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高橋 寿保 院長の独自取材記事

高橋内科クリニック

(国分寺市/恋ヶ窪駅)

最終更新日:2019/08/28

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西武国分寺線恋ケ窪駅から徒歩8分に「高橋内科クリニック」はある。高橋寿保院長は地域住民のかかりつけ医をめざし、あえて駅から離れた当地に2003年に開業した。同院の呼吸器の外来には、咳に悩む患者が遠方からも来院しているという。咳は体力を消耗し、とても苦しい症状。咳の原因は多岐にわたるため、高橋院長は一つずつ検査を行い、丁寧に原因を突き止めていく診療スタイル。今回は、現代人に起こりがちな呼吸器疾患からクリニックでの治療に至るまで、高橋院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2017年3月23日)

さまざまな検査機器を用いて、呼吸器疾患の診断を行う

クリニックにはどのような患者さんが訪れていますか?

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呼吸器の外来を開いているので、咳に悩む患者さんが、地元だけでなく遠方からも来てくださいます。寒暖の差や不安定な天候が原因で呼吸器系の具合が悪くなる人が多く、中でも咳が止まらないという症状が一番多いですね。気管支の炎症や、環境に起因していることもあり、多くは風邪などの感染症ですが、結核や肺がんなどの病気が隠れている場合もあるので、まずはそういった病気がないかを診断することから始めます。また喘息の患者さんも多く、症状が治まっても、仕事のストレスや風邪が原因でぶり返す方も少なくありません。重篤な喘息の発作で亡くなる「喘息死」自体は、アレルギー学会やWHOの運動で少なくなったのですが、原因がわからない咳に悩む方は増えていて、セカンド・オピニオンで来院される患者さんも多いですね。

設備や検査機器について教えてください。

電子カルテを導入しているほか、検査機器ではスパイロメーター、デジタルレントゲン、エコー、心電図などがあり、一通りの検査が可能です。CTは提携する近隣の病院ですぐに撮ってもらえるので、そちらにお願いしています。スパイロメーターは肺機能を検査する機器で、気管支の狭窄度合いと狭窄している場所がわかり、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や、喘息の検査にも欠かせません。また呼気中の一酸化窒素を測定する機器を導入し、気道の好酸球によるアレルギー炎症の判定が簡便にできるようになりました。喘息のコントロール具合や咳喘息の診断に役立てています。

食物アレルギーの方も多いですか?

大人でも魚介類と小麦アレルギーの方は多いですね。普段の食事では何ともなくても、食後の運動や入浴、お酒や頭痛薬と一緒に摂取したりすることで、症状が出ることがあります。特に中学生や高校生の方は運動をする機会が多いので、運動誘発性アナフィラキシーが多いです。治療には、近年食物アレルギーのアナフィラキシー対策にも適用されるようになった、ハチに刺されたときのアナフィラキシーショックの緊急処置薬を処方します。食物アレルギーは一度発症すると治癒は難しいので、怪しいと思ったらできるだけ早くに受診してほしいですね。

スギ花粉症に舌下免疫療法も行っているそうですね。

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はい。舌下免疫療法はアレルゲンを含む液を舌の下に少しずつ投与することで、体を慣れさせて症状を軽減させることを目的とした治療法です。今までのような皮下免疫療法だと、毎回通院しなければなりませんでしたが、舌下免疫療法だと、初回を除いては自宅で投与ができるので、通院回数を大幅に減らすことができます。毎年スギ花粉症でつらい思いをされている方はぜひ相談してほしいですね。またダニアレルギー舌下免疫療法も行えるようになりましたから、スギだけでなく、ダニアレルギーで悩む人も気軽にご相談ください。

医学に終わりはなく、ベストな治療法を探求し続ける

先生が患者さんと接する時に、心がけていることは何ですか?

