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鈴木清文 院長の独自取材記事

つたえ内科クリニック

(目黒区/学芸大学駅)

最終更新日:2019/08/28

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学芸大学駅から徒歩4分。2013年2月に開業したばかりの「つたえ内科クリニック」の扉を開けると、クリニックらしからぬ洗練された、かつ寛げる空間が広がっている。患者さんの緊張を解くために病院らしさを排除したというクリニック内には、グリーンやフラワーディスプレイがそこかしこに置かれて、まるでホテルのロビーのようだ。鈴木清文院長は、循環器内科のエキスパートとして、大学病院や総合病院で活躍してきた。重症の患者さんを診るうちに、「患者さんの病気が進行しない治療と予防に尽力したい」と開業を決意。出社前のビジネスマンでも通えるようにと、朝は7時半から患者さんを迎え入れる。患者さんが診察室に入る前から診察を始めているという鈴木院長に、循環器内科医としてのご経験、クリニックに施したさまざまな工夫、今後のクリニックの展望などをたっぷりと語っていただいた。
(取材日2013年10月25日)

循環器科のエキスパートとして、地域医療に貢献したい

開業までのご経歴についてお伺いさせてください。

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私は会津若松市の出身です。昔は、やんちゃでランドセルを放り投げて遊びに行くような子どもでした(笑)。父も祖父も医師として働いていましたので、自然と医療に興味を持ち、人のお役に立てる医師をめざして、東京慈恵会医科大学医学部に入学しました。卒業後は国立病院医療センター(現、国立国際医療研究センター)で内科研修にあたり、東京慈恵会医科大学附属病院、富士市立中央病院、三島中央病院などで循環器内科の医師として勤務しました。三島中央病院では、院長も務めさせていただきました。

循環器内科に興味を持った理由を教えてください。

学生時代より師事していた先生が循環器内科の教授だったというのが大きなきっかけでした。心電図の読み方も一から教えていただきました。また、循環器科の病気は、患者の病態や治療の結果がわかりやすいというのも、多いに興味を持った理由のひとつです。病態や結果がわかりやすく瞬時に答えが出るため、患者さんを目の前にした治療では、少しの失敗もできないという厳しい面もありますが、それ以上にやり甲斐があります。

ご留学もされているのですね。

当時、大学病院では、心臓カテーテル検査・治療部門の責任者をしていました。足の付け根や手首などの動脈から、カテーテルという細い管を心臓の近くまで挿入し、冠動脈の状態を診断したり、血管を広げて治療をしたりします。多くの検査や治療をするわけですが、「なぜ心不全や心肥大といった病気になってしまうのか」という病気の原因に興味を持ち始めました。原因を追究して、心臓病対する予防や治療に役立てたいと思い、ペンシルベニア州立大学に2年間留学しました。留学中には、研究テーマがいくつも見つかり、実りある経験をしたと思います。心臓が一生動き続けるのは心臓の細胞が分裂しないためで、心臓にがんはありません。心臓は神秘的な臓器ですから、興味は尽きませんね。

なぜ開業を思い立たれたのでしょうか?

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大学病院・総合病院では、後進の医師も育ちましたし、私がいなくてもまかせられると思ったのです。一緒に仕事をしてきた仲間には残念がってもらいましたが、病気の治療とその発症予防に今後は力を入れていきたいと考えたのが開業した理由です。今までは病気が重症化した患者さんをたくさん診て、歯がゆい思いをしてきました。もっと早期に病気が進行する原因を取り除けたのではないか、病気そのものにならずに済んだのではないかと……、人を病気にさせないための地域医療の一助になれればと考えています。クリニック名の「つたえ」は、実は父の名前です。「鈴木傳(つたえ)」という父の名前をもらってクリニックの名前としました。医師である父の背中を見て医師をめざした私です。祖父から続く人の役に立てる医師という仕事を「つたえ」ていきたいという自負もあります。クリニックのロゴマークは、「つたえ」の「T」と私の名前である「清文」の「K」を合わせたデザインにしました。

診察室に入る前から、すでに診察は始まっている

このエリアで開業した理由は何でしょうか?

