全国のドクター9,074人の想いを取材
クリニック・病院 160,823件の情報を掲載(2021年4月23日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 大和市
  4. 南林間駅
  5. 美和レディースクリニック
  6. 川口 美和 院長

川口 美和 院長の独自取材記事

美和レディースクリニック

(大和市/南林間駅)

最終更新日:2020/08/12

40509 top

小田急江ノ島線南林間駅からバスで5分ほどの住宅街の中にある「美和レディースクリニック」。院長の川口美和先生は気さくで明るく朗らかな雰囲気。大学病院や総合病院の産婦人科での診療経験も豊富なベテランドクターだ。「地域の医療に携わり、充実させたい」と2013年に開院。「女性の一生を診る」クリニックとして、子どもから高齢者まで、幅広い世代が診療に訪れる。「患者さんとお話するのが大好きで、それがリフレッシュです」と川口先生。その明るさに、患者も笑顔と元気をもらうのだろう。
(取材日2020年3月16日)

地域に根差し、女性の一生に寄り添うクリニック

当地に開院された経緯を教えていただけますか?

1

私は子どもの頃は体が弱かったのですが、小児喘息でお世話になった救急のドクターが優しくて、その先生に憧れて医師を志したんです。北里大学を卒業後、同大学病院に勤務していましたが、大学病院で診る疾患は特殊なものが多く、患者さんが気軽に行ける地域に根差した医療に携わりたくて、自分のクリニックを立ち上げることに。開院前に一般的な症例にも対応できるよう、相模原市内の総合病院に勤務して産科医長も務めさせていただきました。責任者としての立場を勉強できたことは、とても良い経験でしたね。また出産は必ずしもハッピーとは限りません。早産や未熟児の赤ちゃんを迅速に受け入れてもらえるよう、北里大学病院との連携を考えて当地に開院しました。

クリニックの特色を教えてください。

レディースクリニックというと婦人科をイメージする方も多いかもしれませんが、婦人科だけ、あるいは産科だけというのは私の方針ではありません。“女性の一生を診る”という気持ちで臨んでいますので、初潮前の小学生のお子さんからご高齢の方まで、幅広く診療しています。お子さんは普通は小児科ですが、女の子はデリケートな内容を男性の先生に診てもらうのは抵抗がある方も多いですからね。生理が始まると生理痛、出産、さらに更年期障害、そして閉経後もさまざまな症状がありますので、生きている限り女性の体における悩みは尽きませんよね。開院から7年となり、地域の方を中心に患者さんも増えて、3世代で来てくださるご家族や、ご友人に聞いて来院される方も多いですよ。

ホテルのような内装が素敵ですね。

2

産科というとアットホームでピンク色の内装、婦人科ならもっとシンプルなイメージですが、その両方の患者さんがいらっしゃることを考えて、女性が大好きな「ホテルで軽食をいただく感じ」をイメージした内装にしました。外来患者さんはもちろん、入院される方も居心地良く過ごしていただきたいので、お部屋の天井を高くとり、余裕のあるスペースを確保して4人部屋でも開放感のある造りになっています。セキュリティーにも配慮して、入院室と新生児室のあるエリアの前にナースセンターを置き、内側から解錠しないと中に入れない仕組みになっています。当院は最寄り駅から距離もあり、わかりづらい場所にあってご不便をおかけすることもありますが、皆さんから「ホテルにいるみたいで寛げる」とおっしゃっていただけて、このテイストにして良かったと思っています。

患者との対話を重視した丁寧な診療

婦人科の診療で気をつけていることはありますか?

3

患者さん一人ひとりのお話をよく伺ってから、その方のニーズに合った対応を心がけています。婦人科で最近多い相談に更年期障害や月経困難症がありますが、例えば更年期障害でも家庭や仕事のストレスが症状を引き起こしている場合もあります。こうした要因を掘り下げた上で治療方針を考えたり、お薬を処方したりしています。更年期障害では、治療の選択肢の1つにホルモン剤の投与もありますが、当院ではまずは漢方薬を試したり、体の巡りを良くしたりするアドバイスをするなど、緩やかなところからスタートするようにしていますね。手術が必要な場合、当院でもある程度までは対応できますし、当院の設備では対応が難しい場合は専門の医療機関をご紹介しています。

産科ではいかがでしょうか?

