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山田 拓司 院長の独自取材記事

とうめい厚木クリニック

(厚木市/愛甲石田駅)

最終更新日:2019/08/28

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大山が美しく見える厚木市郊外に「社会医療法人三思会とうめい厚木クリニック」が建つ。小田急線本厚木駅から無料送迎バスで10分ほど行った東名高速厚木インターチェンジ近くで、車でも便利な立地だ。同院は、隣接する同法人の「東名厚木病院」の外来部門を担い、25診療科の幅広い疾患をカバーする。それを束ねる山田拓司院長は、ドクターらしくない、気さくな人柄。クリニックの特徴や専門の肝炎治療について語りながらも、ときどき趣味の話や冗談を交えて和ませてくれる。スタッフとの会話もざっくばらんで和気あいあい。明るく、開放的な同院の内外装そのままの癒やされる雰囲気の中、チームで患者に寄り添う姿勢を、肌で感じることができた。
(取材日2018年3月20日)

ほとんどの診療科に対応し、幅広く外来診療を行う

こちらのクリニックの役割や理念を教えてください。

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当クリニックは、「東名厚木病院」の総合外来部門としての役割を担っています。クリニックには25の診療科があり、常勤・非常勤合わせて約90人の医師が在籍し、「地域住民の誰にでも一定レベルの医療を提供すること」、「24時間365日の救急医療体制を整備すること」、「医療を通じて、地域住民の健康を創り、守ること」の理念のもと、診療にあたっています。東名厚木病院は救急の外来と、紹介の外来しかありませんので、一般の外来患者さんは当クリニックで診療します。紹介状がなくても受診できます。産科と血液内科以外のほとんどの診療科に対応していますので、住民の皆さまが体に異常を感じたら、最初にかかるクリニックとして利用していただきたいと思います。

どんな患者さんが多いのでしょうか?

東名厚木病院が「断らない救急」を掲げていますので、外来部門を担う当クリニックも、どんな疾患でも断らずに診ることを心がけています。まだ、何の病気なのかはっきりしない患者さんを、総合診療で診ることが一番多いですね。最近、急増しているのが、睡眠時無呼吸症候群の患者さんです。この疾患は昼間の眠気を引き起こすので、交通事故の原因として一般に知られるようになりました。当クリニックは、立地が東名厚木インターに近く、周辺に物流業者が多いこともあり、神奈川県全域から多数のトラック運転手が受診しにきています。

クリニックのセールスポイントは何でしょうか?

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東名厚木病院が隣にあり、一体となって診療していますから、必要であれば、その日のうちに入院することも可能です。患者さんにとって、安心感につながるポイントだと思います。精密検査も、早ければそのまま病院に足を運んで受けられる場合もあります。当クリニックの医師と、東名厚木病院の医師はかなり重なっていますので、「同じ先生にそのまま診てもらえる」と喜ぶ患者さんも多いですね。クリニックに多数の診療科がそろっているので、数時間のうちに複数診療科を受診する人もいるのです。総合診療、睡眠障害の外来のほか、皮膚科や耳鼻科、小児科なども受診する人が多いですね。

肝臓病は治せる時代へ。諦めずにベストを尽くす

山田先生は週に5日は外来診療を担当されているそうですが、ご専門は何ですか?

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専門は消化器内科、特に肝臓病です。昔と違って、今は肝臓病は治る時代になっています。C型肝炎は薬で完治が見込めるようになりましたし、B型肝炎はウイルスを完全になくすことは難しいのですが、進行をかなり抑えられるようになりました。がんになったとしても、早く見つければほとんどの場合、死に至ることはありません。だから、ほとんどの場合は外来で治療できます。胃がんの原因になるピロリ菌も薬で除菌できる時代になりました。周辺の大学病院などの肝臓の専門医師と一緒に研鑽を積んでいるので、当クリニックでも同じレベルの治療が行えると思います。消化器病の検査は、東名厚木病院内の内視鏡室や臨床検査室でほとんどが完結できるようになっています。

先生が、日ごろから心がけていることは何でしょうか?