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患者さん一人ひとりにベストを尽くした治療を行えるよう、常に考えながら接しています。また患者さんが困っている症状を解決して、初めて自分の成長があると考えています。たとえ病名は同じでも、患者さんごとに症状も、生活スタイルも違います。治療も常に「trial and error(試行錯誤)」を繰り返すことで、自分の成長があると思っています。ですから大学卒業から25年以上たっていますが、研修医の頃の気持ちを忘れずに、毎日が勉強だと思っています。 臨床医は常に患者さんから教わる立場。医学部の勉強は机上の知識であり、臨床とはまったく違います。国家試験を通っても、それは資格が与えられただけで、一人前の医師を意味するわけでありません。医学は本当に難しく、終わりはありません。難題に出くわすこともあるし、結論が出ないこともあります。満足せず、もっと良い治療方法はないか常に考えています。

禁煙の治療も行っているのですか?

禁煙補助薬やニコチンパッチによる治療を行っています。禁煙治療が世間に浸透してからだいぶたちますので、多くの人が禁煙につながり、残っていらっしゃるのは、どうしてもやめられないという方々ばかりです。皆さん何とかタバコをやめようとしてここに来るわけですが、生活で染みついた喫煙習慣をやめるのはなかなか困難なこと。咳の原因にもなるので、禁煙に導けるように、少しずつ段階を追って治療を行っています。

先生はなぜ呼吸器内科を選ばれたのですか?

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卒業した岡山大学には第一から第三内科まで、3つの医局があり、僕は循環器に進みたかったので第二内科に入局しました。第二内科はがんや呼吸器系なのですが、同大の循環器の病院が、第二内科の関連病院だったためです。研修病院から戻り、教授から与えられた学位のテーマは、僕が希望していた循環器ではなく「喘息」に関するテーマでした。昔ながらの歴史のある大学ということもあり、教授のその一声から、そのままずっと呼吸器系に従事しています。呼吸器を専門に学んだ医師は全国的に少ないので、選択して良かったと思っています。

母の死に直面して実感した、医療の重み

先生はなぜ医師になろうと思われたのですか?

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父は普通の会社員でしたが、祖父は歯科医師でした。ですから僕も何となく、将来は歯科医師になろうかなと考えていたのですが、両親から医学の道を勧められたのをきっかけに、医学部を志しました。医師を志して良かったなと思ったのは、大学に入学してからですね。母が亡くなった時に、人の死を目の前で見て、自分が志している医療の重みを実感し、この職業を選んで良かったなと思いました。

休日はどのように過ごされていますか?

医師になってから始めたテニスを今も続けていて、休日はテニスコートに出かけています。始めたきっかけは、大学を卒業して派遣された小豆島にテニスコートがたくさんあったからです。比較的時間にも余裕があったので、診療の合間にテニスをよく楽しみました。その後、勤めた清瀬市にある結核予防会複十字病院では忙しくてテニスはしばらくできず、開業してからまた時間が取れるようになって再開しました。運動を続けていると風邪をひかないし、夏バテにもなりません。自分の経験も踏まえて、患者さんにも運動を勧めています。

小豆島ではどんな診療をされていたのですか?

専門の呼吸器だけなく、一般内科の診療を行っていました。島でしたから、救急も当直も、いろいろとやりましたね。ムカデが耳に入ったとか、オコゼに噛まれたとか、場所柄本当にいろいろな患者さんが来ました。小豆島での経験は開業してからもとても役立っています。専門以外の診療で培った経験があるからこそ、プライマリケアを身につけることができたと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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働き過ぎの疲れから体を壊す人が多いので、常に自分の体に対しても愛情を注いでほしいですね。特に働く女性は頑張り過ぎて、ストレスから自律神経のバランスを崩すのか、喘息や不眠、また胃腸の不調を起こしがちです。漢方薬の処方もしていますので、体調が優れない方は遠慮なく相談してください。男性は我慢に我慢を重ねてからでないと、受診しない傾向があります。なかなか風邪が治らず、調べたら肺炎だったということもありますので、長引く咳や体調不良は我慢しないでなるべく早く受診してください。

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