まずはプライベートの配慮です。妊婦健康診査では毎回体重を計りますが、他の方に自分の体重は知られたくないでしょう? 当院では体重計を廊下に設置して、患者さんご自身に量っていただいて自己申告をしてもらっています。診療面では、赤ちゃんの異常を見落とさないようにエコーで毎回しっかり確認しています。また分娩方法は、自然分娩、無痛分娩、帝王切開に対応していますが、できる限り患者さんの希望に添ったお産にしてあげたいと思っています。最近は出産年齢も上がってきているので、体力の消耗を考えて無痛分娩になるケースもありますが、推奨しているというわけではありません。無痛分娩にはリスクも伴いますからね。その方の希望や体力などを考慮して、リスクなどもご理解いただいた上で分娩方法を決めていきます。

診療全体で心がけていることを教えてください。

4

患者さんのお話をよく伺って、わかりやすくご説明するよう心がけています。その分時間がかかるので、お待ちの患者さんには申し訳ないのですが、皆さんにご理解いただけているようでありがたいですね。皆さんに元気になっていただきたいという思いがありますので、元気のない方にはいつも以上に明るくお話をするなど、患者さんのご様子に応じて話し方を変える工夫はしています。私自身が患者さんとお話をすることが好きなので、診療と関係のない雑談で盛り上がることもしばしばありますよ。設備面では、産科と婦人科で待合室は共通ですが、診察室については、妊婦さん用の大きなエコーを備えつけてあるため、それぞれ分かれています。入院のお部屋も、赤ちゃんの泣き声は元気よく大きいため、産科と婦人科で分かれています。また私自身も院内で寝泊まりしているので、何かあれば即対応できる体制を整えていますよ。

安心と安全を提供するクリニックでありたい

出産ではどのような配慮をされていますか?

5

同じお産をするなら「より良いもの、より安全なものを」というのが当院のモットー。お産で入院されると、まず胎児心拍モニターで赤ちゃんの心拍を24時間体制で計測します。またお産には出血も伴いますから、ママにも心電図をつけたり、いつでも点滴を打てる準備も必要です。こうした機器設備で安全を確保すると同時に、マンパワーの充実もとても大事。助産師さんたちには、なるべくママにつき添って不安を和らげるよう伝えています。入院中も快適に過ごしていただきたいので、ホテルに置かれているようなアメニティーグッズや備品は一通り備えていますし、料理は栄養士が献立を組んだメニューをシェフが調理しているので、栄養バランスがとれて、しかもおいしいんですよ。出産は人生の一大イベント。大切な思い出を記念として残してあげたいので、退院の際は、足型や産声などが入ったメモリアルボックスをプレゼントしています。

なぜ産婦人科の医師を志したのでしょうか?

私は手先を動かすことが得意で、大学に入った時は手術のできる整形外科を希望していたんです。ところが、大学6年生の時のクラス担任が産婦人科の医師だったことが、今思えば運命の出会いですね。上坊(じょうぼう)敏子先生という女性医師なのですが、当時もバリバリ働くキャリアウーマンで憧れていました。その上非常に教育熱心な方で、物事を考える際の構築の仕方や手術手技などを丁寧に指導してくださいました。そんな上坊先生から「川口は何科に行くのかな?」と言われまして、これはもう産婦人科の医師になるしかないなと(笑)。上坊先生に出会えなかったら今の私はいなかったので、とても感謝しています。

今後の展望とメッセージをお願いします。

6

婦人科はどうしても抵抗を感じて来院をためらう人も多いです。私も女性ですからお体のこともお気持ちもよくわかりますが、気になる症状があれば、大きな病気のサインの可能性もありますので、些細なことも気軽に相談してくださいね。一度診てもらって、何でもなければ安心もできますから。産科に関しては、妊婦さんたちが健診に楽しく通えて、安心して出産に臨めるよう今後も努めたいですね。出産は、1人が2人になるわけですから、本当にすごいこと。記念として残せるように、プロのカメラマンさんに撮影してもらうフォトサービスも計画中です。産科も婦人科も、皆さんから「ここで診てもらえて良かった」「ここでお産できて良かった」と言ってもらえるように、今後も安心感と安全面を提供できるクリニックを心がけてまいります。

Access