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橋本 博行 院長の独自取材記事

橋本内科

(名古屋市中区/伏見駅)

最終更新日:2020/04/01

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市営地下鉄伏見駅から5分も歩けばオフィス街の中心地にある「医療法人博恵会橋本内科」に到着する。薬剤師から医師になることをめざした橋本博行院長は、患者に安心感を与える治療を心がけている。呼吸器内科を専門としたのは、研修医時代の呼吸器内科部長の献身的に働く姿を見て、自らもそうありたいと思ったから。院長の妻も消化器内科の医師として中川区で開業しており、治療についての情報交換や相談など公私ともに良きパートナーだ。誠実な人柄が丁寧な説明からも感じられる橋本院長に、医師になった経緯とクリニックの特徴について話を聞いた。
(取材日2016年6月30日)

患者に与える安心感が治療に結びつく

先生が医師になろうと思ったきっかけはどのようなことだったんでしょうか。

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私は小さいころ病弱で、幼稚園も半分くらいしかいけないくらい欠席が多かったんです。体調を崩すと、近所の小児科のおじいちゃん先生の所へ行っていたのですが、先生の顔を見るだけで不思議と苦しかったのがすごく楽になったのを覚えています。それで、子ども心にこういう医師になりたいと思ったのが最初でした。ただ、高校卒業時には広島大学医学部総合薬学科へ進学し、大学院を経て薬剤師になりました。しかしどこか物足りなさがあり、初心に戻った時、子どもの頃に診察してもらった時の安心感を、私も患者さんに与えたいと思ったんです。それで、28歳の時に改めて大分医科大学医学部(現大分大学医学部)へ入学しました。

勇気のいる決断だったと思いますが、何がそこまでさせたんですか。

そうですね……。最初、薬を飲めば病気は治ると思って薬効を勉強していたのですが、実際に薬剤師として働いてみると、あまり薬を飲みたがる人はいなかったんです。できれば、飲みたくないという人が多かった。僕の家族はよく薬を飲んでいたので、驚いて、このまま薬剤師でいるのは自分のやりたいこととは少し違うかもしれないと思ったんです。その頃は薬の研究をしようと思っていたんですが、プラスアルファでもっと何かが必要だと感じて、そのプラスアルファを探すために医学部に入りなおし、医者になりました。1度決めたら退路を断って前に突き進む性格なので、これしかないと頑張りました。両親は何も言わず、好きなようにやりなさいという方針で見守ってくれたので、感謝しています。

プラスアルファが何かということはわかりましたか?

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はい、それは「安心感」だと思いました。医師になって最初に感じたのは、患者さんと話す機会が増えたということですね。治療の説明をしたり、病状や話を聞いたりといった時間が薬剤師に比べたらかなり多いものですから、深いところまで話が聞けます。患者さんが何を困っていて、何が不安なのかというところまで踏み込んで話を聞かせていただいて、安心感を持ってもらうことで治療に結びつけていくように心がけています。薬を出すだけでは不安感は取れずに治療が進んでいかないですから、患者さんを安心させた上で薬を飲んでもらうことが大事なのだと思います。自分の経験を振り返ったとき、何が大事だったのかと考えると「安心感」だったんですね。先生の笑顔に癒やされる感じを受けて、それが治療効果にも出たんじゃないかと感じています。だから、私も笑顔を絶やさず、患者さんの話をよく聞くことを方針として心がけています。

喫煙者は年に1度肺機能検査を勧めたい

クリニックを開業された経緯はどのようなものだったんですか。

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2012年12月末に開業しましたが、その前まで「山崎病院」という外科・整形外科だったんです。妻の実家が院長と知り合いの上、家族ぐるみの付き合いだったことで、私に後継ぎをやらないかとお声掛けいただいたんです。私は当時、豊橋市民病院で勤務していましたが、10月にお話をいただいた時、これも何かの縁だと思い開業を決意しました。こちらには病棟もあるんですが、入院患者さんは寝たきりの方や慢性期の方で、スタッフと共にそのまま引き継ぎ、クリニックは外科から内科へ変更となりましたが、山崎病院の歴史がある分、外科だと思って来院される方がいらっしゃることも。対応できるものはして、そうでないときは症状に合ったクリニックを紹介させていただいています。

