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吉中 律 院長の独自取材記事

りつ小児歯科

(国分寺市/国分寺駅)

最終更新日:2019/08/28

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診察室の天井からは宇宙船がぶら下がり、かわいいぬいぐるみや人形があちこちに。にぎやかで楽しい雰囲気は一般の歯科医院とはかなり違うかもしれない。吉中律先生が院長を務める「りつ小児歯科」は、そんな子どものための歯科医院だ。開業して20年、最近は大きくなってからも通い続ける患者や、2世代目となるかつての患者の子どもも多いのだという。それも明るく親しみやすいりつ先生を慕ってのことだろう。絶えず患者に話しかけ、頑張って治療を受けた子どもには「えらかったね」とほめる一方、「ダメなことはダメ」とはっきり告げることも。子どもと診療に注ぐ熱い思いがあふれる先生に、じっくりと話を聞いた。
(取材日2019年2月12日)

安全で早く終わる治療ができるように工夫を凝らす

宇宙船やぬいぐるみがあってとても楽しい診察室ですね。

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大人の方の歯科医院とはかなり雰囲気が違うかもしれません。クリニック全体がキッズスペースのようなもので、にぎやかでしょう。最近は小さな頃からの患者さんで、大きくなっても通い続けてくださる方も増えてきました。それで、これまではフラットに寝たまま治療のできるお子さん用のユニットが2つだったのですが、大人用のユニットを導入しました。

長く通ってくださる方が多いんですね。

長いおつき合いができるのは歯科医師として本当にうれしいことです。お子さんを診るとき、まず心がけているのは安全に短い時間で診療を終わらせるということ。その安全という意味で、ずっと取り入れているのがラバーダムというゴムのマスクです。口元を覆って、患部だけが見えるようにするもので、お子さんが治療中にしゃべったり、顔を動かしたりしても、お水や薬液が患部に触れることを防ぎます。唾液からも遮断されるので詰め物をする際、清潔に行えるというメリットがあります。機器が直接舌や唇に触れないため菌への感染リスクが下がり、お子さんもケガをする可能性も下がるため、安心して治療に臨めるメリットも。小さなお子さんや治療に協力的ではないお子さん、ハンディキャップがあるお子さんの場合には、保護者の方の承諾を得て、安全に診療を行うためにネットでできた抑制の道具を使うこともあります。

患者さんがお子さんということで、いろいろ気を配っていらっしゃるのですね。

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基本的に、診察室に入ってすぐに口を開けてもらって治療、ということはしないんです。始める前に必ずワンクッションおいて、何か関係のない話をするようにしています。小学生だったら「今日は給食何だったの?」、もっと小さいお子さんなら「ここまでどうやって来たの?」というように。お子さんのことですから泣いてしまったり、上手に治療ができないこともありますが、治療後には「最後までよく頑張ったね」と、ちょっとしたご褒美をあげるようにしています。用意する私のほうが楽しんでいるかもしれないですね(笑)。嫌なこともあるかもしれないけれど、そこで頑張るのは大事なことで、頑張れば最後にはいいことがあるということを知ってほしいんです。

嘘のない、誠実な診療で子どもと保護者と心を通わせる

親御さんとの関係については、どのようにお考えでしょうか?

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お子さんはもちろん、親御さんとも心が通わないと絶対に良い治療はできません。ですから、親御さんにも理解していただけるような表現で、症状や治療法をお伝えするようにしています。難しい専門的な用語で説明して不安に思われるより、「ざっくりこういうことなんですよ」とお話してわかってもらえたほうが信頼にもつながるように思います。こちらから親御さんにお願いしているのは、診察室への送り出し方と迎え方です。治療中は母子分離といって親御さんは診察室に入れません。ですので、治療を終えて出てきたお子さんを迎えるときには「痛かった?」と聞かないでくださいねとお話しています。治療のたびに「痛かった?」と言われると、歯科医院=痛いところという刷り込みができてしまいます。送り出すときも「痛くないから」ではなく「さあ、いってらっしゃい」と送り出してほしいし、終わった後は「頑張ったね」「えらかったね」と迎えてほしいんです。

