内海 晃 院長の独自取材記事
自由が丘ブライト歯科
(目黒区/自由が丘駅)
最終更新日:2023/03/10
自由が丘駅南口から徒歩3分。ガラス張りの開放的な外観に間接照明で居心地の良い雰囲気を演出する「自由が丘ブライト歯科」は、子どもから高齢者までさまざまな年代の患者で日々にぎわっている。穏やかな笑顔が魅力の内海晃院長は、患者が安心して治療が受けられるよう、院内の感染防止対策を徹底。親身な対応と全身の健康を考えた丁寧な治療がクチコミで広がり、多くの患者に対応するためスタッフを増員したという。そんな内海院長に、歯科医療にかける真摯な思いや、同院がこだわる「満足度の高い治療」についてじっくり聞いた。
(取材日2023年1月13日)
衛生管理を徹底し、患者にとって本当に必要な治療を
まずはクリニックのこれまでの歩みについてお聞かせください。
私は実家である「総合新川橋病院」で、長年歯科部長を務めていました。入院施設のある総合病院で、先端の医療と連携しながら一般的な歯科から専門的な外科的処置(手術)まで幅広く対応していましたが、より良い歯科医療を提供したいとの思いから、2013年に当院を開院しました。自由が丘とはいえ、クリニック前の道は行き止まりで、一般的には不利と思われる立地でしたが、「患者さんにとって本当に必要な治療と、安心できる質の高い歯科医療」という当院のコンセプトは、絶対にわかっていただけるはずと、この場所での開院に迷いはありませんでした。おかげさまで10年目を迎えた今、たくさんの患者さんが当院に来てくださるようになり、ありがたい限りです。
地域性や患者層について教えてください。
当院に来られる方は健康意識がとても高いと感じています。自由が丘は駅から少し行けば住宅街が広がっていることもあり、小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんに来ていただいています。中でも20~40代くらいの若い世代が目立ちますね。近くの保育園のお子さんやお母さんが来てくださり、さらにそのご家族というように、患者さんのクチコミやホームページを参考に、しっかり考えて来院してくださる方が多い印象です。一通りの治療を終えた後も、お口の良い状態を維持するために定期的に通ってくださる親子連れの患者さんも多く、口腔環境についてはもちろんのこと、体全体の健康についても意識の高い方が多いですね。
患者さんと接する時、どのようなことを大切にしていますか?
患者さんはさまざまな不安を抱えて受診されるので、少しでも不安を払拭できるよう努めています。まずはお悩みを丁寧に伺い、その方にとって必要な治療の提案をさせていただいています。費用や目先のことだけではなく、治療を終えた後も「ここで治療を受けて良かった」と喜んでいただくためには、決して押しつけるようなことはせず、幅広い選択肢の中から納得のいく治療を選んでいただくことが大切です。特にインプラントに関しては、インプラントありきの治療計画ではなく、できるだけ自分の歯をより長く、より良い状態で維持するために何ができるかを広い視野に立って考え、提案させていただくようにしています。治療はゴールではありません。治療後もお口のかかりつけとして末永くお付き合いさせていただくために、患者さんと誠実に向き合い、患者さんの負担が最小限で済む治療を心がけています。
基本に忠実に、質の高い歯科医療を提供したい
感染予防対策などもかなり徹底していますね。
安心して治療を受けていただけるよう、ユニットはプライバシーを守る個室とし、換気にも配慮しています。口腔外科の手術にも対応する観点から、開院時より院内感染予防対策を徹底。例えば滅菌については、世界でも厳しいとされる欧州基準をクリアしたクラスBの高圧蒸気滅菌機や口腔外バキューム、次亜塩素酸水を活用した空気清浄機を導入しています。また、ユニットから出る水にもこだわっています。当院を信頼して来てくださる患者さんの信頼に応えるため、妥協はできません。新型コロナウイルス感染症の流行下、ほとんどの患者さんがこれまでどおりに通ってくださったことを考えても、目に見えない部分まで妥協せずにやってきて良かったと思っています。
治療面でのこだわりについて教えてください。
