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加藤 英治 院長の独自取材記事

かとう整形外科

(川崎市麻生区/柿生駅)

最終更新日:2022/04/19

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小田急線の柿生駅すぐ近くの「かとう整形外科」は、大学病院や大学の関連病院、クリニックの整形外科で経験を積んだ加藤英治院長が診療する。同院がめざすのは、患者の話を十分に聞き、その人に合った「オーダーメイドの医療」の実践。加藤院長は「例えば骨粗しょう症の治療では詳細な検査をもとに、症状はもちろん生活スタイルなども考慮し、その方が利用しやすい薬をご提案します。リハビリテーションも理学療法士を基本的に担当制にするなど、患者さんに合った治療を心がけています」と話す。加藤院長の親しみやすい人柄、スタッフの行き届いた対応などもあり、現在では地域に根差している同院の特色、今後の展望などを詳しく聞いた。

(取材日2022年3月29日)

患者の話を聞き、本人も納得できるような治療を提案

柿生駅近くで開院されるまでの経緯をお聞かせください。

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私は大学病院や大学の関連病院で10数年診療した後、多摩区のクリニックで整形外科を担当し、外来での診療に加え、訪問診療や訪問リハビリテーションなど地域医療に尽力しました。やがて自分のクリニックを持ちたいと考えるようになり、現在の場所に「かとう整形外科」を開院しました。柿生駅のすぐ近くで通院に便利な上、周囲には以前勤務していた病院や大学病院もあり、連携しやすいこともメリット。当院の診療科は整形外科とリハビリテーション科で、患者さんはお子さんさんから高齢の方まで幅広く来院されます。高齢の方は膝や腰の痛み、骨粗しょう症の治療などで受診され、30代から50代の方は腰痛などでお見えになっています。近隣の学校からはケガをしたお子さん、中・高校生も多いですね。かかりつけの整形外科として、通ってくださる方が増えてきたのもうれしいところです。

最近の受診傾向などで気づかれた点はありますか?

コロナ禍で一時は受診控えも見られましたが、最近は以前同様にリハビリテーションを利用される方が増えました。当院では感染症への対策として、患者さんやスタッフの手指消毒のほか、リハビリテーション用のベッド・枕は患者さんごとに消毒しています。リハビリテーションは予約制で待ち時間はほとんどありませんし、ベッドの間隔も広くとり、ついたてで仕切っているので、安心してご利用いただけるのではないでしょうか。また、在宅勤務が普及したためか、首や腰の痛みで来院される30、40代の方が増えています。痛みがひどい場合はしばらく薬を出すケースもありますが、基本は週1回程度のリハビリテーションとご自宅でのストレッチ。体を適切に動かしていれば、たいていの痛みは改善するでしょう。在宅勤務中は1時間に1度くらいのペースで家の中を歩いたり、体を動かしたりすれば、首・腰の痛みの予防になると思います。

診療で大切にされていることは何でしょうか?

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思い込みで診察、診断をせず、まず患者さんの話を聞く姿勢を大事にしています。そして診断後は、考えられる治療法の選択肢を伝え、ご本人が納得のいく医療のご提供を心がけています。たとえ同じ病名でも、患者さんごとに生活スタイルや職業、環境は異なりますから、それらに合った治療を提供する「オーダーメイドの医療」を重視し、当院のスタッフにも患者さんごとに適した配慮をお願いしています。また、部活動でのケガや故障で受診される中・高校生の場合、ご本人やご家族が部活動にとても熱心で、治療中も練習は休みたくないといったご希望も伺います。しかし、予後を考えると安静が必要なことも考えられますから、ご本人とご家族と一緒に話し合い、納得していただいて治療を進めています。

骨粗しょう症治療、超音波下の神経ブロック注射も対応

力を入れている診療について教えてください。

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リハビリテーションは、電気や低周波、けん引などによる物理療法、理学療法士による可動域訓練や筋力強化といった運動療法の両面から提供しています。当院では理学療法士は基本的に担当制で、患者さん一人ひとりの状態をしっかり把握できるのも強みの一つ。人数も3人から4人に増え、体制も充実しました。週2回のカンファレンスでは、特徴的な患者さんや新たにリハビリテーションを開始された方の情報を共有することで、より適切な診療を心がけています。このほか超音波検査を用いて筋肉のつき方などまで調べ、より適切な位置で神経ブロック注射等を実施しています。

骨粗しょう症にはどのように対応されますか?