クリニックの特徴を教えてください。

オフィス街なので、この辺りにお勤めの会社員の方が仕事の合間や終業後に来院することが多く、風邪などが中心となります。呼吸器内科をうたっている関係で、咳が長引いてつらいという方も多いですね。妻は消化器内科を専門としており、中川区で開業しています。月曜の午後は、妻と私が入れ替わる形になり、妻が当院で診察しています。女医であることや、妻も患者さんの話をよく聞くタイプであることもあり、妻と話すために来院される近所にお住いの女性も多いですね。私としても妻と情報交換をして互いの患者のことを相談したり、知識を共有できるのはすごく強みになっています。ちなみに、病棟とクリニックは別で、クリニックから入院ということはありません。大きい病院から紹介されて転院される、長期臥床の方が中心となっています。

特に力を入れている治療はありますか。

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COPD(慢性閉塞性肺疾患)の検査として、喫煙されている患者さんには肺機能検査を勧めるようにしています。それで検査を受けていただけるのは3割くらいの方なのですが、そのうち半分くらいの人に「要注意」という結果が出ます。喫煙している方は1年に1回この検査をしたほうがいいです。初期だと息切れなどの症状は出なくても、気付かないうちに進行していくことがありますので。予約をしなくても、診察時におっしゃってくだされば検査できます。絶対受けていただきたいのは、階段の上り下りで「ちょっと息切れを感じるかな」という時。国の方針でもCOPDを病気としてもっと認知させようとする活動が広まってきていますね。当院でも禁煙治療を行っているので、ご希望の方はぜひ利用してください。禁煙治療が続かなくて診察から足が遠のいた方にも、こちらからご連絡して成功できるようサポートしています。

咳が長引くときは早めの受診を

先生は診療後や休日にはどのようにお過ごしですか。

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診療後に行けるときは健康のために30分から1時間、ジムへ行って身体を動かすようにしています。休日は、近所に住む妻の両親と祖母、私たち夫婦と幼い息子たち3人の8人で近郊の温泉に出かけたり、食事をしたりしてリフレッシュしています。子どもも含めてみんな温泉好きなので、温泉にはよく出かけますね。

今後、病棟とクリニックをどのようにしていきたいですか。

国の方針が在宅介護に向けて進んでいるので、慢性期の病棟は減っています。でも、老老介護や諸事情あって、どうしても在宅介護できない方はいらっしゃいます。今、看護師も増えてきて処置ができるようになりましたので、気管切開された方や施設に入るのが困難な方、点滴管理している方は積極的に受け入れるようにして、できるだけお断りしないようにしていますし、今後もそうしていきたいと思っています。外来では、やはり地域柄、ビジネスマンが多くいらっしゃるので、名古屋市の検診事業を含めて各種がん検診、予防接種などの予防医療に力を入れていきたいと思っています。この先の社会は高齢化が進み、働く世代もなかなか増えていきませんので、経済活動を発展させるためにも働き盛りの方々が病気で仕事を休まずにすむように、私にできることをしていけたらなと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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長引く咳にはいろんな原因があるので、我慢せずにご相談ください。風邪などの感染症で出る咳は、だいたい1週間程度で治まります。2週間以上続くときは胸の写真を撮ったほうがいいですね。慢性咳嗽(がいそう)の定義は6週間ですので、6週間続いたときには必ず受診してください。慢性咳嗽の中に喘息や肺がん、結核などが紛れていることがあります。病院通いが面倒と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、ご自身の病気の早期発見とともに、結核などの感染症の場合は広がらないようにするためにも受診は本当に大切です。喘息治療、COPDの治療もしていますので、年のせいだと諦めずにちょっとでもつらいときはご相談ください。

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