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寺本 隆 院長の独自取材記事

寺本 整形外科・内科 Liaison Clinic

(名古屋市瑞穂区/瑞穂運動場東駅)

最終更新日:2019/11/05

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整形外科の診療やリハビリテーションを中心に、内科専門外来担当医師と20年にわたり地域医療に専心している「寺本 整形外科・内科 Liaison Clinic」。院長の寺本隆先生は名古屋第二赤十字病院をはじめ複数の専門病院で脊椎・脊髄を中心に整形外科疾患全般の診療に携わったベテラン医師。穏やかな笑顔と誠実な人柄が印象的だが、注力している地域医療連携の話題などの語り口は熱く、その胸に秘めた医療にかける思いと責任感がうかがえる。地域全体の骨粗しょう症や転倒骨折の予防など、社会貢献活動にも積極的。めざすのは、「なんでも気軽に相談できる地域の診療所」。そのモットーに込められた思いや実現へ向けた具体的な取り組みなどについて話を聞いた。(取材日2017年10月26日/更新日2019年10月31日)

整形外科疾患から内科系疾患まで幅広く対応

開業までの経緯を教えてください。

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富山医科薬科大学医学部(現富山大学)を卒業後、名古屋大学整形外科の医局に在籍。名古屋第二赤十字病院や東京厚生年金病院(現JCHO東京新宿メディカルセンター)などの整形外科の基幹病院に勤め、脊椎・脊髄疾患の手術を専門としてきました。更に外傷や関節疾患などの研鑽も積んだ後、2001年に開業。当院では整形外科全般の診療やリハビリテーション、また非常勤の先生方と連携して内科一般や糖尿病、循環器も診察を行っています。2018年4月「陽明 寺本クリニック」を新築移転し、病院名も現在の名前に変更しました。「Liaison(リエゾン)」には「橋渡し」「連携」といった意味があり、地域の医療機関や介護施設などと助け合い、患者さんにより良い医療を提供したいという思いでスタッフ一同頑張っています。そして私自身、親友や周りの人たちの支えもあり、開業、そしてここまで来ることかできたんだなと思い感謝しております。

どのような患者さんが多いですか?

整形外科では肩凝りや腰痛、膝の痛みをはじめ外傷や学生さんのスポーツ障害、内科系では風邪や腹痛をはじめ、高血圧や糖尿病などが多いので、循環器、糖尿病の専門医師に協力していただいております。患者さんの層としては、市内の住宅地の診療所なので、若い方から高齢者まで幅広く来院されます。病気の説明を詳しく聞きたいといった健康に対する意識が高い方や病気に不安を抱えていらっしゃる方も少なくないので、安心してもらえるように正確な情報をお伝えすることを心がけています。

診療で意識されていることはありますか?

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患者さんの話をきちんと聞くことですね。痛みには必ず原因があるので、その原因をきちんと究明して、それに合ったアプローチを取るようにしています。加齢性疾患の痛みでも、「年齢のせいだから、仕方ないよ」とは絶対に言ってはいけないと思います。「こうすると、もっと生活しやすくなりますよ」といった前向きなアドバイスを心がけています。当院では対応が難しい場合でも、地域の先生や専門の医療機関と連携するなどして患者さんが病気で悩まないようにしているので、何でも気軽に相談していただきたいですね。また診療所は患者さんが癒やされるような環境を提供することも大切だと思っています。時には面白い話も交えて接し、患者さんに「ここに来て良かった」と笑顔になっていただきたいですね。きちんと話を聞いて診察して治療するのはもちろんですが、そうした癒やしの場としての診療所でもありたいと思っています。

地域と協力して骨粗しょう症・転倒骨折の予防に注力

骨粗しょう症や転倒骨折の予防に注力されているそうですね。

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最近は高齢化が進んだ影響で、骨粗しょう症やそれが原因の骨折で寝たきりになる方が増えてきました。例えば骨粗しょう症が引き起こす骨折の一つに、太ももの骨のつけ根あたりが折れてしまう大腿骨頸部骨折があります。その発生率が、ほかの国では下がっている一方、日本では上がっています。手術で骨折を治しても、骨粗しょう症をしっかり治療しないと、1年以内にもう片方の大腿骨が折れてしまうことも多いです。そのため当院では、骨折の主な原因である骨粗しょう症と転倒を予防するために、地域の皆さんと協力してさまざまな取り組みを行っています。

