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辻榮仁志 院長の独自取材記事

医療法人社団宗仁会 スミレ耳鼻咽喉科

(江戸川区/西葛西駅)

最終更新日:2019/08/28

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西葛西駅を出てマンションが建ち並ぶ通りを歩くと、たくさんの子どもたちとすれ違う。「江戸川区は子育てがしやすいエリアだと言われているんです」と話してくれたのは、「スミレ耳鼻咽喉科医院」の辻榮仁志(つじえ・ひとし)院長。子どもの細かい変化にも気づき、病状の説明にも熱心に耳を傾ける親御さんが多いのだそう。辻榮先生は穏やかな口調で、治療に関する難しい言葉も一つずつ丁寧に説明をしてくれる。「顔に威厳がないからか、子どもには怖がられないんですよ」と笑って話す様子からは、患者に丁寧に接する姿勢が伝わってくるようだ。患者の話をしっかりと聞き、誠実な医療を行うことをモットーに診療をしている辻榮先生。電子スコープを使った診察や子どもの患者への接し方などについて、たっぷりとお話ししていただいた。

(取材日2014年8月7日)

電子スコープを使って、患者にわかりやすく説明

今年の6月に開業されたそうですが、このエリアの印象を教えてください。

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江戸川区は子どもがたくさんいて、子育てしやすい地域と言われています。そのためか、子育てに対して熱心なお母さんが多いという印象ですね。病状についてもしっかりと聞いてくださいますよ。お母さん同士の交流も活発で、医院の情報もお母さん同士のクチコミで広がっています。お子さんは多いと思っていて、実際に多いのですが、開業してみると意外と高齢の方もたくさんいらっしゃいます。

患者さんの訴えはどのようなものが多いですか?

時期によっても違いますが、「耳がかゆい」という訴えをよく受けます。夏場など汗をかく時期には特に増えますが、耳かきのしすぎによる方も最近多く見られます。きれい好きな方が多いのでしょうが、耳のお掃除を頻繁にやりすぎてしまうとよくありません。耳の奥の皮膚は薄くて弱いので、ちょっとした刺激で湿疹になってしまったり、ひどくなると細菌が入って外耳炎になることもあります。当院では電子スコープを導入していますので、耳の中の映像を見ることができます。耳の中がどのようになっているか、普通はわからないと思いますが、この機器を使うと簡単にお見せできますし、画像を見ながらご説明をすることで、どういう状況か理解しやすいと思います。「耳垢(みみあか)が溜まっているのでは」と心配されて、ついつい耳かきをしてしまうという方も、実際に耳の中を見ていただくと「思ったよりも耳垢がないですね」と安心されるようです。あまり深くまで耳かきをしないで、入り口の方だけで大丈夫ということもわかっていただけています。また、電子スコープを使うと、正しい薬の塗り方についてもご説明しやすいですね。薬を塗っているけれども治らないという方は、薬の塗り方が適切ではないのかもしれません。塗る時の刺激で症状が悪化してしまうこともありますので、当院ではしっかりと塗り方のご指導をさせていただいています。

電子スコープは他にどのように使われますか?

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鼻の中も見られますので、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の方の診療にも使っています。鼻詰まりにはいろいろと原因があって、鼻のひだ状の粘膜が腫れていることや、膿や鼻水が溜まっていること、お子さんの場合ですとアデノイドという口蓋垂(こうがいすい)の裏側の部分が大きくてふさがってしまっていることなどが考えられます。腫瘍やがんでも詰まりますので、しっかりと原因を見極めた上で、治療を進めていく必要があるのです。また、耳鼻科では処置も大切です。綿棒で鼻の奥の方までお掃除をすると粘膜の腫れが改善しますので、一度全部きれいにしてから吸入をします。耳も鼻も、奥の方はご自分では見られませんので、画像をお見せしながら患者さんにいかにわかりやすくご説明するかが大事だと思っています。

