全国のドクター9,467人の想いを取材
クリニック・病院 160,461件の情報を掲載(2022年10月02日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 名古屋市中区
  4. 大須観音駅
  5. 医療法人知泉会 加納産婦人科
  6. 高沢 義信 院長、小出 真弓 先生

高沢 義信 院長、小出 真弓 先生の独自取材記事

加納産婦人科

(名古屋市中区/大須観音駅)

最終更新日:2021/12/14

20211208 46761 top

観光客や買い物客でにぎわう大須の街中にある「加納産婦人科」。長年地域の女性の健康を支え、たくさんの命が産まれた場所でもある。しかし5年ほど前から分娩を取りやめていた。中区で分娩に対応する医療機関が不足し、地域での出産を望む声が高まる中、2021年、高沢義信院長が承継するタイミングで分娩が再開された。「医療法人葵鐘会から医師の協力を得て、安心して地元で子どもが産めるよう環境を整えています」と高沢院長。小出医師と足並みを合わせて、明るい産婦人科クリニックをつくりたいという展望を聞いた。

(取材日2021年10月13日)

10代から90代まで、幅広い年代の女性に寄り添って

加納産婦人科院長に就任されるまでの高沢院長の歩みについて、教えてください。

1

【高沢院長】中高生の時に臓器移植について報道されることが増え、医療の進歩に驚かされ感銘を受けました。進んだ技術を持った医療の世界に興味を抱いたんです。医学部に入ってからは、妊娠・出産という命が生まれる現場に立ちたいと考えるようになり、産婦人科の道へ進みました。その後、関西の病院などでがんの治療やハイリスクな分娩に向き合ってきましたが、原点に戻って地域での身近なお産に取り組みたいという気持ちが強くなり、このたび2021年5月からご縁があって、加納産婦人科の院長に就任することになりました。長年地域のお産を支えてきた加納産婦人科で、ベルネットと呼ばれる医療法人葵鐘会の支えのもとクリニックとして久々に分娩を取り扱うことになり、少しでも力添えできればと思っています。

小出先生はなぜ医師をめざされたのですか。

【小出先生】私の父が加納産婦人科の院長でした。私は子どもの頃からここに顔を出して、その後長年働いているので、職場でありながら自分の家以上にくつろげる場所でもあります。そもそも医師になれとか、病院を継いでほしいと言われたわけではないのですが、父の働きぶりを見て自然に産婦人科の道を歩んでいました。今となっては、昼夜のない仕事は大変だなあと思いますが、自分が小さい頃は日本中の大人が昼夜なく働くことが普通でしたから、それほど抵抗はありませんでしたね。近年はお産以外の婦人科を中心に診療にあたっています。10代から90代まで幅広い年代の女性がいらっしゃるので、女性の一生を通じてサポートできる仕事にやりがいを感じています。

院長就任から半年とは思えないほど、お二人の息が合っているように感じます。

20211208 2

【小出先生】高沢院長が着任されてまだ間もないのですが、とても明るい雰囲気をつくっていただいて感謝しています。お話も面白いし、いつ休んでいるのかというくらい熱心に働いていらっしゃいます。少し休んだらいかがですかとお声がけするほどです。
【高沢院長】小出先生こそ、自分の家のように始終クリニックにいらっしゃってますよ(笑)。まだまだこちらでの診療はスタートしたばかりですが、小出先生やスタッフ、そしてベルネットの先生方の協力を受けて、気楽に通いやすいクリニックにしたいと奮闘中です。産婦人科は受診のハードルが高いという先入観を覆せるような、気さくな雰囲気をつくっていけたらと思います。

名古屋市中区で出産ができる場所を増やしたい

一度分娩を取りやめ、今年から再開されたそうですね。

3

【小出先生】加納産婦人科では約5年前までは分娩に対応していたのですが、スタッフ体制の問題もあり、取りやめていました。名古屋市中区全体でも、徐々に分娩を取り扱う医院や病院が減ってしまい、ついには区内に出産できる場所がなくなってしまったのです。一方で中区周辺では近年新しいマンションなども立ち並ぶようになって、若い家族世帯は増えていると感じており、当院で再び分娩を行えるようにしたいという思いを抱えてきました。先代の院長も新しい院長への承継にあたって、分娩の復活を切望しており、2021年の5月から分娩の受付を再開したところです。そして現在、毎月平均で20人の新生児を取り上げています(2021年5月~2021年9月)。やはり産婦人科の大きな役割の一つが分娩だと思うので、赤ちゃんの泣き声が聞こえる状況にワクワクしています。

