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萩原 晋二 院長の独自取材記事

はぎわらクリニック

(東久留米市/東久留米駅)

最終更新日:2023/06/14

萩原晋二院長 はぎわらクリニック main

西武池袋線の東久留米駅東口からバスで約5分。西友東久留米店前バス停から1分ほど歩いた場所に「はぎわらクリニック」はある。前院長が診療を行っていた「東久留米団地診療所」を息子である萩原晋二先生が継承し、2023年1月にリニューアルオープンしたクリニックだ。広々とした院内は白色を基調とするデザインが施され、温かみのある雰囲気に包まれている。萩原院長は日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医の資格を持ち、日本糖尿病協会の登録医で、腎臓病と糖尿病治療のエキスパートだ。地域のホームドクターとして患者が笑顔で通えるクリニックでありたいと語る萩原院長に、さまざまな話を聞いた。

(取材日2023年4月4日)

医療では薬だけでなく言葉の力も重要

医師を志したきっかけからお聞かせください。

萩原晋二院長 はぎわらクリニック1

この場所で開業していた父と地方で開業していた母方の祖父が医師だったので、2人の姿を見て育ち、私も患者さんと向き合う医療の道に自然と興味を持ちました。父の自宅と診療所が違う場所だったので、診察しているところを目にする機会はほとんどありませんでしたが、祖父は自宅と診療所が一緒だったこともあり、患者さんに対していつもにこにこと笑顔で接していたのが、懐かしく思い出されます。自分も患者さんには笑顔で接するように心がけています。患者さんの訴えはさまざまですが、自分がどんな役に立てるのかを考え、解決策を見つけられるように診療しています。

こちらのクリニックを継承する前はどんなお仕事をしていたのですか?

大学を卒業した後、感染症治療の先端を担っている国立国際医療センターで勤務しました。そこでは総合的に内科研修医としてそれぞれの専門科を回りながら、さまざまな患者さんと出会い、医師としての土台を築きました。大学院を修了後は、順天堂大学医学部附属浦安病院の勤務を経て、北海道の留萌市立病院に派遣され、北海道の大自然の美しさとは裏腹な、医療過疎地での地域医療の難しさにも直面しました。2011年から4年間はオーストラリアのメルボルンに渡り、博士研究員として糖尿病性腎臓病の病態に関与する分子の研究に携わりました。帰国後は順天堂大学の助教、准教授などを務めました。現在も非常勤講師として大学院生の指導と、週に1日は大学病院での外来診療を行っています。

診療の際は、どのようなことを心がけていますか?

萩原晋二院長 はぎわらクリニック2

医療では薬だけでなく言葉の力も重要だと思っています。患者さんの声をよく聞いて、できるだけ受け入れるように心がけています。その方が何を望んでいるかを把握し、それを否定するようなことはなるべく言わずに、前向きな言葉をかけるようにしています。検査の結果や日頃の努力などに対しては、良いところや頑張っている様子を評価します。そういった姿勢の根底にあるのは、困っている患者さんに寄り添い、少しでも楽になってほしい、幸せになってほしいという気持ちです。患者さんがもし自分の親だったらどういう治療をするかといったことも考えながら、患者さんと向き合っています。

さまざまな症状に合わせたきめ細かい治療の実現を

先生の専門分野の一つである腎臓内科の診療では、どのようなことを重要視されていますか?

萩原晋二院長 はぎわらクリニック3

腎臓内科で重要視しているのが検尿です。検査でたんぱく尿や血尿が見つかったら精密検査をして原因を調べます。その原因が糸球体腎炎の場合は、早期発見・早期治療で寛解もめざせるので、まずはそれをすくい上げることに努めています。糖尿病の患者さんの場合は、微量アルブミン尿がスタンダードな指標になります。アルブミン尿が出ているということは腎症を発症しているだけでなく、心血管疾患のリスクにもつながるのでアルブミン尿を減らす治療を開始する必要があります。その他の悪性疾患も見逃さないように注意し、必要があれば専門の医療機関をご紹介します。

糖尿病内科で得意としている治療などはありますか?

