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清水 弘文 院長の独自取材記事

三愛会総合病院

(三郷市/新三郷駅)

最終更新日:2019/08/28

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埼玉県は人口10万人当たりの医師数が全国でも特に少なく、「三愛会総合病院」のある三郷市も人口増に医師数が追いつかない医療過疎の状態が続いている。そうした中で同院の清水弘文院長は、できる限り地域で完結する医療をめざし、「患者さんやご家族の心と体の負担を減らしたい」と語る。「1986年の開院当初から地域密着の医療を基本に、地域に必要な診療科を拡充してきました。近年は市内に子育て世代の家族も増えたため、当院でも小児神経とカウンセリングを専門とする医師および臨床心理士を置き、小児外科や小児循環器などの外来も設けて小児科を充実させています」。このほか地域の高齢化への対応として地域包括ケア病床を備え、在宅療養の患者の一時入院などをサポート。地域が求める医療を幅広く提供するとともに、ある程度の高度医療までカバーすることで、地域の中で医療を完結させる努力を続ける清水院長にその思いを聞いた。
(取材日2017年7月14日)

地域で今後必要な医療を幅広く提供する

こちらの病院の特色を教えてください。

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当院はJR武蔵野線の新三郷駅近く、総戸数約1万という大規模団地内に30年ほど前に誕生しました。以来、団地にお住まいの方をはじめ、近隣の皆さんに親しまれてきた地域密着の病院です。当初は病床数20床と小規模でしたが、人口増を続ける三郷市と同じく、現在は178床を有する総合病院へと発展し、診療科は一般内科のほか消化器内科、呼吸器内科、循環器内科などと各専門分野に対応しています。さらに外科、整形外科、脳神経外科、小児科に加え、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、皮膚科と多様な診療科がそろい、地域のニーズをある程度カバーできたのではと考えています。しかしながら埼玉県は人口10万人当たりの医師数が全国的にも特に少なく、三郷市も一部の方は市内での診療をあきらめ、隣接する東京都内や千葉県内の病院を受診されている状況です。私はできる限り地域内で医療が完結できるよう、各診療科のさらなる充実を図りたいと考えています。

子育て世代も多い地域ですが、小児科はどう対応されていますか?

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常勤医3名、嘱託非常勤医1名が中心となり豊富な経験と幅広い知識を生かしたプライマリケアを提供しています。近隣の開業医の先生からも診断や治療に難渋するケースのご紹介を多数頂いており、市の乳児健診や学校検診で異常を指摘された小児の精査依頼の受託も多く、地域の健康推進に努めております。夜間休日の小児救急も近隣の大学病院や市立病院と協力して毎日安心できるような医療体制をめざしております。また、昨今ご相談の多い成長・発達の遅れ、夜尿・思春期・心理的問題などには各専門外来を設け予約制でしっかりと診療しております。脳波、MRI、ホルモン分泌負荷試験の他、臨床心理士による発達・心理検査やカウンセリングも可能です。小児循環器や小児外科の外来でも経験豊かな専門医師が診療を行っております。

先生のご専門である泌尿器科はいかがでしょうか?

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中規模の病院ながら泌尿器科には、私を含め知識や経験が豊富な4人の常勤医がおり、非常にアクティビティの高い診療科となっています。そのため、泌尿器科全般の診療に加え、小児泌尿器科手術を除くすべての手術に対応しております。また女性医師も1人いますから、女性の患者さんも受診しやすいのではないでしょうか。特に前立腺肥大症はホルミウムレーザーによるレーザー治療(HoLEP)を行っており、泌尿器がんには外科手術(開腹あるいは腹腔鏡)や化学療法、必要に応じ関連施設で放射線治療も行っています。尿路結石症については尿管鏡を用いて破砕する方法(TUL)に加え、新たな機器の導入により体外衝撃波で破砕する方法(ESWL)も治療の選択肢に加わりました。ロボット支援手術はまだ行っていませんが、診療内容は大学病院やhigh volume centerに劣らないと自負しています。

そのほか特徴的な診療科には何がありますか?

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小児科、泌尿器科のほか、眼科も当院の強みといえます。主に白内障手術、網膜硝子体手術を行っており、白内障では先進医療の一つである多焦点眼内レンズを用いた白内障手術にも対応しています。また網膜硝子体手術は眼球内の硝子体に器具を挿入して、内部の出血や濁りを取り除いたり、網膜の異常を治療したりする高度な技術で、糖尿病網膜症や裂孔原性網膜剥離などを治療するものです。当院の周辺は子育て世代だけでなく高齢の方も多い地域ですから、こうした手術へのニーズも今後はさらに高まるでしょう。このほか人工透析内科は併設の「イムス三郷クリニック」と連携し、外来で透析を受ける方はクリニックで、合併症などで入院透析が必要な患者さんは当院で対応しています。

今後の病院の目標について教えてください。

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当院がある団地は1970年代に建設され、高齢の方も多くお住まいのところです。この地域で生まれ育った病院として近隣の医療機関や介護施設と連携し、地域医療の質の向上や在宅医療の支援などで大いに力を発揮したいですね。すでに当院は地域包括ケア病床を設けて、在宅療養時に容体が悪化したときの一時的な入院、急性期の病院で治療を終えた方が自宅に戻る前のリハビリなどを進めています。さらに地域連携室のスタッフを中心に入院患者さんの退院後の暮らしまで含めて検討し、必要ならご自宅の改装や介護サービスの利用を提案するなど、患者さんが最期まで地域の中で暮らせるよう包括的な医療を提供する体制を整えています。また私の専門は泌尿器科ですが、これまでの経験から一般的な病気の診療は十分可能です。1人の医師がフレキシブルに対応して、「この病院で診てほしい」という患者さんの気持ちに応える、小回りの利く病院をめざしたいと思います。

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