当たり前のことを当たり前にやる。たったそれだけのことですが、基本に忠実に、質の高い歯科医療の提供をめざしています。歯を失わないためにどうすればいいか、歯を削る場合でも最小限で済ませるにはどうすればいいか。できるだけ負担の少ない治療を大事にしていることから、当院では患者さんの骨の形を正確に把握し、安全性と確実性の高い治療につなげるための歯科用CTを導入しています。そして、治療した歯を長い期間使えるように根管の再治療を丁寧に行ったり、詰め物を入れる際には患者さんの歯に合わせた自然な色のセラミックにするなど、細かいところまで手間を省くことなく手順どおりに進めることを大切にしています。
セカンドオピニオンの相談に来られる患者さんも増えているそうですね。
ありがたいことに、わざわざ遠方から来てくださる患者さんも少なくありません。たしかに他院で抜歯と言われた患者さんで、抜歯をせずに済んだケースはあります。残念ながら抜歯せざるを得ないケースも少なくありません。インプラント治療は、天然歯に近い噛み心地が期待できるだけでなく、ブリッジと違い周囲の歯に負担をかけない治療法ですが、この治療法はあくまで最終手段だと考えています。ですから、他院でインプラント不可と言われた患者さんでも、諦めずに一度当院でご相談いただくと、解決できる方法があるかもしれません。大切なのは、その方にとって最適となる治療を提案することと、治療後のメンテナンスまで責任持って行うこと。当院では歯周病ケアとしての歯磨きのアドバイスから治療後のメンテナンスまで予防歯科にも力を入れています。
幸せな人生のために、しっかり噛める口腔環境づくりを
印象に残っている患者さんとのエピソードを教えてください。
総合病院に勤務していた頃、70代の患者さんで歯の治療だけはどうしても嫌だという方がいました。歯の治療自体に強い苦手意識を持っている方でしたが、「お孫さんと同じように硬いものも食べたくないですか?」「家族と同じメニューが食べられると食事ももっと楽しめるようになりますよ」と、治療後をイメージしていただけるやりとりを重ね、最終的にしっかり噛めるお口づくりを頑張ってくださいました。治療によって自分に自信を取り戻し、亡くなるまでご家族と一緒に食事を楽しんでいただけたと聞いて、本当に良かったなと思いました。
そもそも先生はなぜ歯科医師になろうと思ったのでしょうか?
私の実家は代々続く病院ですが、当時、身近に歯科医師がいませんでした。他の科なら信頼できる医師がいて、内情もよくわかっていましたが、歯科だけは、困ったことがあってもどこに相談にいけばいいかわからない状態でした。そもそも信頼できる歯科医師がどのくらいいるかもわからず、親や兄弟、祖父や病院スタッフが歯の治療で苦労していました。ならば物作りが好きで手先が器用な私が歯科医師になって診療を行えば良いのでは、ということでこの道を志すことにしました。子どもの頃、私を治療してくれた歯科医師がとても気さくな良い先生だったことも影響していると思います。今の私の歯科医師としての仕事ぶりを見たお子さんが、いつか自分も歯科医師になりたいと思ってくれたらとてもうれしいですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
歯科は日進月歩で、治療法や材料などの進歩が著しい分野です。そんな中、基本に忠実な治療にこだわって一つ一つ丁寧に行っている歯科クリニックが自由が丘にあるということを、もっと多くの方に知っていただきたいですね。なかなか自分に合う歯科クリニックに巡り合えず、長い間苦労している方も多いかもしれません。一般的に心理的、時間的、身体的負担を下げようとすれば、経済的負担は上がる傾向にあります。反対に経済的負担を下げようとすると、心理的、時間的、身体的負担が上がりやすい傾向があります。ベストとなるバランスは、患者さんごとに異なります。年齢やライフスタイルなど、生活のさまざまな背景を考慮して治療計画を立ててくれる自分に合う先生を見つけて、良い関係を築いていってほしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療(1歯)/49万5000円(別途、CT撮影代1万6500円)
セラミックを用いた補綴/4万9500円~