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小塙 幸司 院長の独自取材記事

こばなわ神田整形外科

(千代田区/神田駅)

最終更新日:2021/10/12

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JR神田駅東口から徒歩1分のところに、「こばなわ神田整形外科」はある。ジャズミュージックが流れる院内は、ブラウンとベージュを基調にビビッドな差し色を取り入れたモダンな空間。「お客さんをお迎えするカフェのような雰囲気を出したかったんです」と語るのは、小塙幸司(こばなわ・こうじ)院長。口調は丁寧で物腰も穏やか。親しみやすい雰囲気だ。「大切なのは、体の使い方を覚えることです。そうすることで、腰痛や肩こりなどの症状が起こりにくくなるのです」と話す小塙院長。通常であれば理学療法士が行うような指導も自ら率先して行うという小塙院長に、医院のことや地域のこと、また専門である整形外科領域のことなどについてたっぷりと話を伺った。

(取材日2014年2月19日)

患者にリラックスしてほしいから。椅子の高さも自分で調節

ダウンライトの明かりがあって、ほっと落ち着ける院内ですね。

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ありがとうございます。開院するにあたり、「リノリウムの床で蛍光灯がまぶしくて」というようないわゆる病院っぽい内装は避けたいと思っていたんです。病院の殺風景な空間というのは、患者さんの緊張を招きやすいですしね。また私は以前、カフェのマスターになりたいという夢があったものですから、内装にはこだわりました。その一つが椅子ですね。最近の椅子は、肘掛けの位置が低いものが多いため、良肢位(りょうしい)といって体にとってう良いバランスで座るのが難しいんです。当院で使用している椅子は購入時、外国製のため肘掛けの位置は良くても若干高さがある状態でした。それで、自分で椅子の足をわずかにカットしたんです。おかげで患者さんには、「座り心地がいい椅子だね」と言っていただけています。後はBGMにジャズを流すこともこだわっていますね。わざわざ当院を選んできてくれた患者さんには、出来る限りリラックスできる空間を提供したかったのです。

なぜ神田で開業をされたのですか。

開業する際の候補として、「汝の父を敬え」という小説があるように、迷わずこちらを選びました。というのも、亡くなった私の父が長年、神田駅の西口で「こばなわ歯科」を開業していたので、私にとってここは馴染み深い土地だったのです。私は中野で生まれ育ちましたが、神田は出身の大学もあり、第二の故郷のような存在ですね。そのため、働くなら土地勘がある場所がよいと思い、神田駿河台の杏雲堂病院でも整形外科部長を務めていました。ちなみに開業する際に、父の医院で使用していた電話番号を下四桁だけ引き継ぐことにしましたこの番号があることで父からの「思い」を引き継ぎ、少しでも地域の方に貢献していきたい、という思いを込めています。

こちらではどのような患者が多いですか。

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一番多いのは、肩こり、そして腰痛の訴えですね。神田という場所柄、丸の内や大手町など周辺の企業で働くビジネスパーソンの方が過半数です。そういった方はデスクワークに従事することが多いため、肩や腰の痛みを訴えて来られますね。それと、こちらでは特定の疾患に偏らずあらゆる症状を診ることができますので、ちょっとした風邪や予防接種を希望している方など幅広く患者さんがいらっしゃいます。ホームページを見てこられる方もいますが、ご紹介の方も多いですね。いつのまにかオフィスのかかりつけ医のようにしてくださっていることも多く、そういったお話を聞くと嬉しくなりますね。年齢層は比較的高めですが、開院前は神田駿河台の杏雲堂病院と御茶ノ水の順天堂大学でスポーツ整形が得意で思春期のそくわん症専門外来を行っていたので、10代の患者さんが来ることも多いですよ。また、スポーツ整形でくる患者さんはお子さんが実は多いので必然的に小児整形が多くなるんです。お子さんから大人の方まで安心して通っていただけるのは嬉しいですね。

レントゲン撮影から運動の指導まですべて自分で行う

デスクワークによる肩こりで悩んでいる人が多いとか。

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そうですね。最近特に増えていると思います。長時間のパソコン作業は、肩こりのみならず、全身の疲労感や、睡眠不足の原因となります。パソコンの作業を行う場合は肘をつき、くびへかかる負荷を軽減するのが理想です。手首の痛みが出やすい方は特に負担を分散させることが大切です。作業中は知らぬ間に猫背になりやすいので、意識して両肩の位置を後ろにグッと引くと自然とよい姿勢になります。時おり、背筋をのばそうとして胸をそらす人がいらっしゃいますがそれは適切ではありません。そうではなく肩の位置を後ろに引いてやることが大切です。

