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輿石 薫 院長の独自取材記事

かおり子どもクリニック

(世田谷区/駒沢大学駅)

最終更新日:2021/10/12

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駒沢大学駅から徒歩で約7分、大通りから1本入った住宅地に位置する「かおり子どもクリニック」。入り口を入ると広々とした待合室が広がり、絵本スぺース、ベビーカーを置くスペースのほか、おむつ台もある。小さい子ども連れの母親でも安心して通院できる配慮がなされた安らぎ空間となっている。輿石薫(こしいし・かおり)院長は、「お子さんの病気はもちろん、お母さんが子育てを通して抱える不安や悩みについても一緒に考えていきたいですね」と、優しい笑顔で語る。26年にわたる病院勤務経験、大学院で学んだ心理学、自身の3人の子育て経験から、子どもと母親に寄り添い、元気になれるアドバイスを心がける輿石院長に、診療の特徴や今後の展望などについて聞いた。

(取材日2018年9月18日/更新日2020年7月1日)

子育て中の母親をサポートする育児相談に注力

ロゴマーク、さらには受付カウンターの下にもライオンが描かれていますね。

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カウンターのライオンは大理石を薄く切った上に直接描いてもらったもので、お子さんたちが触っても蹴っても大丈夫です。ライオンがテーマになっているのは、実はトラからきています。私がトラ年生まれであること、そしてトラはお母さんが一人で子育てをするので、子育てで大変なお母さんのイメージにぴったりかなと。ただ、トラにするとお父さんが仲間外れになってしまうので、ライオンにしました。当院は2013年に「子どもとママのためのクリニック」として開業しましたが、おかげさまで、地域のたくさんの方々にお越しいただいています。1人目の時に通院いただいたお母さんが、「2人目が産まれました」と、当院に再び来てくれるのがうれしいですね。

小児科ですが、待合室は淡いアイボリーと茶色ですし、おもちゃなども置いていないのですね。

ホームページの色調もそうですが、お母さんを大事にするクリニックにしたいと考えていますので、お母さんが安らげる優しい色を選びました。おもちゃを置かないのは、今の時代、感染症にかかるリスクがあることを考えてのことです。おもちゃは置いていませんが、絵本と折り紙を置いています。なるべくお待たせしないように気をつけていますが、待っていただく際には、お母さんと一緒に絵本を読んだり、折り紙をしながらお待ちいただきたいと思います。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

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赤ちゃんから未就学のお子さんが多いですね。私自分が育児で苦しんだこともあり、赤ちゃんと赤ちゃんを育てているお母さんにいらしていただくと、とてもうれしいです。症状では、皮膚の状態を心配される場合や、チック症や夜泣きが激しいなど、心理的な問題について相談されることもあります。風邪などの一般診療の他に予防接種や乳幼児健診も行っています。一般診療と分けて予防接種・健診だけの時間枠を設けているので、待合室で病気の患者さんと一緒になる心配もありませんし、土曜であれば親御さんの予定に合わせて予防接種の計画も立てやすいと思います。土曜の午後は、心理相談、発達相談に応じていて、思春期のお子さんの不調にお悩みの方の来院が多いですね。

感染予防を徹底した環境で予防接種を

診療にあたって心がけていることはありますか?

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やはり医療機関では、お母さんも子どもさんも緊張されることが多いです。そのために症状や治療法について医師に聞きたいことも聞けなかった、あるいは自分のほうから症状や悩みをうまく説明できなかったというようなことがないように、お母さんがリラックスしてお話ができるように努めています。お子さんに対しては、お子さんも不安を感じているので、最初はお母さんと自然に話しているという雰囲気をつくり、できるだけお子さんが安心して診察を受けられるように心がけています。また、私を含めスタッフは全員女性で、開業以来ずっと勤務を続けてくれている人もいます。ドクターの私はもちろん、スタッフも患者さん親子と顔見知りになることで、待つ時間や診療時間に、より適切な対応をさせていただいています。

予防接種はどのように対応しているのですか?

乳幼児期は予防接種の機会が多いですが、この時期は免疫がないため、かかると重症化する病気がたくさんあります。お子さんの健康を守るためにも、最低限、公費で受けられる予防接種は進んで受けてほしいですね。当院では、平日の午前中は11時から12時、午後は2時から3時が予防接種の時間帯としており要予約となっています。通常の診療時間内も接種可能ですが、感染の心配をせずに受けていただけるよう、一般診療で受診するお子さんと接触することのないような動線にし、院内の「隔離室」で接種しています。予防接種のスケジュールは、ご希望や都合に合わせて組んでいきますが、同時接種も推奨しており、多い子は、1日で5種類接種することもあります。しかし、同時接種で副反応のリスクが上がることはありません。同時接種についても、その子の成長に合わせてお母さんと相談しながら進めています。

予防接種で子どもの命を守るということですね。

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そうですね。ひと昔前、予防接種が今ほど普及していなかった時代は、赤ちゃんの髄膜炎や肺炎がとても多かったのです。しかし、予防接種が増えたことで、高熱が出てもある程度安心して見ていられることができるようになってきたと思います。予防接種は、年齢別に必要なワクチンが分かれているので、その時期にきちんと受けることが大切です。小学生になると、予防接種の機会はだんだん減っていきますが、診療の際に接種に適した時期がきたらその都度アナウンスするなど、一人ひとりの患者さんに合わせた情報提供を行っています。任意接種もお勧めのものがありますので、随時ご案内しています。

土曜の午後は心理相談を行う

心理相談もされているのですね。

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土曜の午後のみ、大学院で学んだ心理学、米国のスタンフォード大学で子どもの発達障害を研究した経験などを生かし、心理相談を行っています。思春期の子の不調の悩みが多いですが、まずは、ご家庭でお子さんの様子をじっくり観察して訴えを聞き、改善策について話し合い、しっかり睡眠をとる、食事をきちんととるなど生活を整えることが大切です。それでも解決できない場合はご相談ください。体と心がアンバランスでデリケートな時期ですので、じっくりお話を聞き、必要に応じて漢方薬を処方するなど対応しています。私自身、3人の子育てで試行錯誤してきたので、自分の経験をお話しすることも多いですね。この時期、お子さんによっては、壁やドアを蹴るなど暴力的な行動をとることもありますが、親は深刻に受け止め過ぎないことです。冗談まじりに「思春期が通り過ぎるまで、頑張りましょうね」と声をかけることもあります(笑)。

小児科の医師を志されたのはどうしてですか? なぜ心理学も勉強されたのですか?

専業主婦をしていた母に、小さい頃から「自分一人で生きていけるように」と言われていたので、小学校の2年生ぐらいの頃でしょうか、一人で生きていけそうな道を考えると医師か弁護士しか思い浮かばなかったので、では医師になろうと決めました。小児科を選んだのは、次代を担う子どもたちの役に立ちたいと思ったからです。心理学の勉強はいつかやろうと思っていましたが、私自身が子どもを出産して育児に不安を感じ、もっといろいろなことを知りたいと思い、医師になって8年目に大学院に入り直し、心理学を勉強することにしました。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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目の前の患者さんにベストを尽くし、より良い医療を提供する日々を積み重ねていきたいですね。繰り返しになりますが、お子さんと同じくらいお母さんを応援したいと思っています。お子さんの体調だけでなく、子育て中の悩みや気になることがありましたら、気軽に来院して相談してほしいですね。お子さんはもちろん、お母さんの心も元気になっていただけるよう、これからも努力していきたいと思っています。

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