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増澤 通永 院長の独自取材記事

すみれ整形外科クリニック

(横浜市都筑区/鴨居駅)

最終更新日:2020/08/28

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長引く肩や腰、首の痛みに悩む人は多い。レントゲン検査をしても特に悪いところが見つからず、わらにもすがる思いで訪れる患者に丁寧な診療を行っているのが、ららぽーと横浜にある「すみれ整形外科クリニック」だ。増澤通永院長は、「できるだけ苦痛を取り除くのが整形外科の役目」と、積極的に先端の治療法を取り入れている。痛みを我慢しないでほしいと語る増澤院長に、同院の治療と連携したリハビリテーションや、ハイドロリリースについて話を聞いた。
(取材日2020年6月29日)

的確な診断をめざし、より早く適切な治療へつなげる

まずはクリニックの概要をお願いします。

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当院は聖マリアンナ医科大学病院をはじめとする近隣の中核病院と連携しながら、整形外科、リハビリテーション科、一般外傷、変形性関節症、腰痛、肩こりなどさまざまな体の不調に対応しています。都筑区は横浜市の中でも平均年齢が若い地域で、患者さんも比較的若い方が多い印象ですね。ショッピングモール内にあることから、買い物がてら気軽にお越しいただいています。症状としては肩こりや腰痛、家事や育児による腱鞘炎、四十肩など、肩・首・腰の慢性的な痛みを抱えた患者さんも多く、野球やサッカーをしているお子さんも少なくありません。最近は、ハイドロリリースやサイレントマニピュレーションに対応しているということをインターネットで調べて来院される方も多いですね。

診療方針について教えてください。

患者さんが抱えるつらい痛みをできるだけ早く軽くすることをめざしています。そのため、患者さんの話に真摯に耳を傾け、どのようなつらい思いを抱えていらっしゃるのか、何を望んでいらっしゃるのかを見極めることを大切にしています。整形外科は、この症状にはこの薬というように明確に決められないことが多く、検査して病気が見つからなくても痛いということも少なくありません。痛みは感覚なので、数値化しにくいものです。今までの医療機関で痛みを理解してもらえず、やっとの思いで当院に来られた方も少なくないので、まずは患者さんの痛いという思いをしっかり受け止め、患者さんの抱える悩みやつらい思いを可能な限り理解するところから診療をスタートします。患者さんと信頼関係を築きながら、できるだけ患者さんが快適に生活できるように苦痛を抑え、解消していくことが私たち整形外科クリニックの役割だと考えています。

超音波検査を使った検査や診断に注力しているのだとか。

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適切な治療のためには、正しい診断が重要です。超音波検査ではレントゲンでは映らないような微小な骨のひびも確認していくことが可能になりますし、靭帯や筋肉などの損傷の状態を把握することもできます。さらに筋肉や腱などが動いている状態をリアルタイムで見ることができ、動的な異常の発見にも役立ちます。例えば、骨がまだやわらかいお子さんの場合、捻挫と思っていたら軟骨裂離損傷だったということも珍しくありません。できるだけ早く的確に診断して適切な治療を開始することで、早期回復をめざし、後遺症を防ぐことにもつなげていきたいと考えています。また、肩こりや腰痛、首痛などの痛みがあるのに、レントゲンなどの画像検査では特に異常が認められず、原因がわからないという場合、超音波検査で細かく筋肉を見ていくと、骨の周囲の筋肉や腱などの軟部組織に痛みの原因となるトラブルが見つかることもあります。

筋膜性疼痛症候群など、難しい痛みの治療にも取り組む

筋膜の癒着をはがして、痛みの解消をめざす治療を行っているのだとか。

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筋膜性疼痛症候群は、肩や腰、首などさまざまな部位に起こります。最近の研究で、痛みの原因となるトリガーポイントは、筋膜が癒着して厚く重み積なっている部分にあることがわかってきました。そこで、超音波で位置を確認しながら、生理食塩水に局所麻酔を混ぜた薬液をトリガーポイントに注射して、癒着を剥がし、筋肉の痛みの解消をめざすハイドロリリースというアプローチを行っています。処置にかかる時間は数分で、肩凝りや腰痛、寝違え、首痛、四十肩や五十肩などの痛みなど広く筋肉の痛みに認められる方法として、多くのお問い合わせをいただいています。保険適用となりますので、気になる方、長引くつらい悩みをお抱えの方はお気軽にお問合せください。