具体的なアドバイスがたいへん参考になります。

ええ、そういった具体的なアドバイスでないと患者さんの役に立ちませんから。それと、腰回りを冷やさないことも大切ですね。冷房のきついオフィスでの防寒対策というのは難しいのですが、そんなときはセーターを腰回りに巻くようにと指導しています。腰だけでなく臀部もしっかりと暖められるし、会議や来客などがあればぱっと外すことができます。見栄えも悪くないですしね。それと併せて当院では適切な体の使い方を学んでもらうようにしています。ちょっとした動作に気をつけることで、骨や関節の持ちはずっとよくなるんですよ。体の使い方を間違えたまま、膝や肩など局所の痛みの治療ばかりを行っていても根本的な解決には至りません。そういった指導は理学療法士が行うことが多いのですが、当院ではできる限り私が直接患者さんを指導するようにしています。

先生自ら指導されるのですか。

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はい、そうです。私自身、腰痛も四十肩も経験していますから、患者さんの気持ちがよく分かるんです。また、指導だけでなくレントゲン撮影なども可能な限り自分で行っていますよ。というのも、レントゲン撮影というのは撮影時の微妙なポジショニングによって写りが変わってくるんです。腰椎であれば寝た状態でなく、実際の荷重がかかる立位の状態で撮影したほうが評価がしやすくなるし、頚椎を撮影する際には首の位置や角度によって画像が異なってくるので微調整が必要になります。そういった調整は自分でないとできませんからね。診断する医師が自ら直接撮影することのメリットは大きいと思います。

関節や骨を守るため、体の使い方を覚えることが大切

診療スタンスを教えてください。

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当院は、整形外科・リウマチ科・内科・リハビリテーション科を標榜していますが、基本的にはあらゆる疾患の患者さんを幅広く対象としています。また、地域のプライマリー医療に貢献することを目的の一つに掲げ、どんな症状の患者さんが来ても、的確な診断を行うよう心がけています。その後こちらで治療を行ったり、必要があれば大学病院などに紹介をしたりといった方法を取ります。「こんな症状があるんだけど、どこに行ったらいいかわからない」という患者さんは意外と多いものです。症状があって辛いときに、わざわざ大学病院まで行き、そのうえ診察まで長い時間待たされるのは大変ですよね。当院は、そういった患者さんを受け入れ、すみやかに適切な診断を行う地域の総合医としての役割も果たしています。

幅広い疾患の診断が可能なのですね。

はい。その通りです。私は順天堂大学の整形外科に所属していましたが、教授の教えの一つに「スペシャリストたるな、ゼネラリストたれ」という言葉があります。これは、専門ばかりを極めずに幅広い疾患を診られるような医師になれという教えです。大学病院にいた頃は、主として脊椎外科とリウマチ・関節外科の専門医療に携わっていましたが、開業してからは全身をオールラウンドに診ることのできる総合医としてのスタンスで診療を行っています。ですので、「整形外科だから」と思い込まず、どんな悩みであっても気軽に来ていただければと思います。

最後に読者にメッセージをお願いします。

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体の使い方を覚えたり、足型に合わせたインソールを用いたり、最近では肘、膝にはバンドタイプのサポーターを、手指にはテーピングを使うことで痛みを軽減することもできます。ちょっとしたヒントを取り入れるだけで、その後の人生はずっと生活がしやすくなることをご存知でしょうか。整形外科の疾患のうちのいくつかの原因は、普段の誤った生活動作の積み重ねによるものなのです。人は誰でも年齢とともに身体を動かすことが億劫になってくるため、畳のへりや階段など、ふとしたところで躓くなどして健康を害しやすくなりますが、そうなる前に基本的な身体の使い方を覚えておくことで、中高年期以降の関節や骨の疾患リスクをぐっと減らすことができます。肩こりや腰痛をあたり前のことと思わず、体からのサインと考えて早めに来院していただければうれしいですね。普段の生活が楽になる方法を一緒に考えていければと思います。

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