小泉 美智子 院長の独自取材記事
医療法人社団蛍仁会 東元町内科クリニック
(国分寺市/国分寺駅)
最終更新日:2026/01/06
国分寺駅南口から府中駅方面へ車で約5分。「東元町内科クリニック」は、長年地域住民の健康をサポートしてきたかかりつけクリニックだ。医療ビルの3階に位置し、入り口や待合室、診療室ともに広々と機能的な空間になっている。院内の所々に季節を感じる絵画やオブジェが置かれ、心が和む。小泉美智子院長は、検査データ上の判断ではなく問診、診察を丁寧に行うことをモットーに、患者一人ひとりに対してきめ細かいサポートを行う。「これからも地域に優しいクリニックとして、スタッフと力を合わせながら患者さんと向き合っていきたいです」と、優しい笑顔で語る小泉院長に、診療の特徴や医療への考え方などについて聞いた。
(取材日2025年4月22日)
地域の患者のさまざまな健康の悩みに寄り添う
2006年に開業以来、地域の患者さんが多いと思いますが、診療体制について教えてください。

当院は内科クリニックとして、2006年に開業以来、高血圧、脂質異常症、糖尿病など生活習慣病の患者さんの診療をはじめ、認知症の方、禁煙を希望する方など、地域の患者さんのさまざまな健康のお悩みに寄り添っています。尿検査や血液検査の他に、エックス線、心電図などの検査や睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査、ホルター心電図による24時間心電図記録なども院内で行います。診療については、現在は私と非常勤の男性医師が1人おり、水曜日の午前中と金曜日の午後、非常勤の医師が担当しています。また、当院には、看護師、事務職員などを含め11人のスタッフがおり、非常勤の医師以外は全員女性です。長年勤務してくれているスタッフが多く、患者さんとの信頼関係も築けていると感じています。
どのような患者さんがいらっしゃいますか?
年齢的には、70代後半から90代の方が一番多いですね。以前に比べると、90代の方が増えた印象です。昔は80代で歩いて病院に来られるだけでも大変だったと思うのですが、今は90代でもお元気な方が結構いらっしゃるんですよ。疾患では、高血圧や高脂血症、糖尿病といった生活習慣病で定期的に通院される方が多いです。患者さんのご家族の方が「ちょっと様子がおかしいな」と気づいて連れて来られるというケースも少なくありません。当院では発熱の外来にも対応しておりますが、高齢の方が多いので、時間帯や場所を分けたりして、なるべく患者さん同士が接触しないようできる限りの配慮をしながら診療を行っています。
発熱の患者さんにはどのように対応していらっしゃるのでしょうか。

以前は新型コロナウイルス感染症の対策で診察室に大きなパーティションを置いて分けていましたが、今は取り外しています。ただ、発熱や風邪症状のある方の診察は、処置室でシールドやカーテンなどで区切って対応しています。新型コロナウイルス感染症の分類は5類に変わりましたが、当院は高齢の患者さんが多いため、引き続き慎重に対応しています。混雑を避けるためや待ち時間短縮のために、基本は電話による予約制としています。当日の予約も、空きがあれば対応可能ですし、急な体調不良の方も、できる限り対応いたします。ただし、予約状況によってはお待ちいただく場合があります。予約は時間帯予約としております。
患者にとって一番良い、適切な治療の提供をめざしたい
患者さんを診療する際に心がけていることを教えてください。

当然のことですが、その患者さんにとって一番良い医療、適切な医療を提供したいと常に考えています。患者さんには、じっくり話を聞いてほしい方もいれば、診察は手短かに済ませて大切なことだけ教えてほしいという方もいらっしゃるので、一人ひとりに合わせて対応をするように心がけています。患者さん一人ひとり、生活背景も持病も異なりますので、内科のことだけではなく整形外科的なことや皮膚科的なこと、メンタル的なことなど相談内容はさまざまです。できる限り誠心誠意対応しますが、必要に応じて専門の先生方とも連携を取りながら診ていくようにしています。同じビルに整形外科の先生と耳鼻咽喉科の先生がいらっしゃるので、そちらにご紹介することもあります。もちろん、整形外科の先生と耳鼻咽喉科の先生から紹介されて当院にいらっしゃるケースもあります。
生活習慣病の患者さんにはどのように治療していらっしゃるのでしょうか。
他の病気と同じように、どんなふうに関わってほしいかという思いを大切にしながら、その方に合った治療を心がけています。生活習慣病の場合は、食事と運動が本当に重要ですので、その点について、アドバイスをしますし、もっと詳しい栄養指導が必要な方には、クリニックの管理栄養士にお願いすることができます。運動療法も大切ですが、ご高齢の方ですと、整形外科的な問題で、できる運動と避けるべき運動がありますから、一般的な注意点はお伝えするようにしています。また、ご高齢の患者さんの場合、デイサービスを利用されている方も多いので、連携しているデイサービスの方々とも協力しながら、その方が普段どんな生活を送っていらっしゃるのか、できる限り配慮しながら、サポートできればと思っています。
その他にはどのような診療をしていらっしゃいますか?

当院では、保険診療で禁煙の外来を行っています。約3ヵ月間、禁煙補助薬を用いた治療が基本ですが、近年、禁煙される方が増えたためか、受診される方は以前より少なくなっています。また、認知症の患者さんの診療にも対応しています。専門病院と連携しながら、ご家族さまのサポート状況を把握しつつ、認知症以外の合併症を中心に診療することも多いですね。どのような疾患でも、詳しい検査が必要な場合は専門の医師にご紹介するなど、医療連携しながら診療をしています。
長年勤務するスタッフとのチームワークは抜群
スタッフさんが温かく迎えてくれ、和気あいあいとした印象です。

ありがとうございます。当院は、非常勤医師以外は全員女性スタッフで、皆さん長く勤めてくれています。20年勤務しているスタッフもいますし、10年以上働いてくれている人もたくさんいるんですよ。職種としては、看護師、医療事務、管理栄養士、受付事務と全部で11人のスタッフがいます。長年一緒に働いているので、お互いのことをよく理解していますが、報告、連絡、相談をまめにするように心がけています。毎朝と夕方にはミーティングをして、患者さんの情報を共有したり、細かいことでもきちんと連絡を取り合ったりしています。
お忙しい日々の中、休日はどのようにお過ごしですか?
子どもも大きくなって手が離れ、運動する時間が増えました。もともと体を動かすことが好きなので、週に2~3回はしっかり体を動かして汗をかいています。気分転換にもなっていいですね。
今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

私は開業当初から一貫して、「地域に優しいクリニックでありたい」ということを大切にしてきました。それと、これも開業当初から考えていることですが、患者さん一人ひとりの物語や背景を大切にするナラティブベースドメディスン(NBM)と、科学的な根拠に基づいた医療であるエビデンスベースドメディスン(EBM)、この二つをバランス良く兼ね備えた治療をめざす、という考え方は、今も変わっていません。これからも、地域の皆さんに優しく寄り添えるクリニックであり続けたいと思っています。気になる症状や心身に関わる悩みや不安がありましたら、どうぞお気軽に足をお運びください。

