仲宗根 愛子 院長の独自取材記事
矯正歯科クリニック グレイスデンタル
(文京区/巣鴨駅)
最終更新日:2026/07/01
「その方に合った矯正治療で、患者さんの人生を後押ししたい」。巣鴨駅から徒歩7分、千石駅からも便利な閑静な住宅街に「矯正歯科クリニック グレイスデンタル」はある。2024年6月に旧院から徒歩10分ほどの場所に移転したが、以前と同様に清々しく、木のぬくもりを感じる院内だ。院長の仲宗根愛子先生は、東京医科歯科大学大学院(現・東京科学大学大学院)で博士号を取得後、大学病院や総合病院、アメリカの大学でも研鑽を積んだ矯正歯科のエキスパート。開業から14年、子どもから大人まで、歯並びの美しさだけでなく、その人の将来の健康と顔立ちまで見据えた治療を続けている。穏やかな口調の中に、患者一人ひとりへの真摯な眼差しが宿る先生に、矯正治療への思いを聞いた。
(取材日2024年10月24日/情報更新日2026年6月8日)
一人ひとりに合った「オーダーメイド治療」を提供
文京区千石に開業された理由と、院名「グレイス」に込めた思いをお聞かせください。

東京大学医学部附属病院に勤務していた頃からこの辺りに住んでいて、とても愛着がありましたし、大学病院との連携もしやすい便利な立地でした。今年でちょうど開業14年、最近は周辺だけでなく、遠方からわざわざ足を運んでくださる方も増え、本当にありがたいですね。「グレイス」という名前には、美しい、優雅、優しいという意味の他に「恩寵(おんちょう)」という意味があります。治療を通じて皆さんに美しく、穏やかな気持ちで毎日を過ごしていただきたいという願いとともに、多くの患者さんと出会い、日々の診療に携われることへの感謝を表しました。
患者さんとのコミュニケーションをとても大切にされているそうですね。
矯正治療の患者さんの多くは、口元をきれいにしたい、健康的な生活を長く送りたいとお思いです。ただ、カウンセリングで丁寧に拝見していくと、ご本人が気にされていた見た目の問題の裏に、気づいていなかった別の問題が潜んでいることが少なくありません。見た目だけでなく、将来の健康を守るための矯正治療であることをご理解いただいた上で、一緒に同じ方向へと歩めるよう、お話しすることを大切にしています。
クリニックの特色を教えてください。

矯正治療の専門クリニックとして、お子さんから中高生、大人の方まで幅広く診ています。年齢によって治療のアプローチはまったく異なります。お子さんには成長発育を生かした顎骨形態と歯並びの矯正を、中高生には思春期ならではの特性を利用し将来の顔立ちも見据えた治療を。成人の方には、できるだけ負担が少なく、ライフスタイルに合った方法を選びます。どの年齢層でも、見た目の美しさと同時に、歯と口元の健康・安定性を大切にしています。マウスピース型装置を用いた矯正や裏側矯正、アンカースクリューを使った治療など新しい手法も積極的に導入しています。ただ、新しいからといって何でも勧めるわけではありません。各治療法の特性を深く理解しているからこそ、その方に本当に合った方法を選べると思っています。「この装置を使いたい」ではなく、「この方にはこの治療が最善だ」という視点を常に大切にしています。
歯並びの原因にもアプローチする矯正治療
原因にアプローチする矯正とはどんな内容ですか?

矯正治療を行う上で、なぜ今の歯並びになっているのか、原因の分析は欠かせません。装置で歯をきれいに並べることをめざすだけでなく、分析した原因にもアプローチすることが、長く安定した結果につながると考えています。特に舌の癖や口の動き方など無意識の習慣が、歯並びや顎の成長に大きな影響を与えることはとても多いんです。小さなお子さんの場合、歯並びはおろか顔立ちまで変えてしまうほど。中高生や成人の方でも、悪癖が残っていれば矯正後の状態を維持できず、時間をかけて元に戻ってしまいます。ですから、歯列に影響する癖を取り除き、口周りの筋肉バランスを整えるための筋機能療法を治療に組み合わせることをとても大切にしています。治療期間の短縮や治療後の安定性向上につながるのはもちろん、唇・顎のラインがすっきりすることも望め、笑顔や表情も明るくなっていくはずです。
先生はなぜ矯正歯科医を志したのでしょう。
子どもの頃、抜けた自分の乳歯を見て、歯に強い興味を持ちました。矯正を専門にしたのは、体の持つ自然な機能を利用して噛み合わせや口元の審美性の回復をめざすという点に惹かれたからです。専門性が高く習得に時間のかかる分野ですが、先天異常や顎変形など顎顔面の治療に矯正が不可欠だと学ぶうち、矯正学の深さにさらに興味を持ちました。歯学部卒業後は東京医科歯科大学大学院顎顔面矯正学分野で研究を行い、博士号を取得。大学院で培った、データを分析し多角的な視点で考える力が、今の診療の核にあります。
その後、海外留学や複数の病院で経験を積まれたんですね。