当院では腰椎と大腿骨、両方の骨密度を測定するDEXA法による検査機器を設置しています。これは国際的な検査基準で、高齢の方は加齢で腰椎が変形する場合もあるため、大腿骨も測定することで精密な骨密度が判定できるのです。さらに初診の方は血液検査で骨粗しょう症のタイプを調べ、病気が進行しやすいか、薬はどれが向いているかなども確認。現在、骨粗しょう症の治療薬は、注射薬、飲み薬、毎日服用する、月1回服用するなど非常に多くの種類があり、当院では病気のタイプに加え、患者さんの生活スタイルに合ったものを選んでお出しします。例えば飲み薬がうまく飲めない方は、当院で注射薬を月1回投与するなどのご提案をしています。

今後の展望などをお聞かせください。

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高齢になって通院が難しくなってきた患者さんに対し、当院からの訪問診療や訪問リハビリテーションを検討しています。開院当初から考えていたのですが、外来診療にも多くの患者さんが来られ、なかなか訪問まで手が回らないのが現状です。診療面では超音波を使った治療など、患者さんの負担が少なくなるような治療を積極的に導入したいと考えています。痛みなどの症状があっても、何年も我慢したり放置したりして、症状がかなり悪化して来院され、治療が長引いてしまう方も少なくありません。もっと早い段階で診せていただければ、少しの指導で改善につながることも多いのですから、症状が軽いうちに早めに受診していただきたいですね。

早めの診断・治療で改善へつなげていく

整形外科をめざされたきっかけをお聞かせください。

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私の中では「医師=内科」のイメージが強くありました。弟が小児喘息で病院にかかっていたこと、母の治療を内科系の先生が担当されていたことなどの影響かもしれません。医学部卒業後も当初は内科を考えていました。しかし、初期研修で救命救急センターに配属されたとき、整形外科の治療が必要な患者さんが多い現状に衝撃を受け、もともと手先を動かす処置が好きだったこともあって、整形外科に興味を持つようになりました。さらに麻酔科への配属で整形外科の手術に参加し、この分野への思いが強くなっていきました。その後、麻酔科の先生に昭和大学藤が丘病院をご紹介いただいたタイミングで思い切って整形外科に進み、同院や大学の関連病院で経験を積んできました。

整形外科での専門分野を教えてください。

今は地域のかかりつけ医として幅広く診療していますが、大学病院では整形外科の股関節班に所属し、特に大腿骨頭壊死という大腿骨の荷重面が壊死する病気が専門でした。股関節の病気の中では遭遇する確率は少ないものの、まれに当院にもこの病気の患者さんが来られます。手術療法が適応の方は大学病院に紹介し、術後のリハビリテーションで当院に通院いただくこともあります。そのほか病院で股関節変形症などの手術を受けられた患者さんも、病院と連携して、リハビリテーションを当院で行うようにしています。遠くまで何度も通われるのは大変ですからね。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

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仕事や子育てで毎日忙しくされている方は、気になる症状があっても受診を先延ばしされることが多いようです。しかしきちんと検査を受け、適切な時期に適切な治療を受けると早めに回復できる可能性も期待できますから、ちょっとした痛みやしびれなどでも気軽に受診してください。この辺りは年齢にかかわらずスポーツを続けている方も多いので、運動による障害を感じたときもご相談いただければと思います。当院は柿生駅前にあり、駐車場を利用できる台数も豊富ですから通院にも便利です。また、骨粗しょう症は幼少期からの食事や運動、生活スタイルも影響するといわれ、40代からは骨密度の状態を意識していただきたいですね。川崎市にお住まいの女性の方は、40代から骨粗しょう症検診の費用負担が軽減される制度があるので、ぜひご利用ください。

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