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若林 健史 院長の独自取材記事

若林歯科医院

(渋谷区/恵比寿駅)

最終更新日:2020/04/01

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恵比寿駅から徒歩2~4分の「若林歯科医院」の開業は1989年。代官山で長らく、紹介患者を中心に診療を行っていたが、2014年に現在地に移転。日本歯周病学会歯周病専門医でもある若林健史院長は歯周病のエキスパートとして、歯周病の啓発をベースとした情報発信にも積極的だ。その診療スタイルは丁寧で痛みに配慮したジェントルケアで、生涯にわたって口腔内の健康をサポートしようというもの。そんなこだわりと、ともに診療にあたるチームの存在について、自身もジェントルな雰囲気を漂わせる院長に話を聞いた。(取材日2018年10月12日)

全身の健康に関わる、歯周病に備える人が増えている

若林院長が診療する上で重視しているのはどんなことでしょうか。

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1989年からクリニックを開業して診療する中で、歯周病と予防歯科をベースに、歯肉など土台の重要性を重んじてきました。どんなに良い詰め物や義歯、インプラントでも、土台が健康でなければ砂上の楼閣に過ぎません。ですから当院ではまず、1時間かけて口腔内やその周りの資料をとらせていただきます。エックス線は14枚法で、口腔内は側方、正面に噛み合わせの面など24枚、その他にお口元の写真も撮りますし、歯肉の状態や歯周ポケットの深さ測定も行います。また、噛み合わせが歯周病を悪化させることもあるので、上下の型を採って模型も作成します。これらのデータで、その方のお口の状態を分析し、何が問題かを将来の可能性まで見込んで明らかにします。そうしたご報告を、1週間から10日後に、1時間~1時間半かけて患者さんに行い、治療方針をご相談させてもらいます。

治療方針は、患者さんと一緒に決められるのですか?

最終的に決めるのは、患者さんです。時間やご予算の都合もそれぞれにおありですから、お勧めする治療をすべて今行ってくださいとは決して言いません。もちろん、詰め物が取れたとか、ここの歯が痛いといった、もともとの主訴については最優先で対応いたします。ですが、患者さんにはトータルでご自身のお口の中の現状を知ってもらい、できるだけのケアをさせていただきたいのです。徹底的な治療は今でなくても、何らかのタイミングでまた気づいてくださり、後にきちんと治療されるケースも多いですね。人生100年という時代になりつつあります。少しでも長い間、ご自分の歯で食べられ、健やかに過ごすには何が大切かを、カウンセリングではお話しします。その思いが伝わるのか、当院では治療後も大体の方がメンテナンスに通われるんですよ。

歯周病は、この数年でとても注目されるようになりました。

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そうですね。きっかけは、アメリカで心臓外科医が心臓に歯周病菌が飛んだことによる心内膜炎を見つけたことでした。その後、歯茎の血管を介して歯周病菌が全身を回ることで脳梗塞や心筋梗塞を招いたり、高齢者には誤嚥性肺炎の原因となったり、妊婦さんには早産のリスクもあるといったことが知られるようになりましたので、歯周病の怖さに気づかれた方も多いでしょう。当院の患者さんも、歯周病が心配でインターネットなどで調べて来られる方がたいへん多いです。また、きちんと噛めることもとても大事です。認知症との関連もいわれますし、自分の歯であれば、歯根膜という組織が食感や歯ごたえを伝えてくれるので、おいしく噛めるのです。インプラントや義歯では、そうはいきません。ですから当院ではまず、歯を残すことを一番に考えます。

30年後の歯の状態を見据えて、今すべき治療計画を

若林院長のほかに、6人の先生がいらっしゃるんですね。

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20代、30代の若い先生たちです。皆、歯周病や予防歯科に対する姿勢は共通しており、その上でそれぞれ、補綴やインプラント、小児の咬合誘導などを得意分野として診療しています。患者さんは担当制ですが任せきりにはせず、治療計画を立てるときなど、ポイントでは院長の私も一緒に検討しています。というのは、歯は長く診ていく中で、昔やった治療が正しかったかどうかがわかるようなところがあるのです。この状態の歯が10年後、20年後、30年後にどうなっているか。数多くの症例を診てきた経験が、より良い診断に役立ちます。また、患者さんへの説明のし方や接し方もアドバイスしています。

