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森 俊一 理事長の独自取材記事

八王子脊椎外科クリニック

(八王子市/八王子駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR八王子駅から徒歩10分の「医療法人社団博豊会 八王子脊椎外科クリニック」は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、背骨を構成する脊椎由来の疾患の専門クリニック。森俊一理事長が治療の方針として掲げているのが「治る治療」、「患者さんの希望に沿ったオーダーメイドの治療」。整形外科分野の悩みは患者がうまく表現できないことが多いため、問診時に患者の声に耳を傾け、ちりばめられたキーワードから患者が言わんとすることをくみ取っていく。正確な診断を心がけるほか、手術プランを検討する場合は、より負担の少ない方法を採用できないかも踏まえて考えを推し進める。今回は「患者さんの悩みを解消できるクリニックでありたい」と話す森理事長に、話を聞いた。
(取材日2017年3月6日/情報更新日2019年2月8日)

画像データだけでなく神経学的な確認をすることが重要

まずはどんな方が来院されるかお聞かせください。

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脊椎外科とはその名のとおり、脊椎や脊髄の疾患に対応する科です。これらの疾患の治療方法としては、薬物療法やリハビリ治療などいくつかの選択肢がありますが、当院では中でも手術に力を入れています。症状としては首や腰の痛み、手足の違和感やしびれなどを訴える方が多く、なかなか治らないといった方が受診されることが多いですね。患者さんは八王子市内にお住まいの方が中心ですが、都心、神奈川県、中には埼玉県や山梨県などから通われる方も大勢いらっしゃいます。姿勢異常及び歩行障害や手指の運動障害、手足のしびれなどに目を向けることができ、また、骨粗しょう症になっていないか不安でご相談される方など、健康意識の高い方が多いと思います。

開業して6年がたちますが、どんなクリニックをめざして日々の診療に臨んでいるのでしょうか。

治る治療をすること、各々の患者さんの希望に沿ったいわゆるオーダーメイド治療を選択すること、に尽きると思います。患者さんの悩みを解消するためにいくつかの選択肢をご提案し、相談しながら治療方針を決めていくのですが、結果的に手術を選択する患者さんが多いです。手術は患者さんに負担が伴うものですが、当院ではなるべく負担が少ない手術プランを検討します。例えば脊椎が不安定な場合にインプラントを入れて安定させる手術を行うことがありますが、症例によっては椎間板に手を加えないことで、より自然な状態を保たせる制動術と呼ばれる方法を採用します。また、腰痛、神経痛の原因である椎間板のぐらつきを抑えるために脊椎の固定術が必要な場合でも、手術を2段階に分け、まずは小さな範囲の固定に留めることもあります。その後の経過を見て、神経症状などが出た場合に2段階目の手術を行うことも選択肢の一つにしています。

診療の際に心がけていることをお聞かせください。

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効果的な治療を行うために、まずは患者さんのお話をきちんと聞くことが大切です。病気やお悩みを持つ人は、ご自分の症状や痛む部位、力の入らない筋肉など、自覚症状をうまく表現できない人がたくさんいらっしゃるんですね。例えば、坐骨神経痛であっても、股関節が痛いと表現される方もいますし、神経痛のことを体が重だるいと表現される方もいます。ですから、患者さんの悩みや、症状の原因がどこにあり、またそのためにはどこを治せば、その症状が改善するのかを常に意識をしながら診察を進めています。患者さんの悩みは本当は何なのかをくみ取ることがとても大切。お話をじっくりと聞いているとその中に重要なポイントががちりばめられています。それを聞き逃さないようにすることです。また、画像データだけでなく神経学的な検査を行い、患者さんの筋力や感覚、反射の具合を確かめることも重要です。

一期一会。外来で初めて会う人との出会いを大切に

手術には手先の器用さが求められるイメージがありますが、先生はどのようにお考えでしょう?

