仲宗根 愛子 院長の独自取材記事
矯正歯科クリニック グレイスデンタル
(文京区/巣鴨駅)
最終更新日:2024/12/02
「その方に合った矯正治療で、患者さんの人生を後押ししたい」。巣鴨駅から徒歩7分。「矯正歯科クリニック グレイスデンタル」は千石駅と巣鴨駅の両方からアクセスしやすい場所にある。今年に入り、以前のクリニックから徒歩10分ほどの場所に移転した。以前のクリニック同様、木の香りとぬくもりが感じられる、清々しい院内だ。院長の仲宗根愛子先生は東京医科歯科大学大学院顎顔面矯正学分野で学位を取得し、大学病院や総合病院、アメリカの大学でも経験と研鑽を積んできた矯正歯科のエキスパート。子どもから大人まで、それぞれの症状と発育・個性に適したオーダーメイドの丁寧な治療を行っている。話しやすく気さくで優しい人柄が魅力的な先生に、「人生のサポーターとしての矯正治療」について、じっくり話を聞いた。
(取材日2024年10月24日)
表情筋にも着目した矯正治療
文京区千石に開業された理由とクリニック名の由来は?
この辺りは、東京大学医学部附属病院に勤務していた時から住んでいて、思い入れがある場所です。文京区本駒込、三田線千石駅界隈は、閑静な住宅街として知られる一方、近くに国の特別名勝に指定されている六義園などもあり、歴史的にもとても趣のある町なんです。交通至便で都内のあらゆる所からのアクセスも便利なので、移転を考えた際もこの辺りで探していました。クリニック名の「グレイス」には美しい、優雅、優しいという意味に加えて恩寵(おんちょう)という意味があります。当院にいらっしゃる患者さんが、治療を受けることでより美しく、優しい気持ちで日々をお過ごしいただけるようにという願いと、私自身たくさんの患者さんと出会い、日々の診療に携わる喜びに感謝の思いを込めて命名しました。
以前のクリニックもそうでしたが、新しいクリニックも木のぬくもりが感じられて落ち着きますね。
ありがとうございます。矯正治療にいらっしゃる方は、今よりももっときれいな口元になりたい、そして健康的な生活を長く送りたい、という希望を持って来院されることが多いんです。当院では、皆さんのさまざまなご希望や疑問に応えるために、患者さんが話しやすい雰囲気を大切にしています。例えば冬の寒い日に、暖かな暖炉の前にいると普段できない話も打ち解けて、話しやすくなりますよね。そのため、院内は清潔感はもちろんのこと、木のぬくもりを感じられることを意識しました。カウンセリングではじっくりお話を伺い、診察をしてその方に合った治療の方向性をお話しします。
クリニックの特色を教えてください。
当院は矯正治療の専門家による矯正治療専門のクリニックです。お子さんだけでなく、大人の方も多いのが特徴です。お子さんの場合は発育状況と個性に適した装置を用い、中・高校生や成人の方の場合は、ワイヤー矯正を行うことが多いですね。成人の方には、目立ちにくい装置のニーズが高いので、当院ではさまざまな装置と治療方法を用いて矯正治療中も快適にお過ごしいただける治療を行っています。また、お口の健康を保つ予防ケアはもちろんのこと、筋機能療法にも力を入れています。舌や口の動きなど、普段何げなく頻繁に行っている癖が歯並びや顎の成長に多大な影響を及ぼしていることが多いのです。歯列に影響する癖を取り除き、口周りの筋肉バランスを整えていくことで、歯の動きがスムーズになることが望め、治療期間の短縮にもつながります。また、治療後の歯並びをキープしやすくなります。顎のラインがすっきりして、笑顔や表情も明るくなるでしょう。
一人ひとりに合った「オーダーメイド治療」を提供
先生が矯正歯科医を志したきっかけはなんですか?
