西山 信一郎 院長、西山 大樹 副院長の独自取材記事
大手町フィナンシャルシティ西山クリニック
(千代田区/大手町駅)
最終更新日:2026/01/30
大手町駅から直結するオフィスビルの4階にある「大手町フィナンシャルシティ西山クリニック」は、心疾患をはじめとする循環器内科、およびそれに関連する生活習慣病などの内科疾患を専門的に診察する医院。院長の西山信一郎先生は、虎の門病院に34年間勤務した後、2007年に開業。そうした経緯もあって、勤務医時代から西山院長が診療している患者やその家族、また患者からの紹介による来院者も多いという。また土地柄、大手町付近で働くビジネスパーソンにとっても利便性の高いクリニックだ。西山院長と同じく循環器内科を専門とする次男の西山大樹副院長、非常勤として不整脈や超音波検査を担当する西山信大先生とともに、幅広く診療にあたっている。同院の特徴や診療方針などについて、西山院長と大樹副院長に話を聞いた。
(取材日2022年3月22日/再取材日2025年11月11日)
循環器内科を専門とするクリニック
クリニックの患者層について教えてください。

【信一郎院長】私が勤務医だった頃からの患者さんやそのご家族、患者さんからのご紹介の方が多いですが、最近は新患で来院される方も増えてきました。主訴のほとんどは、心臓に関わる循環器疾患です。狭心症や高血圧症、不整脈の方もかなりいらっしゃいます。高血圧症や狭心症の場合は、リスクとなる高脂血症や糖尿病といった生活習慣病も含めて診察しています。花粉症や風邪、腹痛の方もいらっしゃいますが、一日のうちの8割は循環器の専門領域の患者さんですね。
【大樹副院長】最近は、インターネットで調べて来てくださる方も多くなり、比較的若い患者さんも増えてきました。新卒くらいのビジネスパーソンの方から高齢の方まで、来院される層は幅広いと思います。
診療体制やご専門についてお聞かせください。
【大樹副院長】父である院長と私が常勤で、循環器内科や生活習慣病などを診療しています。私は2025年春から当院の常勤となりましたが、それ以前は大学病院などで主に狭心症や心筋梗塞の患者さんを診療し、カテーテル治療などを行ってきました。また、私の兄である西山信大先生が非常勤で、主に不整脈や心臓超音波検査を担当しています。3人とも循環器内科を専門としていると同時に、日本内科学会総合内科専門医ですので、内科全般について安心して診療を受けていただけると思います。
診療方針について教えてください。

【信一郎院長】前勤務先の病院長がよく口にされていた「友人や家族の治療を安心して委ねられる病院」という言葉が、当院の診療方針です。当時も感銘を受けましたが、開業後も常に心に留めて診療にあたっています。そうした場所であり続けるためには、常に最新の医療について学び、質の高い診療を提供していかなければなりません。私は十数年間、毎年刊行される医薬品の解説本の執筆に携わっており、勉強する機会をたくさんいただいているので、知識を吸収しながら診療に生かしています。
診療時にはどのようなことを心がけていますか?
【大樹副院長】医師が一方的に説明するのではなく、患者さんの訴えをよく聞くことが大切だと思います。しっかりお話を伺って、患者さんが満足できる医療を提供したいですね。医療の場ですから、「また来たい場所」というとおかしいかもしれませんが、治療を受けるのならばこのクリニックがいいなと思えるような、行きづらい場所にならないように努めたいと考えています。
循環器疾患と関わりが強い生活習慣病治療にも注力
生活習慣病にも力を入れていらっしゃるそうですね。

