雨森 洋貴 院長の独自取材記事
トップスデンタルクリニック 西新宿
(渋谷区/西新宿五丁目駅)
最終更新日:2023/12/01
都営大江戸線の西新宿五丁目駅近くのビル6階にある「トップスデンタルクリニック 西新宿」は、大学病院などで10年以上も診療・研究に従事した雨森洋貴院長が、地域住民の健康を支えたいとの思いで開院したクリニック。院名は「治療」「噛み合わせ」「歯周外科」を意味する英語の頭文字の組み合わせだといい、「当院が診療の柱とする分野を示したもの」と雨森院長は話す。雨森院長は日本歯周病学会歯周病専門医であり、歯を失う原因となる歯周病の治療を中心に、地域のニーズに応じて、予防から小児歯科、矯正歯科、口腔外科までトータル的に診療。患者を自分の家族と思って治療することを心がけ、口腔内から全身の健康に貢献したいと熱く語る雨森院長に話を聞いた。
(取材日2021年8月19日)
モットーは「大切な人に受けてもらいたい治療」
こちらの診療方針をお聞かせください。
「自分が受けたい治療、大切な人に受けてもらいたい治療」の実践が当院のモットーです。これは私がお世話になった明海大学の先生方、先輩方が、繰り返し指導してくださったことの一つです。例えば、患者さんの口の中の状態、痛みをはじめとした各種の症状、ご本人の考えなどをもとに、「噛めない状態を噛めるようにする」といった大きな治療目標が決まったとします。そこから歯科治療のプロである私たちが医学的な正しい部分を説明し、多様の選択肢がある治療計画の中からその患者さんに合った一つの治療法を一緒に選んでいきます。だからこそ、一人ひとりに合った適切な治療を行うには、患者さんを家族のように思って治療する熱意が必要不可欠となるのです。
治療で大切にされていることは何でしょうか?
一度治療したら、その成果が長続きする精度の高い治療が重要と考えます。虫歯が主訴の方の中にも、噛み合わせのずれや歯ぎしりなどで、歯への負担が大きいことが原因になっているというケースもよくあります。痛みのある箇所を治療しても、こうした原因で別の箇所の悪化が予測される場合など、根本的な原因の改善をご提案するのが歯科医師の責任だと思います。また、治療後も良好な口腔内環境を維持していただくには、患者さんが行うセルフケアも大切。ご家庭でのケアのしやすさを考え、適切なブラッシングなどの指導も重視しています。さらに、歯科医師法の冒頭に「歯科医療と保健指導を通じて、国民の健康な生活を確保する」といった意味の内容があるように、口腔内の診断・治療から全身の健康づくりに貢献したいという想いを強く持ち、地域の皆さんが一生健康な生活を送れるよう、お口の健康の長期的なサポートをめざしています。
患者さんとの接し方で工夫されている点はありますか?
患者さんが本当に求めていることを把握するよう努めています。「歯が痛い」「詰め物が取れた」といった主訴をよく伺っていくと、以前から歯並びが気になっていたなど、潜在的なニーズが見えてくるものなのです。このほか、患者さんに気持ち良く治療を受けていただけるよう配慮し、鏡を口に入れるときは少し温め、口腔内の触診でも不快感をできるだけ与えないよう心がけています。
こちらでは、感染症対策にも力を入れているそうですね?
