全国のドクター8,470人の想いを取材
クリニック・病院 161,469件の情報を掲載(2019年9月23日現在)

医療法人青藍会 宮内医院

医療法人青藍会 宮内医院

白井 信 院長

Main

1947年の開院以来、70年以上この地に根差してきた「宮内医院」。この歴史あるクリニックが、2018年4月から新たな体制で始動している。新院長として就任したのは白井信先生。愛媛県立中央病院など基幹病院で外科の最前線を務めてきたエキスパートだ。外科医師から開業医へ転身した理由、また地域において理想とする医療とは。そんな疑問を投げかけていくうちに、これまで病院で交わしてきた患者やその家族との時間、院長自身が追求する「町医者としての医療」が見えてきた。真っすぐなまなざしで患者について語る院長を通して、“人と人”を根幹に置いた診療への想いに触れた。
(取材日2019年6月27日)

外科医師から開業医へ、人を診る全人的医療をめざす

―こちらを引き継いだ経緯を教えていただけますか?

愛媛大学医学部を卒業後、外科医師として愛媛県立中央病院や今治病院、南宇和病院に勤務し、特に消化器外科の専門性を追求しつつ「医師としてもっとできることがあるのではないか?」と。そう考えながら経験を積むうちに、もう少し違った形の医療に興味が湧いてきました。それが全人的な医療。病院ではできない「町医者」をテーマに地域に根差した医院で患者さんと向き合いたいと思い、当院を引き継ぐことを決めました。

―病院でのご経験について聞かせてください。

特に県立中央病院勤務時代は消化器外科で、胃がんを中心に手術をしてきました。手術には心血を注いできたと言い切れますし、経験への自負もあります。ただ僕はそれ以上に、患者さんやそのご家族との関わりの中で育てていただいたと思っているんです。人と人との関係の中で、医師という仕事についての考え方を学びました。外科医師は、手術をしたらそれで仕事完了というイメージがあるかもしれません。でも実は、患者さんと術前に出会い、たくさん会話をし、一緒に手術を乗り越えて、経過を診る。抗がん剤治療をしても、もし再発したら手術をして…というように、一人の患者さんと長く関わっていく立場でもあるんです。医師や看護師がみんなで葛藤しながら、患者さんのために何ができるかを模索していく。常にそう考えてきたので、今のスタイルにたどりついたのも必然だったのかもしれません。

―病院で診ておられた方々を通して得たものが多かったと。

そうです。ある患者さんとのことですが、術後の経過中に合併症を発症し、残念ながらお亡くなりになられた方がいらっしゃいました。その時に、ご家族の方が「父は先生が好きで、信用して治療を受けたので、悔いはないと思います」と言ってくださったのです。きっといろんな思いを持たれていたはずです。それでも僕にこうした言葉をかけてくださった。本当に救われました。お一人お一人と、人と人として向き合い診療していくことの大切さを改めて実感したんです。僕はできれば、患者さん皆さんと長くお付き合いしていきたかった…。今も思っています。このご家族だけでなく、僕が携わらせていただいた患者さん、ご家族の方々への感謝は忘れません。

―こちらで勤務されていかがですか?

基幹病院にいた頃とは診る疾患の種類がまったく異なります。病院では自分の専門とする疾患を中心に診ていましたが、今はあらゆる訴えで来られる患者さんを診ています。一人ひとりのニーズにお応えするために、常に勉強です。風邪や腹痛などの一般的な内科の症状はもちろん、捻挫や骨折などのケガで来られる患者さんもいらっしゃいます。もともと外科という場所はさまざまな状態の患者さんを受け入れるところですから、どういった症状でも対応できますが、今後も幅広く勉強していきます。また、こうして一年たつと少しずつ人間関係ができて、患者さんがいろんなお話をしてくださるとうれしいですね。今後も患者さんとのコミュニケーションを深め、ちょっとしたことでも相談してくださるようなお付き合いをしていきたいです。



Access