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伊坂 聡子 院長の独自取材記事

さとこ整形外科 三浦内科 みちこ小児科クリニック

(丸亀市/宇多津駅)

最終更新日:2022/03/04

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丸亀市の中心市街地に構える「さとこ整形外科 三浦内科みちこ小児科クリニック」は、内科医師の三浦卓二先生とその妻で小児科医師の三浦美智子先生が2008年に開業したクリニック。「三浦内科・みちこ小児科クリニック」から2022年3月より名称変更した。2017年に夫妻の娘で整形外科医師の伊坂聡子副院長とその夫で整形外科医師の伊坂陽先生が加わり、子どもから大人まで家族のかかりつけ医として診療。伊坂副院長は、ハキハキとした受け答えが気持ちの良い医師。専門である小児整形や、骨粗しょう症など女性ならではの疾患を中心に、ピラティスの考えをリハビリテーションに活用したり、予防医学にも力を注ぐ。両親の培ってきた地域に根差した医療を継ぎ診療への思いや注力する治療などについて伊坂副院長に詳しく聞いた。

(取材日2021年11月25日/情報更新日2022年3月2日)

運動の二極化、くる病など小児の整形外科疾患にも対応

副院長に就任されるまでの経緯をお聞かせいただけますか。

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私は丸亀市で生まれて、高校卒業後、東京の順天堂大学医学部に進学しました。大学を卒業してからは、順天堂大学医学部附属病院勤務、順天堂大学医学部大学院などを経て、2017年に当院の副院長になりました。両親はもともと丸亀市内の他の場所で開業していたのですが、2008年に「三浦内科・みちこ小児科クリニック」としてこちらに移転し新規開業。今から6年ほど前に両親から実家を手伝ってくれないかという話があり、夫とともに戻ってきました。夫は骨折や脱臼などのケガやスポーツ障害を得意としていて、香川県内の別の病院に勤めながら、当院では主に土曜日の診療を担当しています。

伊坂副院長の専門である小児整形では、近年目立つ問題があるとお聞きしました。

2つ問題があると感じています。1つは小学生を中心とした「運動の二極化」です。今日はサッカー、今日は水泳と毎日のように運動をする子がいる一方で、家に帰ったらスマートフォンを見たりゲームをしたりとまったく運動しない子も増えてきています。運動しない子は、体を動かさないことによって体が硬くなったり骨折しやすくなったり、足が痛くなったりすることも。高齢者の運動機能の衰えを表すロコモティブシンドロームが問題になっていますが、実は子どもにも同じようなことが起きていると感じています。もう1つは幼児期のお子さんのくる病です。くる病はビタミンDの摂取不足や、外遊びの減少、日焼け止めの過剰な使用でビタミンDが体内で十分に作られないことによって骨がやわらかくなってしまう病気です。1歳半くらいでO脚が目立つ場合はこのくる病の可能性が考えられますので、注意が必要です。

一方で、運動のしすぎが問題になることもあるようですね。

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体を動かすのはとてもいいことなのですけれども、過度の運動はスポーツ障害につながりかねません。例えば野球ですと、ボールの投げすぎなどによって野球肩や野球肘になるケースが多く、手術までいかなくても装具による固定が必要になり運動できなくなることがあります。体の使い方や癖なども影響するといわれていて、対策としては正しいフォームを心がけること、投球の数よりも質を重視することなどを心がけることが大切です。また、腰椎分離症といって過度の運動や腰をひねる動きの繰り返しなどによって腰椎が疲労骨折する病気もよく見られます。よく運動しているお子さんで、痛みが強い、繰り返し痛みを訴えるなど少しでも不安があれば、早めに整形外科を受診されることをお勧めします。