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自宅から近いんですよ(笑)。通勤が楽という理由もありますが、当クリニックの診療時間を長く設定したかったのも理由のひとつです。月曜から土曜の診察開始時間は7時半からに設定しており、また、月曜から水曜、そして金曜の診察終了時間は20時半と遅めにしています。というのも、お勤めの方はクリニックにかかりたくてもなかなかかかれないでしょう! 早めにクリニックにかかっておけば軽い症状で済むし、重い病気になるのを早期発見できたかもしれないのに、病気が進行してから病院に行くと治療に時間も費用も多くかかってしまいます。「ちょっと具合が悪いな」「少し体で気になるところがある」、そんなときに勤務先に行く前のちょっとした時間、残業を早めに切り上げた夜などに寄っていただけたらと考えました。また、このエリアは落ち着いた住宅街ですが、駅前の商店街も賑わっていて、交通アクセスも便利です。いい街ですよね。

開業にあたって、内装にこだわった点を教えてください。

待合室から診察室までの距離をわざと長く取っています。これは患者さんの歩き方を見るためです。歩いていらっしゃる様子から、歩幅、体の傾き方、顔色、患者さんの心情など、いろいろなことがわかります。あとは、寛いでいただきたいということを心がけました。内装の色も控えめで落ち着いたイメージにし、和やかな雰囲気を出したくて和のテイストを取り入れたり、クリニック内のあちこちにグリーンやフラワーアレンジメントを配置しています。待合室で騒いでしまうお子さんがいらした場合、患者さん同士で気を遣うことのないよう、地下には簡単ですがプレイルームを用意しました。医療の現場ですので、外からは見られたくないけど、解放感をなくさず光も取り入れたいということで、ブラインドを二重にしています。また、診察室は、心理学的アプローチから患者さんが緊張しないようレイアウトしています。点滴を行ったり具合が悪かったりした時にお休みいただく処置室は、スペースを広めに取り、ゆったりしたリクライニングチェアをご用意しました。硬いベッドにあおむけで寝るよりも寛いでいただけると思います。クリニック内はトイレもバリアフリーで、女性の方に配慮し男性用トイレを別に設けました。

このクリニックならではの治療は何でしょうか?

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地域のホームドクターとして、健康管理のお手伝いをさせていただくということ。そして、私の専門である循環器科の経験を生かし、循環器にまつわる病気を早期発見し、治療していくことです。手術や入院が必要な大きな病気の場合は、連携している病院をご紹介できます。また、循環器の病気のベースとなるのが、糖尿病、高血圧症、高脂血症(脂質異常症)などの生活習慣病です。循環器内科の医師として、生活習慣病から循環器系の病気への進展の流れを多く見てきていますから、生活習慣病についての治療・指導は得意です。ずっと病気の最終地点の治療を行ってきたので、「これを放っておくとこうなりますよ」という説明を、説得力を持ってお話できると思います。診療に役立てられる検査機器も充実させ、血糖・グリコヘモグロビンなども即時に結果を出せるようにしました。

大きな病気にならないための治療と予防で、患者の健康をサポート

先生が診療の際に心がけていることを教えてください。

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私の母校である東京慈恵会医科大学の理念「病気を診ずして、病人を診よ」を信条に診療を行っています。「病気」を治すことが医師の仕事ではなく、「病人」を治すことこそが仕事なのです。患者さんの病気だけでなく、心や環境、日常生活を含めた全体が見なければ病気はよくなりません。そのためには、患者さんの細かい様子をよく見て、よく話を聞くことを心がけています。

どういったクリニックにしたいとお考えでしょうか?

病気の治療はもちろんですが、病気にならないよう、患者さんの健康をサポートしていくホームドクターでありたいと思います。風邪が引き金になって心筋梗塞になる患者さんもいらっしゃいます。小さなことをあなどって大きな病気を呼んでしまうことがあるのです。少し調子が悪いときにお気軽に来ていただけるクリニックをめざします。そのためにも、ブログやTwitterを使って、皆さんのお役に立てる健康情報を発信したり、講習会等を開いたりしていきたいと思っています。また、今は自分1人で診療を行っていますが、他の専門科設置のご要望があれば、いずれ後輩や友人に手伝ってもらってさらに診療を充実させていきたいですね。

大変お忙しそうですが、先生のリフレッシュ方法を教えてください。

長めに設定した診療時間のため、運動する時間を作るのがなかなか難しいのですが、よく歩くように気を付けています。自宅が近いと歩く距離も短くなってしまうので、意識的に歩かないといけませんね。もともとアウトドアが好きなので、時間のあるときはハイキングや川遊びをしたいですね。留学中に壮大な国立公園や美しい海に行って感じたことですが、出来る限り野外に出てリフレッシュするのは大切だなあと思います。

読者へのメッセージをお願いします。

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ご自分以外にもご家族の生活習慣病を心配される方は多いと思います。もちろん、早めの受診をおすすめしますが、まだ治療に気が向かない、少しでも気を付けたいという場合は食生活の見直しから行ってください。忙しくて外食が多いとなかなか難しいとおっしゃる方もいるかもしれません。でも、外食時のメニュー選びに気を付けることはできますよね。洋食より和食、肉より魚を選んで、なるべく野菜がたくさん入ったメニューを意識的に選ぶこと。それならできそうでしょう。食べ方も大切ですね。野菜を先に食べるよう心掛けてください。塩分はなるべく控えめにしたいので、調味料のかけ過ぎには注意しましょう。

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