子どもからお年寄りまで診療したいという思いで耳鼻科医に

先生が医師を志したきっかけを教えてください。

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小さい頃からアレルギーを持っていたので、眼科や耳鼻科にはよく通っていたんです。だから病院には馴染みがありましたね。でも医師になろうと思ったのは高校に入ってから。「どんな職業に就こうかな」と悩んでいた時です。「医者をめざしてみよう」と思ったら、パーッと道が開けたような気がしましたね。耳鼻科を専門に選んだのは、先輩からのアドバイスがきっかけです。最初は子どもと接するのが好きだったので小児科を希望していたのですが、そのうち大学で研修が始まると、今度はおじいちゃんやおばあちゃんたちも診たいなと悩むようになって(笑)。決めかねていた時に先輩から「耳鼻科だったらどちらもできるよ」と言われたんです。耳鼻科の場合、手術もしますし、内科的な処置もあります。一人の患者さんに対して、自分で診断をして手術をして、その後の管理もする。一人のドクターが最初から最後まで全部診られるというのが、いいなと思いました。

先生は手術の経験も豊富だそうですね。

東京都がん検診センターに勤めていたことがありますし、大学を卒業してから勤めた札幌の病院でもがんの治療には力を入れていましたので、手術の経験を多く積むことができました。そのまま手術を専門にやっていこうかとも考えましたが、一方でかかりつけ医として地域に密着した診療をしていくことも、やりたい仕事としてあったんです。耳鼻科医になって2年経った時に、内科の研修で地方の診療所に一人で勤務したのですが、その時の経験が大きいですね。患者さんとコミュニケーションをとりながら治療をしていくことが、医師としての仕事の中で一番自分に向いていると思えました。

お子さんも多くいらっしゃいますが、気をつけていることなどはありますか?

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お子さんに接する上で大切なのは、まずは笑顔ですね。子どもは泣くのも騒ぐのも当たり前です。うちにも子どもが2人いますが、どこかへ行くたびに泣いたり怒ったり、たいへんな騒ぎでした(笑)。そうした苦労はわかりますので、泣いても頑張って治療ができたお子さんには「すごいね」と褒めてあげるようにしています。お母さんが心配をしているとお子さんも怖がってしまいますから、お母さんも一緒にモニターを見てもらい、不安を取り除きます。また、耳鼻科に行くからといって一生懸命耳かきをしてくれる親御さんもいますが、その必要はありません。1ヶ月に1回連れてきていただければ、ここで耳のお掃除をして診察もできますからね。

耳や鼻をお掃除する感覚で気軽に受診を

診療の際に心がけていらっしゃることはありますか?

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薬の処方には特に気を使っていますね。アレルギーの薬も、個人個人で効果が出るものと出ないものがあるので、その見極めが大切です。眠気が出にくい薬のはずなのに、ある人が服用すると眠くなってしまったりと、薬との相性もあるのです。どうして薬を飲む必要があるのかということもきちんとご説明をして服用していただくようにしています。また、お忙しい方には、次にいつ診療に来られるのかといった事情も含めて診療計画を立てていきます。耳鼻科といっても、時には危険な病気が隠れていることもありますので、気になる症状がありましたらぜひ受診してくださいね。耳や鼻、喉のがんなどは、電子スコープで発見することができますので、定期的な検診をおすすめします。

お休みの日はどのようにお過ごしですか?

美術館や博物館などにはよく行きますし、最近は映画も観るようになりました。休みというとだいたい外に出ることが多いですね。健康のために、筋トレも行っています。診療をしていく上でも体力は必要ですからね。健康的に汗をかいて、さっぱりして物事を考えると良い考えが浮かぶ気がします。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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子どもは風邪を引いて当たり前、鼻水が垂れているのも当たり前、というように思われているかもしれませんが、実際にはとてもつらいものです。鼻をふさがれると大人でも5分我慢できるかどうか。小さいお子さんでしたら、鼻のむくみをとってきれいにお掃除をして吸入するだけで、薬を使わなくてもその日から鼻が通るようになります。そうすると夜もぐっすり眠れますよ。大人の方もそうですが、鼻の詰まりが解消するだけでも、とても楽になって生活の質が上がりますので、ぜひ耳鼻科でしっかりと治療をされることをおすすめします。まずは耳や鼻のお掃除をする感覚で、気軽に来ていただければと思います。

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