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糸氏 明子 副院長、中瀬 葉子 先生の独自取材記事

冨沢産婦人科こどもクリニック

(枚方市/枚方市駅)

最終更新日:2019/08/28

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京阪枚方市駅から徒歩で約10分、「冨沢産婦人科こどもクリニック」を訪れた。産婦人科診療に小児科を併設した同院は、子ども連れが多くみられ、明るくアットホームな雰囲気に包まれている。そんな院内で産婦人科医師の糸氏明子副院長と、小児科医師の中瀬葉子先生が温かく迎えてくれた。各分野のスペシャリストとして患者の心身ともに寄り添う2人は、快活な人柄と優しい口調が印象的で、同院で悩みを相談する女性が多いのもうなずける。自身も陸上競技のアスリートで、スポーツドクターとして女性アスリートを支える糸氏副院長と、双子の母であり、母親目線の温かい診療で子どもや保護者から慕われる中瀬先生に、「患者ファースト」への思いや注力する診療などについて聞いた。
(取材日2018年3月13日)

医師と母の立場で、子どもや女性目線を大切にした診療

クリニックについて教えてください。

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【糸氏副院長】当院は1971年に外科と産婦人科医師である両親が、入院分娩設備を整えたクリニックとして開院しました。長年多くのお産に携わってきましたが、院長である母も高齢となったことなどから10年前に分娩の取り扱いを終え、同時に中瀬先生をお迎えし、小児科を併設したのです。現在は、私は月曜日と火曜日の午前診のみ担当しています。開院から約50年間、「患者さんファースト」の姿勢を守り続けており、受診される患者さんの、体や心の悩みが軽くなるようなクリニックをめざしています。
【中瀬先生】私も長年受け継ぐ方針を大切にし、小児科はお母さんとの関わりが中心なので、保護者の気持ちに寄り添う診療を心がけています。こちらで働く前は、大学病院などで高度な医療経験を積んだので、この経験を生かし、主訴を見極めて疾患を見逃さないのはもちろん、風邪や喘息といった身近な疾患にもきちんと向き合いたいと思っています。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

【糸氏副院長】婦人科は主に20~50代ですが、10代の思春期相談、閉経後の方も多く来られています。2、3代にわたって来院される方もいます。めまいやしびれといった女性にありがちな症状、更年期障害や月経時、月経前後のトラブル、下腹部の不快感や痛みなどさまざまで、子宮頸がん検診の受診も多いです。妊娠がわかった場合は分娩を扱う病院を紹介しますが、胎児の様子をエコーで診てほしいという要望も多く、ご夫婦で来られる方もいます。
【中瀬先生】小児科には当院の産婦人科で妊娠が判明した患者さんが、出産後に小児科で受診されるケースや、ここで生まれた方もいらっしゃいます。診察では相談を聞く機会も多く、最近はお子さんの発達で悩まれるお母さんが多い印象です。症状の治療はもちろんですが、私も双子を持つ母であり、子を思う気持ちは共感できるので、医師はもちろん同じ母親として相談に応じています。

日々の診療で大切にされていることはありますか?

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【糸氏副院長】思いを吐き出してもらうことは、心の健康にもつながり、疾患の早期発見の糸口にもなります。普段から患者さん目線でじっくりと話を聞くようにしていますね。特に悪性腫瘍などの疾患は早期では自覚症状のないケースも多いので、慎重に問診、診察を進めています。
【中瀬先生】子どもや保護者が打ち解けやすい環境をつくることですね。白衣を怖がる子は多いので、普段はキャラクター柄のスクラブという白衣姿で、和やかな雰囲気でお迎えしています。産婦人科も共通していることですが、当院は3人の医師を含めスタッフは全員女性なので、同性だからこそ話しやすいという特徴もあります。院内全体で、女性ならではの優しさとこまやかな対応を行いたいです。

女性アスリートならではの相談にも積極的に対応

産婦人科で力を注ぐ診療はありますか?