それで、若林院長の考えや方針に沿った医療の提供につなげているのですね。

そうやって私のもとで経験を積み、巣立って開業された先生がもう5人ほどいらっしゃいます。以前の代官山のクリニックを引き継いでもらったほか、目白、鷺宮、緑が丘、富士市で診療されています。根底にあるのは、当院で学んだ歯周病や予防歯科を土台とした上での補綴やインプラント。そしてメンテナンスをしっかりするというコンセプトだけは皆引き継ぎながら、自分のカラーでやっています。集まって話したりすると、治療に対する考えが同じなので楽しいですね。こうした仲間をこれからも増やしていければと考えています。

長く診ていただきたくても、信頼できる先生に出会うのは難しいものですよね。

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ご自分に合った歯科医師と信頼関係を、なるべく早く築いていただきたいですね。どういう歯科医師が良いのかは、相性がありますので一概には言えません。患者さんによって、厳しく指導されたい方もいれば、優しく諭してもらいたい方もいるでしょう。私自身は、優しく丁寧に接するようにしています。当院では患者さんへのカウンセリングも、治療を行うユニットでではなく、専用スペースで行います。チェアを下りて、同じ目線のところでモニターやフリップ、模型などで少しでも伝わるよう、ご説明するのです。口の中は自分では見えないので、皆さん、「こんなに汚れているのか」と驚かれます。たまたま詰め物が取れた、1本歯が痛んだというきっかけで来院された。それは神様が歯の大切さについて気づかせてくれているようなものです。その機会をしっかりと生かしてほしいですね。

技術や心がけを磨き合い、チームとしてより良い診療を

歯周病や予防歯科を行う上では、歯科衛生士の存在も大きいですね。

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当院では4台のユニットのうち、2台は歯科衛生士専用。つまり、治療と予防の比重が50:50と、そのくらい重きを置いています。また当院には、この30年近くを私とずっと過ごしてくれたベテラン2人を含む、6人の歯科衛生士がいます。うち1人は、歯周病の専門知識を持つ歯科衛生士です。そのベテランが指導する体制で、若手は最初は初期の歯肉炎など、比較的軽症の方を担当し、徐々に中程度の患者さんへと難易度を上げながら経験を積みます。私が、メンテナンスの部位ごとに立ち位置や機具の動かし方を示したトレーニング動画があるのですが、皆、それで勉強していますね。互いに患者役を務め、処置をし合う訓練も行っています。患者さんの身になることで、技術も心遣いも成長できるのです。

先生と歯科衛生士の関係はいかがでしょうか?

患者さんのカウンセリングから治療方針決定は歯科医師が行いますが、メンテナンスに入る際には、歯科医師から歯科衛生士に患者さんの歯の情報に加え、その方が気にされることなど、周辺情報も伝えています。その上で、歯磨き指導などを行いますので、患者さんにモチベーションを持ってもらえる雰囲気づくりや伝え方などを、ベテランからも学びながら患者さんに接しています。月1回は歯科衛生士全員でサービス向上のためのミーティングを持っていますし、私の主催する歯周病のスタディーグループで行う歯科医師向け勉強会にも参加するなど、意識を高く取り組んでもらっています。

チームで診療されているのですね。

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受付も、以前にクリニックの立ち上げからマネジメント、歯科助手まで広く経験しているスタッフが、縁あって手伝ってくれています。患者さんへの接し方もしっかりして頼もしく、ホスピタリティーを存分に発揮しています。歯科助手も優しいまなざしと心遣いで、治療をフォローしてくれますし、そこにプロフェッショナルとしての歯科衛生士や、外部ですが歯科技工士も長年組んでいる方がおり、みんながチームです。私の夢は、歯周病を中心に歯科界全体のボトムアップのためにも、歯科医師や歯科衛生士を教育機関のように育てていきたいということです。また、一般の方々にも直接メッセージできるよう、メディア取材や講演も積極的にお引き受けするようにしています。何かしらがきっかけとなって、歯周病や予防歯科について気づいていただければ幸いですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯周病の検査/2万5000円~、咬合誘導/5万円~、インプラント/50万円~

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