地域のクリニックで受けられる
質にこだわったインプラント治療
齋藤歯科医院
(練馬区/大泉学園駅)
最終更新日:2025/02/06


- 自由診療
失った歯を補う治療法の1つとして広く認知されるようになった「インプラント治療」。周囲の健康な歯に負担をかけることなく、天然歯に近い噛み心地の再現が期待できるというメリットの一方、治療の選択にあたっては費用面や治療期間、外科処置に伴うリスクなども慎重に考慮する必要がある。「自分の今の状態は本当にインプラントに適しているのか?」「他にもっといい治療方法がある?」など、インプラントを意識しつつも決断できずにいる患者も多いはず。そこで、地域のかかりつけクリニックとしてインプラント治療も数多く手がける「齋藤歯科医院」の安齋聡(あんざい・さとし)院長に、インプラント治療に適した症例の見極めや安全面の工夫、治療期間の短縮が期待される手法である即時荷重インプラントについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2022年10月14日)
目次
インプラント治療ありきの判断は禁物。年齢や口腔内の状態、生活環境を踏まえた治療法の選択を
- Qどのような方がインプラントに適しているのでしょうか?
-
A
▲インプラント治療以外の知識や技術も豊富な安齋院長
例えば偶発的な事故、外傷などで不運にも一部の歯が折れてしまい、周囲の他の歯は健康な状態が保たれているといったケースであれば、インプラント治療を第一選択として積極的に検討していいと思います。一方、歯周病で歯を失ったケースについては要注意。なぜなら今回失ったその1本をインプラントで補ったところで、根本的な原因である歯周病が解決できていなくては、すぐに他の歯も駄目になってしまう可能性が高いからです。患者さんの年齢や口腔環境の状態、生活スタイルを総合的に診て、治療後の経過予測を踏まえて選択する必要があります。
- Q適しているかどうか、どのように診断するのですか?
-
A
▲検査写真を見せながら、口腔内の状態を丁寧に説明
やはり歯科医師による最初の診査・診断が一番大事なポイントです。当院の場合は、口腔内の写真や歯周組織のデータ採取はもちろん、歯科用CT、口腔内3Dスキャナーなどを使って口の中や顎の骨などインプラント治療に関わる情報を集めて、骨質や噛み合わせの状態などを詳細に分析し、インプラント治療が適しているかどうかを見極めていきます。また、患者さんの既往歴も治療の進め方に大きく関わってきますから、骨粗しょう症の薬を服用していないか、糖尿病のコントロールはできているかなど、全身の健康状態も細かくヒアリングして、インプラント治療で対応可能かどうか検討しています。
- Qこちらで行っているインプラント治療の特徴を教えてください。
-
A
▲的確な診断、正確な診療には科学的根拠が必要
当院ではインプラント治療を行うすべての患者さんに歯科用CTによる検査を行い、3次元的に顎全体の状態を把握することはもちろん、ほとんどのケースにおいてコンピューターシミュレーションを行い、ガイドシステムに基づいたインプラントの埋め込みをしています。歯科医師個人の経験や勘だけに頼るのではなく、科学的根拠に基づいたシミュレーションやガイドシステムを併用することで、治療の安全性をより高めることが期待できますからね。最近では、歯茎を切開しないフラップレスインプラント、抜歯した当日にインプラントを埋入する即時荷重インプラントといった手法も取り入れています。
- Q即時荷重インプラントの概要やメリットを教えていただけますか?
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A
▲抜歯した日にインプラントを埋入する治療法を取り入れている
従来型のインプラント治療は、抜歯後骨ができるまで待ってからインプラントを入れますが、即時荷重インプラントは、抜歯した箇所を徹底的にきれいにして、歯を抜いたその日のうちにインプラントを埋入するという治療法です。抜歯とインプラント埋入を一度に終えられると見込めるだけでなく、欠損箇所が前歯など目立つ部分であれば、条件が合えばその日のうちに仮歯を入れることも望めます。こうした治療が登場した背景には、やはり各種検査機器やガイドシステムの登場によって顎の骨の状態を3次元的に詳細に把握することができるようになったこと、さらに埋入するインプラント本体の表面加工技術の進歩があります。
- Qインプラント以外にも治療の選択肢はあるのですか?
-
A
▲患者の価値観やライフスタイルに合わせて治療方針を提案する
インプラント製品の進歩・施術技術の進歩により治療期間の短縮もできるようになりインプラントの有用性は非常に高いと思ってはおりますが、患者さんのお口の状態、年齢や生活環境によっては、適さないケースも多々あります。失った歯を補うための治療法としては、ブリッジも長年の実績があり、近年では新しい方法も登場しています。義歯についても、噛み心地が悪い、痛みがあるといったイメージが強いかもしれませんが、最近は金具のない、装着時の違和感を低減したものもあります。インプラントありきでなく、患者さんのライフスタイルにフィットする方法を選択してください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント(手術から補綴まで)38万円〜、ブリッジ/19万6900円、義歯/9万8000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。