子どもの頃、抜けた自分の乳歯を見て、強い興味を持ったのが歯学に進んだきっかけです。矯正治療を専門に選んだのは、歯を削って人工物をかぶせたりするのではなく、体の持つ自然な機能を利用することで、噛み合わせや口元の審美性を回復することをめざす治療に惹かれたからです。矯正治療は歯科医師が一方的に行う治療ではなく、患者さんと二人三脚で進めていく治療です。ですから患者さんとのコミュニケーションはとても大切です。元来、人と接するのが好きな私の性格にも合っていました。矯正歯科は専門性が高い分野ですから、歯学部卒業後に東京医科歯科大学大学院顎面矯正学分野で矯正歯科学について研究を行い、博士号を取得しました。
その後、海外留学や病院勤務でご経験を積まれたんですね。
はい、大学院在学中に、ある研究会から奨学金を受け、カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部で先天異常の口蓋裂(こうがいれつ)の治療について研究し、ノースカロライナ大学歯学部では日米の診療の違いなどについて学びました。その後、東京医科歯科大学矯正歯科での勤務を経て、東京大学医学部附属病院顎口腔外科・歯科矯正歯科でも矯正歯科医として勤務しました。開業を考え始めた頃、恩師に勧められ、倉敷中央病院でも経験を積みました。こちらは総合病院ですから、新生児からご高齢の方まで、さまざまな病態をお持ちの患者さんの治療を経験させていただきました。こちらでの経験は私にとって重要な転機となり、矯正歯科医は、人の人生または一生に関わる重要な仕事だということを痛感しました。
日頃、どのような診療を心がけていらっしゃいますか。
患者さんと一緒に歩み、ともに良い結果を獲得していく治療を大切にしています。矯正治療を終えた患者さんは口元や笑顔に自信を持てるようになります。つまり、矯正治療とは、その方の人生を変える力のある治療なのです。ですから、患者さんの抱える不安や悩みと真摯に向き合い、症状と個性を適切に見定め、将来の歯並びの安定性と顔立ちの変化まで見据えて、治療に取り組んでいます。また、患者さんの負担が少なく、短い期間で良い結果が得られる治療を心がけています。治療内容や進行状況について、写真を用いてわかりやすい説明を行い、患者さんのやる気を向上させ、お互いの意思と治療の方向性がしっかり共有できているか確認しながら進めています。
良き人生をサポートする矯正歯科医に
子どもの矯正治療について詳しく教えてください。
小児期は、今後の歯並びの土台となる顎の成長時期としても重要な時期です。まず、個々の発育パターンや口元の習癖などを見極め、お子さんが受け入れやすい装置を用い、筋機能療法(筋力のトレーニング)を並行して行います。それによって上下の顎の形と歯並びを整えることをめざします。この顎の土台作りというのは、歯並びや顔立ちだけでなく、発音や、食べたり飲みこんだりする機能、ひいては呼吸にも影響する、実は生きていくための基礎づくりともいえます。おおむね小学生まで可能な治療ですので、早めの受診をお勧めします。
大人の矯正についてもお聞かせください。
大人の場合は顎の形が完成しているので、主に歯の移動による方法で矯正を進めることになります。取り外しのできる透明なマウスピース型装置、目立たないタイプの装置などがあり、ニーズが高いです。筋機能療法は大人にも重要で、矯正後の歯並びの安定のしやすさにもつながります。また口角が上がったり顎の輪郭がすっきりしたりすれば、エイジングケア効果も期待できます。
今後どのようなクリニックにしたいとお考えですか?
何か変えていきたいというよりは、今後も私がずっと心がけてきたことを変えずにいたいと思っています。光栄なことに最近では、当院に通う患者さんからご紹介いただいて来院される方が多くなりました。どんなに忙しくても、患者さんがリラックスして話しやすいクリニックであること、また、患者さんのお悩みに対して誠実に応えていくこと、これはずっと変わらずにいたいですね。そして、長くお口の健康を保っていただけるような情報発信もしつつ、皆さんが楽しみながら通っていただけるクリニックでありたいと思っています。今後も、当院で矯正治療をして良かったと心から思っていただけるよう、また、口元に自信を持って生き生きと人生をお過ごしいただけるように、矯正治療のスペシャリストとして研鑽していくつもりです。 歯並び・噛み合わせでお悩みの方のご来院を心よりお待ち申し上げます。
自由診療費用の目安
自由診療とは・小児矯正基本治療費:49万5000円~60万5000円
・本格ワイヤー矯正:81万4000円~92万4000円
・マウスピース型装置を用いた矯正:基本矯正費例6万600円~99万円
※矯正の難易度によって矯正費用に変動がございますので、まずは初診相談をお受けください