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肩関節専門の医師による肩関節の手術
再発を防ぎ機能回復をめざす

整形外科河村医院

(大阪市港区/朝潮橋駅)

最終更新日:2020/09/18

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  • 保険診療

スポーツや日常的な動作で、肩を痛めてしまうことがある。また、肩が痛みで上げられなくなる四十肩や五十肩に悩む人も多い。「関節の痛みだから、整形外科へ」ということになるが、関節は部位によって構造が大きく異なり、肩関節を専門とする医師は実はそれほど多くないそうだ。あるいは患者が症状を自己判断で放置している場合もあるという。そこで「肩関節を専門にしている医師による診断や治療を受けてほしいのです」と話すのが、「整形外科河村医院」の宮﨑義雄先生だ。先生は20年以上にわたり肩関節やスポーツ整形外科の治療に携わり、多くのスポーツ選手に手術を行って競技復帰をサポートしてきた肩関節診療の専門家。今回は、肩関節の診療の特徴や、手術を受ける場合の流れについて、解説してもらった。 (取材日2020年8月21日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q肩関節では、どのような症状がある場合に手術を行うのですか?
A

まずスポーツ選手ですが、ラグビーやアメフト、柔道など肩に直接衝撃を受ける競技では脱臼が起きやすく、また脱臼を繰り返しやすいので、そういった場合には手術を行います。また野球やテニス、バレーボールなどでは、腕の運動によって肩の腱や軟骨が損傷したり、摩耗したりします。競技を続けるために根本的な治療が必要になると判断すれば、手術を行うこともあります。それから一般の方でも、お仕事や日常生活動作で腱が自然にすり減って、痛みが出て動かしにくくなることがあります。腱が完全に切れたりした場合には、手術で治療することもあります。ただ、いわゆる四十肩、五十肩などとは区別がしにくいこともあり、正確な診断が必要です。

Q手術には、どのような方法があるのでしょうか。
A

現在、肩関節の手術でよく行われているのは、小さな切開で内視鏡を使って行う「関節鏡視下手術」です。野球の投手など術後に肩の可動域を保持する必要がある場合には、筋肉などをなるべく傷つけない鏡視下手術を行います。また、一般の方の腱板断裂などでも症例によっては関節鏡視下手術を行います。一方、コンタクトスポーツなどで脱臼を繰り返す場合や、競技やお仕事で肩の可動域の保持よりも安定性が必要な場合は、一般的な手術と同じく切開をし必要な縫合や骨移植などを行います。私はこれまでの経験から、肩の症状や手術後の目的に応じて関節鏡と切開を使い分けて、手術の適応を決めるようにしています。

Qこちらで肩の治療を受けるメリットは?
A

ただ「肩が痛い」といっても、その原因は五十肩であったり、腱や軟骨が損傷していたり、あるいはスポーツ選手の場合は炎症から脱臼までさまざまです。ここ数年、肩を専門にしている整形外科医は増えましたが、それほど多くはありません。当院では肩の痛みを専門的に診察し、症例に応じて検査を進め、痛みの原因を追求することが可能です。また、患者さんの年齢や職業、スポーツ選手なら競技やキャリアによってベストな選択は異なりますから、20年以上肩の治療に関わってきた経験を生かし、適切な診断をつけてニーズに応じた治療法を提案したいと考えています。肩の治療にはタイミングも大事ですので、まずは気軽に相談してほしいですね。

検診・治療START!ステップで紹介します

1医師による問診と画像検査

どのような原因で痛みや症状が起きたのか、どういったタイミングでどの程度の痛みがあるのか、医師が問診で確認。また肩や腕を触ったり動かしたりして、肩関節の緩み具合や動く範囲をチェックする。原因や部位を特定する重要な手がかりになるので、なるべく詳しく伝えたい。その後レントゲンやMRI、さらに必要に応じてCTを撮り、診断をつける。肩は筋や軟骨などの軟部組織が多いので、MRIが重要な情報源になる。

2手術に向けたカウンセリング

診断結果を伝え、患者自身の希望を確認しながら治療方針を決める。スポーツ選手であれば重要な試合までの期間や、現役続行か引退かといった要素も加味しつつ、医師から治療方法を提案する。手術を選択した場合には、手術方法やメリット・デメリット、リハビリの内容なども詳しい説明を受ける。

3手術

同院では、野球の選手や症状の原因が一部にとどまる患者では関節鏡下手術、脱臼など治療が広範囲に及ぶ場合には再発の可能性が低いとされる切開手術を実施している。どちらも全身麻酔で実施され、肩関節の手術では出血はほとんどないのだそう。なお、脱臼であれば関節鏡下手術でも切開手術でも完治までの時間に大きな差はないそうだ。

4入院

同院には19床の病床があり、入院中は看護やリハビリテーションを受ける。脱臼や軟骨の手術であれば、1週間ほどで退院になる。腱板断裂などで肩の筋を縫い合わせた場合には、ちょっとした日常動作で腕を下げても手術部位が切れてしまうことがあるので、肩を下げないように特殊な装具で固定し、1ヵ月ほど入院して患部の安定を待つ。

5退院後のリハビリや定期的な通院

退院直後は週1回、その後は徐々に間隔を広げながら通院する。触診や画像検査で回復の程度を確認し、行ってもよい日常動作やリハビリ、スポーツ選手であれば運動の強度を徐々に上げていく。ただし再発を防ぐためにも焦りは禁物だ。各競技の動きやトレーニングに精通した医師が、選手の心情をくみながら細かく指示を出し、少しずつペースを上げて安全かつ早期の競技復帰をめざす。

ドクターからのメッセージ

宮﨑 義雄先生

今、インターネットには医療情報があふれていますが、肩関節はまだ不明なことが多く、専門家が少ないこともあり、ネット上の情報だけで自己判断はできません。また、ご高齢の方や競技を続けたい選手は痛みを我慢しがちで、「もっと早くに来てくれれば、治療ができたのに」と思うこともあります。患者さんと治療方針を相談する際には、ご本人の思いを尊重しつつ、「この患者さんが自分の息子や母親だったら選ぶ治療」をご提案します。ですので、痛みや症状があれば早めに受診して正確な診断を受け、このまま経過観察でいいのか、治療やリハビリが必要なのか、納得のいく判断をして、各患者さんに最適な機能回復をめざしてほしいですね。

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