ピラティスの考えをリハビリや予防に活用

こちらでは、ピラティスの考え方を取り入れているそうですね。

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ピラティスは、自分の体がどのように動くか意識しながら弱い部分を鍛えていくという運動といえるものです。例えば膝が悪い場合、膝を曲げるときに膝が内側に入ってしまうなどの癖が原因になることが多いんです。ピラティスにあるように、正しい膝の動きを理解した上で適切な方向に膝を動かすトレーニングを繰り返すことで、日常生活でも意識せずに正しく体を使えるようにしていくのです。通常のリハビリでは膝の筋肉をやわらかくして関節の滑りを良くしていくなどの局所的な治療を行いますが、ピラティスでは全体的なバランスを見ていくというのが大きな特徴になります。

リハビリテーション用の器具や装置をいろいろそろえているのですね。

まずリフォーマーというベッドのようなマシンがあります。仰向けに寝て負荷のかかるスプリングに足をかけ、膝の曲げ伸ばしをするなどのトレーニングを行うものです。それから、前後にスライドするボードに足を乗せて歩く器具もあり、正しい姿勢や歩き方の習得に役立てています。どのトレーニングでも、呼吸を意識しながら体幹の筋肉を使うことが大切です。正しい体の使い方ができるようになったら、徐々に負荷を上げていきます。当院ではリハビリ目的の他、将来のケガなどの予防のためにも活用しています。

伊坂副院長が医師をめざしたきっかけを教えていただけますか。

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小学校2年生の時だったでしょうか。当時、自宅と病院が別々で、学校から帰っても自宅に誰もいなかったので病院に行って宿題などをしていたんですね。そのうち病院にいるのが当たり前になり、父や母の働く姿を間近で見ることで自然にお医者さんが憧れになっていきました。祖父2人も医師で、前の病院は母方の祖父が立ち上げたものでした。私が幼い頃に祖父が診療していた姿を辛うじて覚えていますので、その辺りも影響しているかもしれませんね。

骨粗しょう症など女性に多い整形外科疾患診療にも強み

整形外科を選んだのはなぜですか。

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大学卒業後は、何となく内科に進もうと思っていたんです。でも、外科に研修に行ったとき、手術を受けた後にすごく喜んでいる患者さんを見て、そんなふうに患者さんの気持ちを元気にできるような診療をしていきたいと思い、外科系に行こうと決めました。外科の中では最初は一般外科と乳腺外科に興味があったのですが、整形外科に研修に行ってこういう世界があるんだと興味が湧いて、最終的に整形外科の道を選んだのです。

整形外科に進んで良かったと思われるのはどのような点でしょうか。

最も良かったなと思うのは、小さなお子さんからお年寄りまで幅広い年齢層の患者さんを診察できるということですね。当院でも幼児から小中高校生、大学生、若い世代、中高年、高齢者の方までさまざまな年代の方がおみえになります。また、女性であることが生かせるのも良いところだと思います。整形外科は男性医師が多いのですが、整形外科にかかる患者さんは女性もたくさんいらっしゃいますし、女性ならではの疾患も多いんです。例えば、骨粗しょう症は女性に多い整形外科疾患の1つです。当院では骨密度検査などの詳しい検査と治療を行っていますので、ご不安な方はまずはご相談いただければと思います。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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超高齢社会となり、私たちより若い世代の方はこれまで以上に自分の体は自分で守っていかなければならなくなるでしょう。そのために大切なのは予防医療です。薬や手術で治すだけでなく、もっと根本的なところを見直すことが必要だと思うんです。ピラティスもその1つですし、加えてもう1つ力を入れているのが栄養指導です。「私たちの体は食べた物でできている」をテーマに、患者さん一人ひとりに足りない栄養素を補っていくための食事指導から体を作り直していくサポートなど、今後は予防的なことも積極的に提供していければと考えています。2022年3月には内科小児科から、私の担当する科目である整形外科を主体にしたクリニックに模様替えを行い、クリニック名もそれに合わせ変更しました。また2022年7月には現在のリハビリ室を道路側に増築した上で、拡大リニューアルが竣工する予定です。

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