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【糸氏副院長】私はスポーツドクターとして、女性アスリートの診療に携わる傍ら、自身も現役のマスターズ陸上競技選手です。女性アスリートをケアする産婦人科はまだまだ少ないので、クチコミで実業団や学生の女性アスリートが来られます。陸上やサッカー、水泳選手で、月経不順や月経不調で悩む方も相談にも乗ります。そういった症状はコンディショニングや将来の妊娠・出産やに影響するので、きちんと治療することが大切です。私も幼少時は世界を夢見た一人なので、今後活躍される若いアスリートを医師として手助けできることをうれしく思います。一般診療でも、患者さんの生活の質を上げるため、生理中のかぶれで悩む方に布ナプキン、ご年配の方には健康長寿を目的に運動指導なども勧めています。診療というと検査や薬が一般的ですが、広い視野を持ち患者さんの状態に合った生活習慣の改善に向けての助言や治療法を提供しているのも、当院の特徴です。

小児科診療ではいかかでしょうか?

【中瀬先生】近年はワクチンの種類が増えているので、大きな病気を防ぐためにも予防接種の大切さをお伝えし、適切な月齢になればきちんと予防をしたいと思っています。ワクチンごとに特性や接種間隔は異なるので、初めてお子さんが予防接種を受ける場合は1年間のスケジュールや、次回の来院目安をお伝えし、一人でも多くワクチンの接種漏れがないように努めています。

医師としてやりがいを感じるのはどのような時ですか?

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【糸氏副院長】更年期障害の患者さんの笑顔を取り戻せた時ですね。毎日家事を頑張っているのに、家族から理解されず怠けていると言われ、苦しまれる患者さんをよく診ます。自身を肯定的に捉えることは大切で、私も育児や家事に奮闘する一人の女性として経験談をふまえながら、「残りの人生、せっかくなら笑って過ごしましょう」と伝えています。体調不良に苦しんでおられた方が受診を機に、元気に働かれているなどと話を聞くと、医師になって良かったと思いますね。
【中瀬先生】重い症状の子を他院に紹介した後、「治ったよ」と元気に来院されると、うれしく思いますね。お母さん方の悩みをしっかり聞くことで、「話せて良かった」と喜んでもらえることや、字を覚えたての小さな子から一生懸命書いた感謝のお手紙を頂くこともあり、日々のやりがいにつながっています。

子どもと女性の、体や心の悩みを総合的にサポート

医師を志された理由は?

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【糸氏副院長】幼い頃から母は診療で忙しく、昔は病院が嫌いでしたが、患者さんから感謝される母の姿に感銘を受け、いつしか同じ産婦人科医師の道を歩んでいました。医師になってからは親子の会話の幅が広がり、わからないことは経験豊富な母に聞いたり、逆に私が新しい医療について教えたりと、互いを高め合う関係でいられるので、一緒に働けて良かったと思います。
【中瀬先生】小学1年生の頃に母が乳がんを患い、幼少期からよくお見舞いで病院に訪れていたのがきかっけです。次第に病気を治すことができる医師に憧れるようになりました。小児科に進んだのも、もとからがんの勉強がしたくて、大学時代に小児がんで多い神経芽腫に興味を抱いたからです。卒業後は小児科を専攻し、血液腫瘍などの研究に励むようになりました。

私生活について教えてください。

【糸氏副院長】走るのは大好きで中学から始めた陸上を今も現役で続けています。季節の移り変わりや、風の匂いを肌で感じられるのが魅力で、マスターズ陸上では日本記録を保持し、地域のハーフマラソンで優勝したこともあるんですよ。休日は夫や子どもと過ごしたり、自宅周辺を走ったりしています。
【中瀬先生】平日は仕事で忙しいので、休日は小学生の子どもとなるべく過ごすように心がけています。ピアノを3歳から高校2年まで習い、しばらく遠のいていましたが、子どもが習い始めたのを機に再開しました。発表会で子どもと連弾するなど貴重な体験をし、現在も月に1度レッスンに通っています。最近では運動不足解消のためにテニスやヨガを始め、日々の疲れをリフレッシュしています。

今後の展望をお願いします。

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【糸氏副院長】予防に一層力を注いでいきます。子宮頸がんは若年層も増えているので、予防ワクチンと検診の啓発でがんを減らしたいですね。どんな疾患の治療に置いても心と体のバランスは大切なので、診療で前向きな気持ちを引き出し、女性の健康を総合的にサポートしたいと思います。産婦人科診療はデリケートな面が多くハードルが高いと感じる方もいますが、当院では抵抗のある患者さんには無理な診察は行いません。あらゆる視点から個人の要望に応えた治療を提供し、いつでも温かくお迎えしますので、体の不調など悩みがあれば気兼ねなくお越しください。

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