニック3

2021年に継承したのですが、その時点で開業から30年以上、水島胃腸科クリニックの名前で診察を行っていましたので、変えないほうが良いかなと思って、しばらくは名称を変えずに診療をしていました。そのうちに、「クリニック名に胃腸科と書いてあったら、風邪を引いた時にそこに行こうと思うのかな?」と自分自身で疑問を抱くようになりました。自分がクリニックを継承するなら、何でも診てあげたいなという思いがあったんです。そのためには、クリニック名に内科とつけておかないと患者さんに来てもらえないなと考え、父に相談して2024年4月にクリニックの名前を変えました。私が継承してからは、父ももうパタッと来なくなりましたね。たまに様子見に来るくらいで。早くから自由にやらせてもらえたので、良かったなと思っています。

クリニックのコンセプトを教えてください。

コンビニみたいな場所でありたいです。気軽に来てもらえるようにしたい。健康診断の結果が心配な場合や、体調に不調があるけど、どこの病院、どこの科に行ったらいいかわからない場合などに、気軽に相談に来てもらえるクリニックでありたいという思いがあります。いつ来ても良いように、診察は完全予約制にはしていません。さすがに内視鏡検査は予約制ですけれど、外来は予約制にはせず、いつでも診察可能としています。症状が強く、受診した日に内視鏡をやったほうがいいと判断した場合は即日対応もする場合はあります。その場合は、飲食していないことが前提となりますね。例えば、前日にお刺身を食べていてアニサキスが胃内にいそうな場合は、その日のうちに内視鏡検査をします。アニキサスがいれば、その場で内視鏡でアニサキスを取り除きます。

クリニックを継承するにあたって、新たに導入した物はありますか?

水島健院長 水島内科・胃腸内科クリニック4

内視鏡に関しては大腸カメラのAIを導入しました。AIを導入することで、若い世代の方が興味を持って検診に来てくれると良いなと思って導入しました。とにかく来院して内視鏡検査を受けてもらわないと、がんやポリープを見つけることができないので、いつでもご相談していただきたいと思っています。大腸内視鏡のAIとはカメラが映した画面内にポリープなどがあればAIがチカチカと光って教えてくれます。大腸や胃をすみずみまで画面に映して診ていくのはAIにはできません。そこには医者の技術が必要です。ですので、まだまだ内視鏡検査に関しては、人間の技術は重要だと思います。AIに頼りすぎるのではなく、柔軟性を持ってAIを活用していくことが大切ですね。

患者とのコミュニケーションを大切に幅広く診る

今後力を入れたい診療内容はありますか?

水島健院長 水島内科・胃腸内科クリニック5

内科ですね。生活習慣病、血圧、コレステロールも診ますし、緊急性の高い症状にも対応したいと思い5月からは一部の血液検査結果を即日出せるように整えていく予定です。また、機能性消化管障害にも対応しています。機能性消化管障害とは、検査をしても異常がないのに、吐き気、胸やけ、胃もたれが続いたり、便秘や下痢が続く場合を言います。胃や大腸の働きのバランスが崩れている状態で、広くはストレスが原因です。僕らがストレスと感じてなくても、脳がストレスと判断すると、脳から胃と大腸に指令がでます。脳腸相関といいます。それによって胃もたれや下痢が出現したりします。そのように機能的なバランスが崩れている時は、それを戻すための薬を使ったり、ストレスや不安を取り除いてあげないといけない。話を聞いて、検査をして具体的に説明してあげることが大切だと思っています。そういう患者さんをきちんと診てあげたいなと思っていますね。

診療の際心がけていることを教えてください。

診察の終わりには「何か他に心配なことはないですか?」と聞くようにしています。些細な訴えがきっかけで、何か提供できることもあると思うので。何かあれば返事が返ってくるし、返事がなくても会話のキャッチボールができるのが良いなと感じていますね。また内視鏡検査に関しては、クリニックに来られる患者さんからは検査時間をできるだけ短く、そして楽にというニーズがすごくあるのを感じています。そこも大事な点ですが、私は内視鏡検査の診断クオリティーだけは絶対に下げたくないと思っています。ですので、検査、診断の質も下げずに、楽に早く検査することを今まで以上に心がけて内視鏡検査を行っています。また来年もこのクリニックの内視鏡検査だったら受けても良いかなと思ってもらえるように、一人ひとり丁寧に対応させてもらいたいですね。

今後の目標、メッセージなどあれば教えてください。

水島健院長 水島内科・胃腸内科クリニック6

ビジネス街のホットステーションじゃないですけど、気軽に何でも相談してもらえるクリニックをめざしていきたいですね。そして幅広く診ていきたいと思っています。いろんな疾患に対応するので、困ったことがあったら相談しに来てください。希望者には鎮静剤という麻酔を使って、寝ているような状態で胃カメラ・大腸カメラの内視鏡検査を受けていただくことも可能です。検査への不安の緩和につながればと思っています。リカバリーベッドも2つ用意しています。過去に痛みがあった方などは、痛みにも敏感だと思うので、やわらかい内視鏡カメラも準備して、痛みがなるべく少ないよう工夫しています。胃がん、大腸がんも早期発見できると治すこともめざせる時代なので、気になることがある方はもちろん、ない方も検診にまず来てもらえたらと思います。

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