大学で糖尿病性腎臓病の研究をしていたので、その分野の治療には自信を持っています。糖尿病では、合併症である腎症を発症しないための血糖管理が重要です。そのため早期から適した治療を開始できるように努めています。一般的には経口の糖尿病治療薬を用いることが多いですが、安全面を考慮して腎不全や透析の患者さんにも使用できる注射薬を選択することもできます。そういった薬と食事療法、運動療法を組み合わせて治療を進めます。また糖尿病性腎臓病のある患者さんには、SGLT-2阻害薬という新しい薬もあります。この薬は腎臓保護作用だけでなく心不全にも適応があり血圧を下げる作用も見込めるので、最近注目されています。他にGLP-1受容体作動薬という別の選択肢もあります。腎臓病や虚血性心疾患や脳血管障害など、合併症のある糖尿病患者さんの治療も、自分の得意とするところです。

高血圧に対してはどのような治療を行うのですか?

萩原晋二院長 はぎわらクリニック4

高血圧に関しては、患者さんの年齢や病態に合った治療を心がけています。若い方で塩分過多が一因になっている場合は、塩分の排出を促す利尿降圧剤を用います。ときには血管を広げて血圧を下げるためのカルシウム拮抗薬や、腎保護作用の見込めるアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)も治療の選択肢として考えます。一方高齢者で動脈硬化に起因する高血圧の場合、血圧を下げすぎると血流が低下し、立ちくらみ、めまいによる転倒や失神などを起こしやすくなり、また腎機能が低下するので、上の血圧が110未満にならないようにコントロールします。そういったきめ細かい管理ができるのも、当院での高血圧治療の特徴かなと思っています。

患者が笑顔で通えるクリニックでありたい

糖尿病や高血圧などは長期間治療を続けることも重要ですよね。

萩原晋二院長 はぎわらクリニック5

そうですね。そのためにも、できるだけ薬価に配慮しながらも効果が期待できるものを選ぶようにしています。地域の患者さんも高齢の方が多いこともあり、少ない負担で継続しやすい治療を心がけています。ただ、新しい薬などの場合はどうしても薬価が高くなってしまうので、そういったときは「このお薬を使うことで、透析が必要になるまでの期間を延ばすことが期待できますよ」などとその薬のメリットを説明し、よく相談した上で決めるようにしています。そういったコストとベネフィットのバランスを考え、患者さんが通常の生活を送りながら続けられるような治療を心がけています。

今後の展望について教えてください。

高齢者の中には、膝痛や腰痛、頭痛や肩凝りなどで整形外科に通い、湿布や痛み止めで様子を見ても、なかなか良くならないという方が多いようです。当院では、そういった方や慢性疼痛でお困りの方を対象に、トリガーポイント注射も勧めていきたいと思っています。実は私の母が鍼灸師で、父も診療所で鍼を提供していました。そういったつながりもあり、自分も大学勤務を非常勤に変えてから、本格的に鍼の勉強を始めました。

最後に読者に向けたメッセージをお願いします。

萩原晋二院長 はぎわらクリニック6

体調のことで何かお困りのことがあったら、何でもご相談ください。私は総合内科専門医でもあるので、複数の疾患のある方や、原因のわからない症状でお悩みの方にも対応いたします。胃腸内科を専門とする父も一緒に診療していますので、以前からかかっている患者さんは同じ治療が受けられます。私が引き継いだことでより広い分野をカバーし、地域の皆さんのニーズに応えられるような診療を実現していきたいです。また社会の高齢化に伴い、美容面も視野に入れたエイジングケアにも取り組んでいきたいと思っています。それも含めて、これまであまり医療とは縁のなかった方々にも幅広く受け入れてもらえるようなクリニックをめざします。地域の方々が明るい気分になれる、笑顔で通えるようなクリニックでありたいですね。

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