理学療法士によるリハビリテーションについて教えてください。

整形外科では、治療後、院内で行うリハビリテーションと、正しい姿勢や自宅でできる運動を指導することにより、痛みの再発予防に役立てています。当院には、80平方メートルを超すリハビリ専用の部屋があり、温熱療法や電気治療などの物理療法だけでなく、常勤の理学療法士による運動器リハビリテーションを行っています。患者さん一人ひとりに理学療法士がつき、マンツーマンで体操などの運動療法や可動域を広げるための物理療法を行うのですが、普段、スポーツジムに通っているような患者さんでも、当院の理学療法士が筋肉の状態を見ながら可動域ギリギリまで体を動かしていったりすると、「こんなに動かせるとは!」と驚かれます。当院が力を入れる筋膜性疼痛症候群に対する筋膜リリースでも、施術した部分の重点的なリハビリテーションを行う理学療法士との連携は欠かせません。

子どもやスポーツを楽しむ方も多く来院されるとか。

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私自身、中学、高校とずっとバレーボール部で運動していたので、しょっちゅうケガをしては整形外科のお世話になったので、大事な試合前にケガをしてしまった選手の気持ちは他人事ではありません。最近は熱心にスポーツに取り組んでいるお子さんが増えてきていますが、整形外科の医師として保護者の方に伝えたいのは、休ませなくてはいけない時はきちんと休ませてほしいということと、まずは整形外科できちんと診察を受けてほしいということです。この先の長い選手生命と比べたら、数週間の練習の遅れなど比になりません。当院では、患部を休ませながらできる筋トレやストレッチ、フォームの改善などの指導もしています。長くスポーツを楽しむことができるよう、サポートしていきたいですね。

痛みを我慢しない生活で、毎日をより快適に

印象に残っている患者とのエピソードをお願いします。

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最近は、長年つらい痛みを抱え、何をやってもよくならなかったという方がインターネットなどで調べて当院に来られるケースも増えてきました。腕を動かせないくらいつらい痛みを抱えた患者さんや、ぎっくり腰や寝違えなどでまともに動けなかったような患者さんが、治療後にすごく喜んでくださったりすると、自分のことのようにうれしくなりますね。

今後の展望をお聞かせください。

数年前まで薬や湿布で痛みをコントロールしながら、リハビリを続けて向き合うしかなかった肩や首、腰の痛みですが、近年は筋膜に関する研究も進み、痛みの原因を明らかにしたり、症状を改善したりすることができるようになってきました。ハイドロリリースについては多くの整形外科が注目していると思うのですが、実際に治療を受けられるクリニックはまだ多くないですし、このような方法があることを知らない患者さんも多いです。私自身もセミナーなどに参加して、積極的に新しい治療法や技術について学び、さらに精度の高い施術の提供を通して多くの患者さんに喜んでもらえるよう、スキルを磨いていきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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肩関節の靱帯や腱などに炎症が起こり、動かす時や夜寝ている時に痛みを生じる状態を、五十肩や肩関節周囲炎と呼びますが、病院にも行かず痛いまま放置して症状が長引くと、関節包が癒着して肩が上がらなくなってしまう「凍結肩」になってしまうことも。この状態になると、ハイドロリリースや理学療法での改善は難しくなってしまうため、当院ではサイレントマニピュレーションという治療も行っています。ただ、できればここまで我慢せず、もっと早い段階で受診していただければというのが本音です。痛みは我慢するものではないこと、今はいろいろな治療法があることをもっと多くの方に知っていただき、整形外科をもっと身近に感じていただけるとうれしいですね。

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