遊びでも仕事でも同じなのですが、忙しいときも、暇なときも、「とにかく一生懸命にやる」ということですね。要するに、その時々で「ベストを尽くす」ことです。ケニアのマラソン選手にもらった「ネバー・ギブアップ」と書いたサインがあるんです。諦めると、そこで終わってしまいますが、諦めずに頑張るという信念ですね。治療も一緒です。治るのが一番良いわけですが、もし治らないとしても、次に何をしたら良いか、それに当たってはどんな方法があるのか、なるべく粘って患者さんと一緒に考えます。

医師になったきっかけ、院長に就任された経緯をお聞かせください。

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私は横須賀出身です。医師をめざしたのは、父がC型肝炎から肝硬変になって亡くなったからです。闘病中の父が子どもたちに「医者になれ」と。兄のほうが成績は良かったのですが、血を見ると倒れてしまうので、私がなりました。出身大学の奈良県立医科大学附属病院から、神奈川県に戻って東海大学医学部附属病院に勤務しましたが、その頃に東名厚木病院を紹介されたのがきっかけです。東名厚木病院でちょうど同時期に消化器外科の医師が入るので、消化器内科で指導できる医師を探しているということだったので就職しました。2012年に三思会の中佳一会長の人事により当クリニックの院長に就任。とても忙しいですよ。でも、中会長も野村直樹理事長も、今でも私と変わらないぐらい、大勢の患者さんを診ていますからね。

病気が治り、患者が社会復帰できたときが一番の喜び

これまで担当された患者さんで、一番印象に残っていることは、どんなことでしょうか?

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ある企業の重役が劇症肝炎で入院されたのですが、DIC(血管内凝固症候群)という極めて致死率の高い状態に陥ったにもかかわらず、それを乗り切り、その後の感染症も乗り切って治ったことです。その生命力には驚かされました。もう1例は、東海大学附属病院時代に診た劇症肝炎の患者さんで、治って退院されたのですが、当クリニックに移った私を訪ねてきて、「定年まで無事に務めることができました」とリンゴを持ってきてくれました。これはうれしかったですね。あるB型肝炎の患者さんは助けることができなかったんですが、その後のB型肝炎訴訟で「先生の診断書のおかげで補償金がもらえました」と、奥さんがわざわざ報告してくださいました。治せるものなら治してあげたいけれど、診断書は断らないようにしています。

医師としてのやりがいを感じるのは、どんなときですか?

私は登山をしますが、一番うれしいと思うのは、無事に家に帰ってきたときです。「良かったな」と。病気の診療も同じだと思います。患者さんが、ちゃんと日常生活を送れているのを見られたときです。病気が治っただけではなく、「社会に復帰できました。仕事しています」と言われたときが一番うれしいです。心から「良かったですね」と言いますね。B型肝炎患者は、社会的にも厳しい時期がありました。それが、今では病気をコントロールできるようになり、社会の認知も進んで復帰が可能になりました。だから、医師としてとてもやりがいを感じます。C型肝炎は完治が見込めるようになりましたが、まだ、治療されていない方も多い。掘り起こしのために市民講座も開きました。症状がなくて気づきにくい病気ですが、採血だけで診断もできますので、今後も啓発に力を入れていきます。

先生は、たくさんの趣味をお持ちのようですね。

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登山は毎年、行っていますね。今年は富山から岐阜まで北アルプスを縦走する予定です。昆虫採集も好きです。最近、写メで撮ったのは、カミキリムシの卵。よく、相模川の河原を走るのですが、枯れた葉の間にカミキリムシの卵があって、珍しいなと。走るのも好きなので、休日の朝と、平日夜、時間のあるときに走っています。また、私だけではなく、職員の趣味でもあるのですが、クリニックの待合室では水槽にクラゲを飼っています。クラゲを見ると「癒やしの効果がある」といわれているんです。実は新江ノ島水族館と共同でその調査研究を行っています。調査シートの問診票に答えて、クラゲを見る前と後の血圧測定値を記入するものです。クラゲにより血圧を測るきっかけとなり、少しでもリラックスしていただければありがたいですね。

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