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自分は結果的に手術手技を行うことは向いてはいたと思いますが、手術には器用さだけが最も求められるものではない、というのが、外科の世界では一般的な考え方です。欧米の人は器用ではない人も多いのですが、それでも新しい術式を考えるのは欧米の人が多いんですよ。器用さよりも、いかに日頃から勉強して知識を取り込み、準備しておくかが重要です。その結果として、実際の手術のイメージを頭の中に立体的に描けることが大切ではないでしょうか。それと、基本的には患者さんを診療して、手術をして、といったように同じパターンの生活を繰り返すわけですが、その日々を楽しいと思ってやることも大事。実際に楽しいですしね。

手術をされる医師はそれのみを突き詰めるような印象を持っていました。

外来で初めて会う人と話すのが楽しいんですよ。人が好きじゃないと医者には向いていません。話す面白さというのは、そうですね、患者さんの話を聞いて、その人が何を言おうとしているのかを考えて診断するという一連の過程すべてがその中に含まれます。患者さんの話を聞いていると、その人のそれまでの人生が表情やしぐさ、話す内容ににじみ出ている時があるんですね。いろいろな人がいることを実感できることも楽しいと思える理由なのかもしれません。それに、患者さんとの会話を大切にして正確な診断をしないと、患者さんに合った手術のプランも立てられませんから、円滑なコミュニケーションは必須です。話しやすい雰囲気をつくることも医師の大切な仕事の一つだと考えています。

どんな少年時代を送られましたか?

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父が地元の剣友会の副会長を務めていたこともあり、小学2年から大学の途中まで剣道をやっていました。小学4、5年の時、当時住んでいた横浜市の大会で準優勝したこともあります。僕は体が小さいので、大きな相手は面を打ちに来ます。その瞬間に相手の懐に入り込み、抜き胴で1本を決めるのが好きでした。性格的には、そうですね、小学校低学年くらいまでは人見知りで仲の良い友人以外とは人前でうまく話せないこともある子どもだったと思います。図工の時間に何をしたらいいかわからなくてじーっとしていると、隣の女の子が手伝ってくれるというような。

動くのがつらい重度の患者の悩みを解消したい

そんな中、医師をめざしたのはどのようなご理由で?

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高校1~2年当時までは官僚になりたいと漠然と思っていました。外務官僚などとして日本を支える仕事にロマンを感じていました。だから官僚をめざす人の多い東大の文科一類進学を考えていました。官僚以外でも一生楽しめそうな職業がないかと考えて浮かんだのが医師でした。親族に医師がいてイメージしやすかったこともあると思います。それで結果的に医学部へ進みました。整形外科を専門にしたのは、今も親交のある、医学生時代からの友人に勧められたからです。整形外科は首から手足の先まで、関節・筋肉・神経疾患などが治療対象になるので守備範囲が広く、その中からやりたいことが見つけやすいだろうと友人は思っていたようです。アドバイスを受けて正解でした。脊椎という最も関心の高い分野に出会えましたし、整形外科は結果が見えやすくやりがいがある診療科だと感じています。

忙しい日々をお過ごしだと思いますが、休日はどのようにお過ごしですか?

週に4日くらいはクリニックに泊まっています。診療以外の仕事を含めると終わるのが結構遅くなります。仕事が楽しいので、そんな日々が続いても充実した日々が送れることに周囲に感謝しています。最低週に1日は休みをとっているんですが、僕は車に乗らないので、電車で鎌倉や江の島などあちこちに行ってますね。食べることも好きなので、ランチがおいしいと評判のお店があれば、その場所を訪れることもしばしば。最近は近くにあるラーメン店にはまっているんですよ。珍しいんですが、チーズが入っていておいしいんです。

最後に、読者に向けてメッセージをいただけますでしょうか。

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普段は意識しづらいかもしれませんが、背椎は神経が通っている入れ物であるとともに、かがんだり、回旋したり身体を動かす運動器として、非常に重要な部分です。日頃から運動して体力を維持する事が大切ですが、かといって負担をかけすぎないよう労わってください。慢性の腰痛などで運動療法による改善が見込めるものと、そうでないものの鑑別が大切です。手足のしびれ、手の細かい動きのやりづらさ、手足の筋力低下、姿勢の悪化、歩きにくさなどがあれば当院にご相談ください。患者さんの悩みを解消できるクリニックでありたいと考えています。

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