当院は安心して治療を受けていただけるように、開院当初から衛生管理を徹底しています。医療器具は高圧高温状態で滅菌処理を行ったものを使用し、患者さんの口腔内に触れる可能性のある歯科用ドリルの柄も、専用の機器で滅菌したものしか使いません。もちろんコップ、エプロン、注射針、手袋、マスクなどは使い切りですし、各所に空気清浄機も導入しています。
噛み合わせの調整や歯周病治療に重点を置く
クリニックでの診療内容を教えてください。
虫歯などの一般歯科から、予防、小児歯科、口腔外科、矯正歯科、入れ歯やインプラント治療、ホワイトニングといった審美歯科など、地域のニーズに応じて幅広い診療を行っています。中でも当院の名称にもなっている噛み合わせの調整には力を入れています。虫歯や歯周病のリスクは、患者さんご自身のセルフケアによりある程度抑えられますが、噛み合わせのリスクは歯科医師の力がどうしても必要になってきます。噛み合わせのコントロールができずにいると、歯の負担が増大し、虫歯になったり歯が割れたりしてしまいます。噛み合わせのずれはご本人では気づきにくいため、当院では診療の際に十分にチェックします。詰め物やかぶせ物といった補綴物での調整、マウスピース型装置を用いた矯正での調整など、幅広い診療を提供できるのが強みです。
歯周病の治療も重視されていると聞きました。
私は日本歯周病学会歯周病専門医ですが、実は成人が歯を失う原因として歯周病は非常に大きな割合を占めているのです。しかし、自覚症状がほとんどないまま進行するため重症化することが多く、早期発見と適切な治療が重要になっています。歯周病は初期段階のサインを見逃さないことが大切ですが、進行した場合も細菌を丁寧に除去していくことで、ある程度健康な状態へ持っていくことをめざせます。とはいえ、歯周病によって失われた歯肉が自然に元の状態に戻ることは難しいため、当院ではそうした歯周組織に対する再生療法もご案内しています。このほかにも、歯周病に関する豊富な知識と技術、経験を生かして、さまざまな選択肢の中から、一人ひとりに合わせた治療法をご提案しています。
後進の育成にも熱心に取り組まれているそうですね。
私自身、これまでに素晴らしい恩師や先輩に出会ってきたので、恩返しのつもりで若い先生やスタッフを指導しています。その際、大事にしているのが丁寧なコミュニケーション。例えば若手の歯科医師が考えた治療計画を詳しく聞いた上で、じっくりアドバイスするなど、相手が納得いくまで向き合うようにしています。また後輩たちも受け身の姿勢ではなく、先輩の姿を見たり聞いたりしながら技術を吸収しようと貪欲に取り組んでいるので、互いに切磋琢磨し合える環境が整っていると思いますね。こうした風通しの良さは、個々のスキルアップだけでなく、チーム力の向上にもつながっている気がします。質の高い治療を提供するには、私一人でできることに限界があるので、各分野の専門家や歯科衛生士が密に連携を図ってチームで患者さんを支えていける今の環境は、とても恵まれているなと。その感謝の気持ちを忘れずに、引き続き後進育成に取り組んでいきたいですね。
地域の幸せを守るクリニックをめざして
クリニックを開院されるまでの経緯をお聞かせください。
私は歯学部卒業後、明海大学PDI埼玉歯科診療所で2年間の研修を経て、医局員として10年間勤務しました。その間、明海大学歯学部付属明海大学病院での診療と研修医の指導、研究および研究発表に携わり、インプラント治療などさまざまな経験を積みました。日本歯周病学会歯周病専門医も取得し、最後の3年間は歯学部機能保存回復学講座オーラル・リハビリテーション学分野の助教を務めました。今の自分があるのは、優秀な教授陣や先輩方から歯科医師としての基礎を高いレベルでご指導いただいたおかげだと心から感謝しています。その後、大学で培った技術や知識を生かして地域医療に貢献したいと考えていたところ、新宿に近い都心でも住宅地が広がるこの場所を紹介いただくことができました。
これからの目標をお聞かせください。
患者さんも当院の職員も幸せになるクリニックをめざして開院しましたが、その思いは今も変わりません。幸せの基盤は健康にあり、特に体の健康が最も大切だと私は考えています。以前は口の中の状態が非常に悪かった方が、1年後に来院されたら見違えるように良い状態になっていたことがありました。アドバイスをしっかりと聞いてケアを実行してくれたからこそだと思います。そのように患者さん一人ひとりの行動変容を促し、予防や治療を通じて、地域の皆さんを口の中から健康にしていくことが今後の目標です。
最後に地域の方にメッセージをお願いします。
当院は近くにお住まいの方のランドマークとして、「ここに行くといいよ」と知り合いに勧めていただけるようなクリニックになりたいと思っていました。すでに患者さんが別の患者さんをご紹介くださる例は増え、少しずつ地域の方に親しまれているように感じています。ただ、数あるクリニックの中から当院を選んでいただいたのですから、大きな責任も感じ、自分自身もさらに成長しなくてはと肝に銘じています。より良い歯科診療に向けてクリニック全体もレベルアップしていきますので、多くの方にご利用いただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/部分矯正:6万6000円~、インプラント治療/29万7000円~、ホワイトニング/ホームホワイトニング:2万2000円、歯周組織再生療法/8万8000円、マウスピース型装置を用いた矯正/49万5000円~、セラミック治療/3万3000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。