大学院在学中に奨学金を得て、カリフォルニア大学サンフランシスコ校で口蓋裂治療に関する研究を行い、ノースカロライナ大学歯学部では日米の診療の違いを学びました。帰国後は東京医科歯科大学矯正歯科、東京大学医学部附属病院顎口腔外科・歯科矯正歯科と大学病院で勤務を重ね、開業前には恩師の勧めで倉敷中央病院でも経験を積みました。高度な医療環境で多様な背景の患者さんと向き合ったことは、矯正歯科医としての大きな転機でした。矯正治療が人の一生に深く関わる仕事だと改めて実感し、その経験が今の診療姿勢の根幹になっています。
日頃、どのような診療を心がけておられますか。
患者さんと一緒に歩み、ともに良い結果を手にする治療を大切にしています。患者さんの口元や笑顔に自信が生まれていく様子を近くで見られれば、それが何よりの喜びです。そのために、患者さんの不安や悩みと真摯に向き合い、症状と個性をしっかり見定め、歯並びの安定や顔立ちの変化まで見据えて治療に臨んでいます。治療の進行度は写真で視覚的にお伝えし、「今どこにいるか」を患者さん自身が実感しながら進んでいけるよう意識しています。患者さんのやる気が治療の質を左右すると本気で思っているからです。
良き人生をサポートする矯正歯科医に
子どもの矯正治療について詳しく教えてください。

小児期は、歯並びの土台となる顎が育つ重要な時期です。乳歯列の段階からすでに矯正治療の必要性が見える例も少なくありません。ただ、あまりに小さいと治療への理解や協力が難しいことも多く、小学校2〜3年生くらいがちょうど良いタイミングだと感じています。個々の発育パターンや口元の癖を見極め、お子さんが受け入れやすい装置での治療と筋機能療法を並行して行います。この時期に顎の土台を整えることは、歯並びや顔立ちだけでなく、発音、咀嚼・嚥下、呼吸にまで影響する、文字どおり、生きるための基礎づくりです。気になることがあれば、お早めにご相談ください。
中高生の矯正治療にはどのような特徴がありますか?
中高生は成長の途中にあり、骨がまだやわらかく歯を動かしやすい時期。成人と比べて治療期間が短く済む場合があり、成長を利用しながら、歯並びだけでなく顔立ちを整えることもめざせるのは、この時期ならではです。矯正治療を考えるなら、実はとても恵まれたタイミングだということを、ぜひ多くの中高生とご家族に知っていただきたいと思います。
大人の矯正についてもお聞かせください。

大人の場合は顎の成長が完了しているため、主に歯の移動で矯正を進めます。透明で取り外し可能なマウスピース型装置や目立ちにくい装置など、ライフスタイルに合わせた選択肢があります。筋機能療法は大人にも有用で、矯正後の安定につながります。また、口角が上がり顎のラインがすっきりすることも期待でき、エイジングケアの観点からも有意義といえます。いくつになっても口元に自信を持てる生活は、長く健やかに美しく過ごすために大切なことです。
今後どのようなクリニックにしたいとお考えですか?
特別に何か変えるというより、ずっと大切にしてきたことを続けていきたいですね。最近は患者さん間のご紹介が増え、それが何より、私が続けてきたことへの答えだと感じます。どんなに忙しくても、患者さんがリラックスして話せる場所であること。お悩みに誠実に向き合うこと。それだけは、変えたくないと思います。治療が終わった時に「ここを選んで良かった」と思っていただけるように、口元に自信を持ち、生き生きと人生を歩んでいただけるように、今後も矯正歯科のスペシャリストとして研鑽を積んでいくつもりです。歯並び・噛み合わせでお悩みの方のご来院を、心よりお待ち申し上げます。
自由診療費用の目安
自由診療とは・小児矯正基本治療費:49万5000~60万5000円
・本格ワイヤー矯正:81万4000~92万4000円
・マウスピース型装置を用いた矯正:基本矯正費例6万600~99万円
※矯正の難易度によって矯正費用に変動がございますので、まずは初診相談をお受けください