不安にさせない、ということですね。

そう、「痛いかもしれない。でも頑張ることは必要よ」と言いたいんです。私は子どもたちに自分のことを「おばさん」と言うんですが、「おばさんは君に痛いことをしようとは思っていないけれど、痛くなるかもしれない。そうなってしまったらごめんね。でも痛くないようにするには君の協力も必要なんだよ」と話します。「このぐらいは痛いかもしれない」と耳をつまんで示すこともありますね。子どもでも、こちらが何かごまかしていればこの人は信用できないと思うはずです。きちんと話をして、治療を終えられたら今度はご褒美をもらって帰る。これを繰り返すことで「歯医者、平気だよ」というふうになっていくんです。もちろんほめるばかりではなく、「ダメなことはダメ」とはっきり言いますし、嫌がっているお子さんに「今日は何しに来たの?」と言うこともありますよ。

他にどのようなことを心がけていらしゃいますか?

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痛くない麻酔、痛くない治療というのはこちらが当たり前に努力することだと思うので、患者さんに対してということだと、わかりやすい言葉で症状を説明し、何かマイナスなこと、例えば痛みなどを連想させるようなことはあまり言わないようにしています。それから診療中もよく話をしています。黙って治療するということはなく、マスクをしていてもずっとしゃべっていますね(笑)。話をするにあたっては、患者さんの家庭環境も頭に入れておくようにしています。複雑な家庭事情のお子さんには「お母さんの作ってくれるご飯では何が好き?」と聞くより、給食の話のほうがいいというようなこともありますよね。

「親戚のおばさん」のような存在に

まるで親戚のおばさんのように、温かく子どもたちに接していらっしゃるんですね。

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初めての患者さんに「おばさんはね」と話すと、「えっ、おばさんなの?」と驚く子もいますよ。「おじさんに見える? 見えない? だったらおばさんでしょ」って(笑)。「先生」というふうに構えたくないんです。親戚のおばさん相手だと思って、何でも話してくれるといいなと思っています。子どもには子どもなりの悩みがあって、長いおつきあいの間には、こっそり私に話してくれることもあります。そういう存在であることがとてもうれしい。治療するだけでなく、子どもを囲む環境の一つでありたいと思っています。

小児歯科医師になるべくしてなられたという印象ですが、何かきっかけはあったのでしょうか。

1つには狭い範囲でいいから深く掘り下げる専門的な仕事の仕方をしたいという気持ちがありました。男性の先生のように体力はないので、あれもこれもというのは難しい。自分のできる範囲でと考えました。もう1つは学生時代の小児歯科の実習がとても楽しかったことも大きいですね。子どもの歯のレントゲン写真を見たとき、乳歯の根元に永久歯がポコポコできかけているのを見て、なんてかわいいんだろうと感激しました。小児から思春期までは変化の大きい時期ですし、子どもが初めて出会う歯医者さんになりたいと思ったんです。大人になって私のもとから離れていっても、「あの最初の歯医者さん面白かったな」と思い出してもらえればうれしいですよね。

毎日お忙しいそうですが、何か趣味はおありですか?

宇宙に興味があって、星を見るのが大好きなんです。一時はクリニックでも星を見る会を開いていたぐらい。国立天文台から大きな望遠鏡をお借りして、星のソムリエの方に解説をしていただいていました。小さな男の子が望遠鏡をのぞいて「わーっ」と歓声をあげて喜んでくれたりすると、やって良かったなと報われた気持ちになります。中にはその後、星のソムリエになった子もいるんですよ。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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当院は先端的な機器をそろえているとか、独特の治療法を行っているというクリニックではないかもしれません。でも患者さんに恵まれて、ずっと小児歯科専門の歯科医師として、嘘のない診療を愚直にやり続けてきました。開業して20年になりますが、最近は第二世代というのでしょうか、かつての患者さんのお子さんが来てくださるようになって、これも小児歯科医師として幸せなことだなと思っています。これからもお子さんやその親御さんと信頼関係を築きながら、自分なりの診療をしていきたいと思っています。何かお悩みがあれば気軽にお訪ねください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

永久歯になってからの矯正:65万円、
乳歯が混在している場合:I期治療30万円、II期治療(すべてが永久歯になった状態)35万円
毎月の調整料:3000円
(すべて税抜き)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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