取り組みの内容を具体的に教えてください。

名古屋第二赤十字病院の先生方と一緒にNPO法人「名古屋整形外科地域医療連携支援センター」を立ち上げて、市民公開講座や研究会を主宰したり、診療所で定期的にセミナーを開いたり、地域の公民館に出向いて講演したりして、予防を呼びかけています。また勉強会や交流会を通して、地域の医療・介護関係者の皆さんをつなげる活動も行っています。これからの医療のキーワードは「多施設・多職種連携」。地域の医療機関や介護施設、薬剤師やケアマネジャーなど、医療以外のさまざまな分野の専門家とも協力して、多方面から一人の患者さんを診ていくことが大切になるでしょう。それ以外に、行政に働きかけて「この道で転倒する人が多いから整備してくれませんか?」といった要望を出す活動などもしています。人が転びやすい場所は決まっているので、そこの環境を改善することで転倒を減らしていければと考えています。

今後、新たに取り組みたい活動はありますか?

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地域の診療所の先生方はもとより、介護老人保健施設や高齢者住宅といった生活期の施設で働くケアマネジャーさんなどと、より強固に連携していくことに力を入れたいですね。この地域の整形外科医師の連携は進んでいますが、介護など医療以外の分野との連携がまだ十分ではありません。その中で当院としては、訪問リハビリや往診強化に注力しています。足腰が弱って医療機関に通うのが難しい方もいらっしゃいますので、訪問リハビリや往診で在宅の患者さんを今後も支援していきたいです。体を動かすのは、認知症の治療においても大切なことです。そうした活動を通じて、最終的には高齢の皆さんの健康寿命を延ばしていければと思っています。健康寿命とは、寝たきりにならないで健康に長生きできる寿命のこと。これを少しでも延ばすためにやるべきことはまだたくさんありますので、一つ一つ取り組んでいきたいですね。

連携を強化してなんでも相談できる診療所をめざす

ご両親は医療の道へ進むことに最初は反対だったそうですね。

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実家が自営の機械販売修理業を営んでいた関係で、父親は工学系の道に進んでほしかったみたいですね。高校時代の進路面談でも、担任の先生に「国立大学の工学部に進んでくれれば、それで十分です」って言っていたようです。だから医学部に進むことに対して、最初はあまりいい顔をしませんでしたね。それでも最後には「強い意志があるなら」と認めてくれました。それ以来「自分で選んだからには、最後まで責任を持ってやり遂げなければならない。途中で挫折するわけにはいかない」という思いで、ここまでやってきました。

セカンドオピニオンも積極的に受けつけていると伺いました。

「いろんな先生のご意見を伺いたい」と、セカンドオピニオンを目的に受診される方は多いですね。整形外科疾患の場合、不安をため込んだままですと、それが原因で痛みが慢性化することもあるので、ぜひ気軽にいらしていただければと思います。当院は「なんでも気軽に相談できる診療所」であること、真摯に患者さんに接することを目標にしています。そのために服装にも気をつけていて、開院以来、白衣にネクタイというスタイルを崩したことはありません。夏でもネクタイ着用です。これは勤務医時代の師匠の「整形外科医はジェントルであれ」という教えの影響でもあります。身なりや言葉遣いをきちんとすることで自分の気持ちも引き締まるので、ずっと続けています。

読者の皆さんへメッセージをお願いします。

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地域の高齢者の骨粗しょう症と転倒骨折の予防をはじめとした社会貢献活動にもさらに力を入れていく予定です。そのために、地域のいろいろな施設間の連携やさまざまな分野の多職種の連携を実現できる診療所でありたいと思っています。新しい診療所は、この「リエゾン」つまり「連携」をキーワードに、これまでの診療とは別にさまざまな新しいことにもチャレンジしていきたいです。ただ当院のモットーは、これまでと変わらず、地域のかかりつけ医として患者さんのどんなことでも耳を傾けていきますので、何でもお気軽にご相談ください。

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