口臭予防だけじゃない
全身の健康を守る精密なメインテナンスを
ネクスト・デンタル ソレイユメインテナンスクリニック
(荒川区/西日暮里駅)
最終更新日:2025/05/12


- 自由診療
健康志向が高まり、サプリメントを摂取したり、運動を行ったりする人が増えている。しかしながら、歯科医院に定期的に通院し、ケアを受ける人はまだまだ多くないのが現状だろう。定期的なメインテナンスは、継続的なケアによって口腔内の健康の維持をめざすとともに、問題の早期発見にもつながる。だからこそ、信頼でき、長く通院しやすいクリニックを選ぶことが重要である。「ネクスト・デンタル ソレイユメインテナンスクリニック」の櫻井善明院長と歯科衛生士の林智恵子さん。櫻井院長はマイクロスコープを用いた精密な治療を得意としており、20年ほど前から診療に活用。メインテナンスでも林さんがマイクロスコープを役立てているという。櫻井院長と林さんに、口腔内の身近なトラブルや同院が行う精密なメインテナンスについての詳細を聞いた。
(取材日2025年3月11日)
目次
治療後の精密なメインテナンスを継続することで、歯だけではなく全身の健康を見据えたケアを
- Qまず、歯石が残っていることが口臭の原因になるのでしょうか?
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A
▲幅広い知識と熟練された手技で、さまざまな悩みにも対応している
【林さん】そもそも歯石とは、磨き残しが2日以上たつと細菌を含んだ歯垢(プラーク)となり、これが2〜3ヵ月続くと歯石へと変化します。歯石があると歯茎のそばに汚れがたまりやすくなり、血流が滞ることで炎症が起こり、歯肉炎を引き起こします。歯肉炎が進行すると出血しやすくなり、細菌の影響で膿がたまり、やがて歯周病へと移行します。口臭の原因の1つが歯周病です。歯周病や口臭を防ごうと、歯肉や舌を過剰に磨くと、粘膜を傷つけ、かえって口臭を悪化させることがあります。歯石は歯ブラシでは取れないため、定期的に歯科でクリーニングし、自宅での歯磨き(セルフケア)と専門的なプロフェッショナルケアを併用することが大切です。
- Q歯石を取らずに放置すると全身の健康にも影響すると聞きました。
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A
▲落ちついて診療が受けられる個別ユニット
【櫻井院長】口腔内の炎症は全身の健康リスクを引き起こします。特に歯周病の原因となる代表的な菌は血管に侵入して全身へ運ばれ、心疾患や脳疾患のリスクを高める要因となることがわかっています。妊娠中の女性の場合、早産や低体重児出産の要因となることもあります。さらに、誤嚥性肺炎や免疫力の低下、腸内環境の悪化にも関係し、糖尿病の患者さんでは血糖値のコントロールが乱れやすくなる可能性もあります。これらの病気を予防するためには、毎日の歯磨きを徹底し、歯科医院での定期的な口腔ケアを行うことが大切です。
- Qメインテナンスは日常の歯磨きだけでは足りないのでしょうか?
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A
▲セルフケアと定期クリーニングの両方が大切
【林さん】実は歯には細かいでこぼこがあり、歯ブラシだけでは歯間や歯茎のきわについた汚れを十分に取り除けません。デンタルフロスや歯間ブラシの併用が良いですが、セルフケアだけでは限界があるため、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアも大切です。プラークが長時間付着するとバイオフィルムになり、フッ素などの成分が浸透しにくくなります。このバイオフィルムは、歯ブラシだけで取り除くのは難しく、放置するとさらに取りにくくなります。そのため、歯科医院では超音波を使い、歯を傷つけないよう慎重にクリーニングしていきます。定期的なプロフェッショナルケアを受け、汚れがつきにくい環境を一緒に整えていくことが重要です。
- Q精密なメインテナンスとは一般的なものと何が違うのでしょうか?
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A
▲画像を用いて患者にわかりやすく伝えることを心がけている
【林さん】当院では、自費診療でマイクロスコープを使用した精密なメインテナンスを行っています。拡大視野での施術は、取り残しを防ぐとともに、歯に不必要なパワーをかけないで汚れを取り除くので、極力痛みを与えません。裸眼では見つけにくい汚れも拡大することで確認でき、歯や歯肉を傷つけないよう丁寧にケアできます。併せて、磨きすぎによる歯や歯肉へのダメージも防げるようブラッシング方法もお伝えしています。また、患部の画像を一緒に見て、磨けている部分や磨き残しを確認いただき、セルフケアの意識向上を促します。最終的には、患者さんご自身が適切なケアを身につけ、サポートなしで健康な口腔環境を維持できることが目標です。
- Qこちらのメインテナンスの特徴を教えてください。
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A
▲口腔内の些細な変化にも気づきメインテナンスを前向きな気持ちへ
【櫻井院長】マイクロスコープの知識と手技を持つ歯科衛生士が担当していることが大きな特徴です。自由診療枠では、患者さんとじっくりお話をし、丁寧な施術を心がけています。私は20年近くマイクロスコープを用いた診療に携わってきた経験から、口腔内の状態だけではなく、全身の健康状態や栄養状態へも目を向けて診療しています。
【林さん】当院の自費メインテナンスはマイクロスコープで丁寧に口腔内を観察しますので、「未病」に気づくこともあります。その時は生活習慣や食事、栄養指導も行い、全身の健康維持にもアプローチしていければと考えています。多くの患者さんが長く通院してくださっていることに、日々感謝しております。
自由診療費用の目安
自由診療とは自費のメインテナンス(マイクロスコープ健診、健康相談を含む)/2万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。