無痛分娩や助産師相談などにも取り組んでいらっしゃいますね。

【高沢院長】無痛分娩はベルネットの麻酔科医師が麻酔を担当し、帝王切開時にも専門の医師が麻酔をします。それから出産後の1ヵ月健診などは、ベルネットの小児科の医師が当院に来て行います。麻酔も乳児健診も産婦人科の医師が対応するクリニックも多いと思いますが、当院では専門分野の医師が対応することでより充実した医療を提供できると自負しています。安心して無痛分娩の選択もしていただきたいですね。当院はクリニックではありますが、ベルネットのネットワークを生かした医師・スタッフの層の厚さは、総合病院の産婦人科レベルと言ったら言い過ぎでしょうか。助産師相談も行っています。医師には話しづらいことや、母乳の悩みなど、助産師さんと時間をとって話ができます。妊娠・出産・育児は一人では乗り越えるのがつらい部分もありますから、どんな場面であっても、ぜひ専門職を頼ってほしいです。当院は、それに応えるための体制を組んでいます。

妊婦さんへのメッセージをお願いします。

2 20211208 4

【高沢院長】初産はもちろん、2人目、3人目であっても、妊娠や出産は大変で不安なことも多いでしょうから、どんな些細なことでも聞いてくださって結構です。私自身は妊娠における異常を見逃さないように、しっかりと丁寧な妊婦健診を心がけています。多くの場合、妊娠も出産も正常に推移しますが、万が一のリスクを常に頭の片隅に置くことで、より安全に配慮した出産につながると思うんです。これまでリスクの高い出産をいくつも診てきましたから、妊婦さんをそういった危険にさらさないための適切な医療を適切なタイミングで提供したいと考えています。健診はもちろん、気になることがあればぜひいつでもいらしてください。

いつでも相談できる明るい産婦人科でありたい

分娩以外では、どのような患者さんに対応なさっていますか。

5

【高沢院長】昨今気になっているのは、性感染症の患者さんです。当院には気軽に検査にいらっしゃる若い方も多いですね。何らかの気になる症状があれば検査を受けてほしいですし、状況に応じてパートナーも一緒に受診していただけると良いと思います。
【小出先生】月経異常から更年期まで、年代を問わず女性の体と健康をサポートしています。自分の体なのに、自分ではよくわからないのが婦人科の疾患だと思います。ちょっとでも違和感を感じたら、早めの受診をお勧めします。

女性は体調変化も多く、不安を抱えている方も多いと思います。

【小出先生】女性の体調はひと月の間に変化し、一生の間にも大きく変化していくものです。子育てに忙しい、仕事が順調、介護をしなければならないなど、人生の忙しい時期に限って体調も崩しがちです。心と体は密接に関係していますから、心理的な大変さが体に影響を与えることも少なくないでしょう。だから何か目立った症状があるわけではなくても、「なんとなく体調が悪い」「なんとなくいつもと違う」という実感があれば、来院いただきたいのです。実際に「先生とおしゃべりしに来た」とおっしゃる患者さんもいらっしゃいますよ。お金はいただきますよと言いますが(笑)、少し雑談をしてリラックスできて、その上でちょっとした不調の相談ができればいいですね。女性のライフステージに沿ってサポートしていきたいと思っています。

今後はどんなクリニックにしていきたいですか。

20211208 6

【高沢院長】まだ分娩を再開したばかりなので、地域の方にもあまり認知されていないかもしれませんが、中区に住んでいる妊婦さんが地元で出産したいと考えた時に、選択肢の一つとなる産婦人科でありたいです。家から近ければすぐに受診でき、急変にも対応できます。出産において、医療機関へのアクセスの良さは重要なポイントだと思います。地域の多くの妊婦さんに選んでいただくためには、すべての方が来院しやすい、明るい雰囲気のクリニックでありたいです。
【小出先生】当院で生まれた赤ちゃんが成長し、今度は妊婦さんになって受診されることもあり、地元に根差してクリニックを続けてきた意義を感じ、感慨深いです。院長は関西のノリがある楽しい先生ですし、私も地元大須っ子で下町の人間です。楽しい雰囲気で女性の人生を少しでも幸せなものにできるよう、スタッフ一同で尽くしてまいります。

Access