【大樹副院長】高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、喫煙やメタボリック症候群とともに、動脈硬化を進行させることが知られています。動脈硬化は狭心症や心筋梗塞の原因となり、心臓弁膜症、心不全を引き起こすことにつながります。そのため、私たち循環器内科を専門とする医師にとって、生活習慣病は注視しなければならない疾患です。生活習慣の改善指導や薬の処方を含めた治療のほか、スマートフォンのアプリを活用した健康管理も行っています。
【信一郎院長】医師がどれだけ説明しても、患者さんが自己変容することは簡単ではありません。その点で、いつでもすぐに見られるアプリを活用する習慣がつけば動機づけにもなりますし、患者さん自身が基礎知識を持つことにもつながるので、とても良いことではないかと思います。
生活習慣病については、どのようなことに気をつければ良いのでしょう?
【大樹副院長】やはり健康診断で何か指摘されたら、放っておかずにまず一度クリニックを受診してほしいと思います。これまで、心臓疾患で救急搬送された患者さんも診てきましたが、健康診断で高血圧などを指摘されたけれども放置していた方、あるいは喫煙について注意を受けていたけれど生活習慣を変えていなかった方などが多くいらっしゃいました。健康診断での指摘を放置せず、しっかり一次予防を心がけてほしいですね。
【信一郎院長】高脂血症も糖尿病も、自覚できる症状がないまま進行してしまう疾患です。気づかないうちに重症化してしまうからこそ、健康診断での指摘は大切です。また、糖尿病や動脈硬化は家族歴も重要な参考になりますから、親御さんなどご家族に患った方がいらっしゃる場合も注意していただくと良いでしょう。
循環器内科に専門性を持つこちらのクリニックならではの特徴を教えてください。

【信一郎院長】当院では、運動負荷心電図やホルター心電図、デジタルエックス線検査、頸動脈・心臓・腹部の超音波検査、肺機能検査、睡眠時無呼吸症候群の検査、血圧脈波検査(ABI)などが可能です。また、ワルファリン処方にあたっては、外来受診の際に血液凝固検査でPT-INRを確認し診断、その場で投与量を決定することができます。カテーテル検査やMDCT(冠動脈CT検査)は専門の施設で行い、その後に診療方針を決めることも可能です。病診連携体制にも注力していますので、当院で十分な治療が難しいと判断すれば、責任を持って信頼できる機関や医師を紹介させていただきます。
内科の知識を総合的に身につけ、さらに専門性を高める
医師をめざした理由を教えてください。

【信一郎院長】私で3代目の医師家系ということで、子どもの頃から医学の道へ進むしかないという雰囲気で(笑)、医師以外の道を考えたことがないんです。当時始まったばかりのカテーテル治療の技術を学べる循環器内科と、内視鏡技術の必要な消化器内科に興味を持ちました。大学卒業後は、尊敬していた大先輩の医師らの「まず内科のゼネラルを身につけてから専門性を高めたほうが、より良い医師になれる」という考え方に感銘を受け、内科が臓器別に分かれていた虎の門病院を選びました。
【大樹副院長】循環器の医師をめざしたのは、やはり父がきっかけですね。また、循環器内科は治療の結果が目に見えやすいことも、この専門を選んだ理由でした。症例や超音波検査の結果で気になることがあれば、同じクリニックにいる父に相談できるのは大きいですね。
今後の展望をお聞かせください。
【大樹副院長】ペースメーカーを使用している患者さんの治療のフォローアップに力を入れたいと考えています。電池交換などは、ペースメーカーを入れた病院で行う必要がありますが、モニタリングなどのフォローは病院に行かずとも、当院が引き継げば患者さんの助けになると思います。循環器内科の専門クリニックとして、ペースメーカーを入れながら大手町周辺で働いておられる方々などに向けてもさらに利便性を高めていきたいですね。
読者へのメッセージをお願いします。

【信一郎院長】最近では、若い方にも不整脈、虚血性心疾患、狭心症など、ストレスやお酒が関連する病気が増えています。生活習慣を見直すだけでなく、ストレスを発散することも心がけるべきです。なかなか難しいことではありますが、仕事一筋にならずに趣味に費やす時間もつくってほしいですね。また、健康診断で何か指摘されたら、まず一度受診していただければと思います。
【大樹副院長】循環器の疾患はもちろん、生活習慣病の治療にも強みがあるクリニックですし、睡眠時無呼吸症候群の検査なども行えます。病院への入院予約のお手伝いなどもできますので、何かあればいつでも気軽にご相談ください。

