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原田 俊一 院長の独自取材記事

飯能靖和病院

(飯能市/飯能駅)

最終更新日:2019/08/28

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埼玉県西部の飯能市において慢性疾患や障害を抱える高齢者などの入院や外来、リハビリテーション、脳ドックに加えて、神経難病や重い障害のある患者も専門的に受け入れているのが「医療法人靖和会飯能靖和病院」だ。一般病棟、医療療養病棟、回復期リハビリテーション病棟、特殊疾患病棟、介護療養病棟、認知症治療病棟を備え、「心のかよう医療・看護・介護・リハビリテーション」を実践している。2017年の4月に同院の院長に就任した原田俊一先生は、脳神経外科や救急医療、リハビリテーションを専門とし、大学病院の教授なども務めたベテラン医師。「これまでの経験、そして反省も含めて、これからの高齢者医療に貢献していきたい」と話す原田院長に、同院の特徴や診療方針について話を聞いた。
(取材日2017年9月29日)

納得してもらえる医療を提供する

病院のなりたちについて教えてください。

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1980年に初代の理事長が、急性期の病院では入院期間に限りがあるものの、家に帰るのも難しいというような慢性期高齢者の入院を主に受け入れることを目的に始まった病院です。その後に現理事長の時代になってから、そこに脳卒中や外傷などで後遺症のある方が社会復帰するためのリハビリテーション治療をメインにする回復期病棟と、家で療養することが難しいパーキンソン病などの神経難病や頭部外傷などによる重度の意識障害、脊椎損傷などによる重度の障害などの方が入院する特殊疾患病棟を併設しました。加えて昨年からは、自宅や施設で療養している方の肺炎や骨折などを一時的に受け入れて治療をする一般病棟も開設しました。さらには脳ドックも行っており、運転従事者を対象とした脳のMRI検診も行っています。外来は、回復期リハビリテーション病棟などを経てご自宅に戻られた方の定期的な通院などがメインとなっています。

どのような特徴がありますか?

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一つは、今もお話ししたように慢性期の患者さんを幅広く受け入れていること。そして、そこには当然高齢者も多いですから、看取りまでしっかりと対応しています。看取りは重視していますので、残念ながら当院で亡くなられてしまった方を、衣装などもきれいに整えて送り出しています。最後の最後までしっかりと対応することで、「ここで息を引き取って本当に良かった」とご家族に満足していただけるようにしています。そしてもう一つは、リハビリテーションです。設備などのハード面はもちろんのこと、理学療法士や作業療法士、言語聴覚療法士などのセラピストが重要ですが、当院には理学療法士が25人以上、作業療法士と言語聴覚療法士がそれぞれ約10人と人員的にも充実しています。加えて当院でリハビリを行う医師は、例えばスキーで使うストックを歩くときに使う「ノルディックウォーキング」をリハビリに取り入れるなど、ユニークな試みを実践しています。

ほかにもさまざまな取り組みをされていると伺いました。

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嚥下障害のリハビリでは、埼玉医科大学国際医療センターのリハビリ主任教授の先生に週に2回来ていただいて、嚥下機能を評価するビデオ嚥下造影検査を行っています。造影剤がついた食べ物を実際に食べるところをレントゲン撮影することで飲み込みを評価して、より適切な治療やリハビリにつなげることができます。これを実施している施設は、あまり多くないと思います。もう一つが、家族参加型のリハビリです。入院中から一緒にリハビリに参加してもらうことで、自宅に帰ってからどうすればよいのかなどを知ってもらうことができます。加えて年に1回、リハビリ期の外来患者さんを対象とした1泊旅行も行っています。体が不自由だと公共の交通機関が使えないなど夫婦2人での旅行は難しいですが、こちらは、医師や看護師、療法士がアテンドするので、近場ながらも、旅行ができるんです。毎年参加を希望され、楽しみにしている患者さんも多いですね。

診療方針についてお聞かせください。

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開院当初からの当院の理念は、「心のかよう医療・看護・介護」を提供すること。言い換えれば、優しい気持ちで患者さんに接することです。患者さんというのは、病気に加えていろいろな心配や不安を持っているものですが、高齢になるとそれらはさらに大きくなりますから、そういう気持ちを汲み取って対応するのが優しい医療です。例えば、廊下で患者さんとすれ違ったときには必ず「こんにちは」とか「具合はいかがですか?」といった声かけをすることから始まって、優しい気持ちで患者さんに接して、心に寄り添うことが大切だと考えています。そして病院ですから、優しくて寄り添うだけでは駄目で、もちろんエビデンスに基づいたしっかりとした医療や看護を提供することが必要不可欠です。これらのことや当院独自のさまざまな活動を通じて、患者さんの信頼を得ることが大切だと思っています。

今後の抱負とメッセージをお願いします。

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抱負としては、思いやりのある医療や看護、介護を提供していく中で、靖和会ブランドと言ってはおかしいかもしれませんが、埼玉県西部で高齢者医療やリハビリといえば靖和会と言われるような病院にしていきたいと思っています。そういう意味では、職員にも生き生きと働いてもらいたいと考えていて、託児所も完備しているなど、ずっと勤めていけるようなアットホームな病院をめざしていきたいですね。職員が生き生きと仕事している、そんな病院の雰囲気は、そのまま患者さんに伝わります。当院が常に念頭に置いている「患者さんに優しい医療」を提供するには、こういった職場環境の充実も非常に大切だと思っています。当院は30年以上にわたって高齢者医療を手がけてきて、現在はリハビリも力を入れています。可能な方には社会復帰をめざして頑張ってもらうお手伝いを、そして高齢者の方には穏やかな最期を迎えられる病院でありたいと考えています。

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