正岡 直 院長の独自取材記事
自由が丘ブライト歯科.
(目黒区/自由が丘駅)
最終更新日:2025/01/23

自由が丘駅南口から駅前広場を抜け、にぎやかな九品仏川緑道を少し入った閑静な場所に「自由が丘ブライト歯科.」はある。人通りの多い場所から少し離れているにも関わらず、子どもから高齢者まで幅広い世代の患者が絶え間なく訪れるのは、身近なクリニックで専門性の高い治療が受けられるということや、正岡直院長を中心としたスタッフの温かな人柄によるものだろう。日本大学歯学部付属歯科病院口腔外科で口腔外科全般に携わり、日本大学病院救急科救命救急センターで全身管理や救急医療についても知見を深めた正岡院長は、「一口腔一単位と捉え、全身の健康を踏まえた歯科医療を実践しています」とにこやかに話す。同院でできる治療や、診療のモットーについて、正岡院長に詳しく聞いた。
(取材日2024年10月10日)
口腔外科全般に対応。難度の高い治療も院内で完結
2024年の4月に、クリニックを継承されたそうですね。

はい。といっても、5~6年ほど非常勤として週に1回診療を担当し、2年前からは勤務医として働いていましたから、もともと思い入れの深いクリニックだったんです。前院長であり、現在も非常勤で残ってくださっている内海晃先生から「後を任せたい」とうれしい言葉をいただき、継承することを決めました。お付き合いの長い患者さんや、家族で通ってくださる方も多いので、前院長の温かな診療方針を引き継ぎながらさらなる進化をめざしていきたいと思っています。継承後は院内の内装を明るく一新し、診療ユニットを増設しました。周囲に保育園が多いので、ケガをして運ばれてくる子も多いのですが、これでお待たせせずに済むようになったと安心しています。
先生は口腔外科がご専門だと伺いました。
日本大学歯学部を卒業後、日本大学歯学部付属歯科病院口腔外科で歯・口腔・顎顔面の治療を行ってきました。専門は口腔外科で、特に上顎や下顎の大きさやバランス、形などに異常がある「顎変形症」や「顎関節症」の診療経験が豊富です。顎変形症は、不正咬合や反対咬合、上顎前突・下顎前突など、先天的もしくは後天的に顎の状態が異常を来している状態ですね。こうした症状を放置すると、顔のゆがみや変形、噛み合わせの異常につながることがあります。顎関節症は、口を開ける際に痛みがあったり、十分に口を開けられなかったりする疾患です。自覚症状や違和感がありながらも放置し悪化してしまっている方、なかなか治らず医療機関を転々として当院にたどり着く方も。当院は、顎関節症の確定診断に有用なパノラマ4分割撮影法に対応した先進のエックス線検査機器を導入し、適切な治療を速やかに提供できるようにしています。お困りの際は気軽にご相談ください。
救急医療にも携わった経験があるとか。

日本大学病院救急科救命救急センターに勤務していました。私の出身大学である日本大学歯学部には、「一口腔一単位」という考え方があります。これは、口腔を体を構成する器官の一つと捉え、口腔全体の健康を守ることで全身の健康を守っていこうという考え方です。救急の現場で全身管理と救急医療を学べたことで、こうした考え方をより深く理解して実践できるようになりました。最近では、口腔の健康が全身の健康に直結することが広く知られるようになり、一口腔一単位の治療の重要性が増していることを実感しています。患者さんの歯だけでなく、全身の健康を守れるような診療を続けていきたいですね。
いつでも相談してもらえるよう、土日も休まず診療
地域性や患者層について教えてください。

小さなお子さんからご高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんに来ていただいています。最近では高齢の方からのご相談が増えており、今後は往診対応も検討しています。また、近くの保育園のお子さんやお母さんが来てくださったのをきっかけに、そのご家族やお友達が来院されるなど、患者さんの「良かったよ」というクチコミで来てくださる方も多くありがたい限りです。ホームページなどを参考に、専門性の高さを求めて受診される方も少なくありません。皆さん、口腔の健康はもちろん体全体の健康や美容に対する意識の高い方が大半を占めている印象です。
どのような症状での受診が多いのでしょう。
歯が痛む、違和感があるといった一般的な訴えのほか、先ほどお話しした顎関節症や顎変形症、また親知らずの抜歯のニーズも多いです。難易度の高い親知らずになると町のクリニックでは抜歯ができず、大学病院への紹介になることがほとんどですが、当院では診断から治療まで一貫して行うことができます。土日も9時半から15時半まで診療しているので、平日は通院が難しい方、遠方の大学病院や総合病院へ行く時間が取れない方などにも喜んでいただいています。
メンテナンスについては、どのような点に注力されていますか。

その方にとって最適となる治療を提案することと、治療後のメンテナンスまで責任持って行うことを大切にしています。治療後もお口のかかりつけ医として末永くお付き合いさせていただくために、基本に忠実に、質の高さにこだわってメンテナンスを行っています。メンテナンスを担当するのは歯科衛生士ですが、「患者さんのために、もっとこうしたらわかりやすいのでは」「こういうシステムを取り入れると、患者さんの負担が減るのでは」など、主体的に改善に取り組んでくれているんですよ。見た目の美しさに興味がある患者さんにはホワイトニングや自費のクリーニングをご提案するなど、患者さん一人ひとりに合った適切な対応をしてくれるので、とても信頼しています。
チーム医療で、一人ひとりに適切な歯科医療を
感染予防対策も徹底しているそうですね。

口腔外科の手術も行うので、開院時から大学病院レベルの院内感染予防対策が導入されています。例えば滅菌については、世界的に厳しいとされる欧州基準をクリアしたクラスBの高圧蒸気滅菌機や口腔外バキューム、次亜塩素酸水を活用した空気清浄機を導入。また、ユニットはプライバシーを守る個室とし、換気や水にも配慮しています。目に見えないところまでこだわり、今後も徹底した感染予防対策で患者さんの信頼に応えていきたいと思っています。
診療のモットーをお聞かせください。
チーム医療で立ち向かうことですね。矯正治療専門の先生をはじめ、当院にはそれぞれの専門分野を持った経験豊富である、非常に優れた先生方が多く在籍しています。そんな先生方と歯科衛生士も含めた皆で、患者さん一人ひとりに必要な歯科医療を考え、それぞれの専門性と団結力を生かしたバランスの良い診療をお届けしたいと考えています。実現のためにも勤務医時代の経験を生かして、円滑に連絡が取り合えるシステムを導入し、歯科医師同士が迅速に意見交換や助言できる体制を構築しました。これにより、一つ一つの診療がよりスムーズに行えるようになったのに加え、急患対応などの緊急時にも対応できるようになっています。
最後に、今後の展望と患者へのメッセージをお願いします。

美しい笑顔と健康の維持・向上のために、個別のライフスタイルやバックボーンに沿った治療を行っていきます。ニーズが増えてきた審美歯科や矯正歯科についても、今後はより力を入れていく予定です。矯正の先生は、大学時代に長いこと連携しながら治療してきた先生で、気心の知れた仲。顎変形症でも術前・術後に矯正を要することが多いので、自分が開業したら必ず一緒に治療してほしいと思っていたほど技術力のある先生です。歯並びや顎の形などでお困りの方は、ぜひ相談してほしいですね。一般的な治療から、審美歯科や矯正を含めた専門的な診療まで真摯に対応しますので、安心してお任せください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療(1歯)/49万5000円(別途、CT撮影代1万6500円)
セラミックを用いた補綴/5万5000円~
矯正/11万円~
ホワイトニング/2万7500円~
クリーニング/8800円~