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萩原 晋二 院長の独自取材記事

はぎわらクリニック

(東久留米市/東久留米駅)

最終更新日:2025/08/04

萩原晋二院長 はぎわらクリニック main

父である前院長が長年診療していた「東久留米団地診療所」を、息子の萩原晋二先生が引き継ぎ、2023年に「はぎわらクリニック」としてリニューアルオープン。待合室は広く取られ、車いす利用者や高齢者にも配慮したバリアフリー構造となっており、誰もが安心して通える環境が整う。萩原院長は腎臓病や糖尿病を中心とした専門的な診療を行うのに加え、幅広い内科疾患に対応できる総合的な診断力を備えた、地域に根差したかかりつけ医だ。「患者が笑顔で通えるクリニックでありたい」という思いを胸に日々の診療にあたる萩原院長に、これまでの歩みや診療に対する姿勢、そしてこれからの医療への展望について聞いた。

(取材日2025年4月1日)

医療では薬だけでなく言葉の力も重要

医師を志したきっかけをお聞かせください。

萩原晋二院長 はぎわらクリニック1

私が医師をめざしたのは、父と母方の祖父が医師だったという影響が大きいと思います。小さい頃から医療が身近にあって、自然とこの道に興味を持つようになりました。特に祖父は自宅で開業していたので、遊びに行く度に診察する姿を見ていたんですよ。患者さんにいつも優しくて、にこにこ応じていたのを今でもよく覚えています。父のほうは、診察する様子を実際に見るようになったのは、私が医師になって一緒に働くようになってからなんです。父は本当に穏やかで真面目で、患者さんとの会話を大切にしながら丁寧に診ていました。そんな2人の姿を見て育ってきたから、私もいつも笑顔で、患者さんに誠実に向き合うよう心がけています。

クリニックを継承するまでの経歴を教えてください。

大学卒業後は国立国際医療研究センターで研修を受けました。感染症治療の最前線にあるような医療機関で、内科、外科、救急科などいろんな科をローテーションしながら診療を経験し、医師としての土台をしっかりつくれました。大学院を終えた後は、順天堂大学医学部附属浦安病院に勤め、さらに北海道の留萌市立病院にも派遣されて、いわゆる医療過疎地での診療も経験しました。都会とは違って医師の数も限られ、幅広い診療をこなす必要がある中で、地域医療の大切さや難しさを強く感じました。2011年からは4年間、オーストラリアのメルボルンにある研究施設で糖尿病関連腎臓病に関わる分子の研究を。世界中の研究者と過ごした時間はとても刺激的でしたし、視野がすごく広がったと思います。帰国後は順天堂大学で助教や准教授として働きました。今も大学の非常勤講師として大学院生の研究を見たり、週に1度大学病院で外来を担当しています。

診療ではどんなことを心がけていますか?

萩原晋二院長 はぎわらクリニック2

医療は薬だけじゃなくて言葉の力も本当に大事だと思っています。だからまずは患者さんの話をちゃんと聞くようにしています。その人が何を感じて、何を望んでいるのかをできるだけ理解したいし、できるだけ前向きな言葉で返すように意識しています。それから、触れる診察もすごく大事にしていて、血圧や脈拍を測るのも、看護師任せにせず自分でやるようにしています。昔から「手当て」って言いますよね。あれって単に治療って意味じゃなくて、実際に手を当てることそのものに安心感があると思っていて。患者さんもそういうふうに触れられることで、少し気持ちが落ち着いたり不安が和らいだりするんじゃないかと思うんです。診療の基本として大切にしているのは、「この方は今、何に困っていて、何を求めているのか」という視点を常に持ち続けること。その気持ちを理解しようと努めることで、自分の言葉や行動も自然と誠実で丁寧なものになると思っています。

先進の知見も取り入れ細かい治療を実現

専門分野の一つである腎臓内科の診療では、どんなことを重視していますか?

萩原晋二院長 はぎわらクリニック3

大切にしているのは、まず検尿です。尿にタンパクや血液が混じっていないかをチェックするのは、腎臓病の早期発見につながります。例えば糸球体腎炎のような病気は尿検査で見つかることが多く、早く見つけて早く治療すれば寛解をめざすことも可能です。糖尿病の患者さんの場合は、微量アルブミン尿が腎症の進行の指標になります。アルブミン尿が出ているということは、腎臓だけでなく、心血管疾患のリスクも高くなっているということなので、その段階でしっかり治療を始める必要があります。また、尿の異常の陰に泌尿器系のがんなどが隠れていることもあるので、そうした可能性にも注意しています。

糖尿病内科で得意な治療はありますか?

糖尿病関連腎臓病の治療です。糖尿病の合併症として腎症を発症させないためには、何よりも血糖のコントロールが大切。だからこそ、できるだけ早期に適切な治療を始められるよう心がけています。経口薬が中心ですが、インスリンなどの注射薬が必要なケースでは、タイミングを見てスムーズに導入します。薬物療法に加えて、食事や運動など生活習慣のアドバイスも欠かしません。特にGLP-1受容体作動薬は、肥満や腎臓病、心筋梗塞、脳梗塞といった合併症を持つ糖尿病患者さんに有用な選択肢です。また、もともと糖尿病の薬として使われてきたSGLT-2阻害薬は、最近では慢性腎臓病や慢性心不全の治療に使えるようになってきました。そうした流れもあり、当院でも積極的に取り入れています。さらに心臓や腎臓の線維化を抑える効果が望めるミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)も必要に応じて使い、腎機能の温存をめざした治療を行います。

高血圧に対してはどんな治療を行いますか?

萩原晋二院長 はぎわらクリニック4

患者さんの年齢や体の状態に合わせたアプローチを心がけています。比較的若い方で塩分の取りすぎが血圧上昇の一因となっている場合には、塩分を体の外へ出す働きのある利尿降圧薬を使うことがあります。また、血管を拡張して血圧を下げるためのカルシウム拮抗薬や、腎臓や心臓を守る効果が期待できるアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)なども、状況に応じて選択肢に入れています。一方、高齢の方で動脈硬化が背景にある高血圧の場合は注意が必要です。血圧を下げすぎてしまうと血流が悪くなり、立ちくらみやめまいが起こりやすくなり、転倒や失神、腎機能の低下につながることも。そのため、俗に上の血圧といわれる収縮期血圧が110mmHgを下回らないように慎重にコントロールします。こうした一人ひとりの体調や生活環境に応じたこまやかな管理を行うことが、当院の高血圧治療の特徴だと考えています。

患者が笑顔で通えるクリニックでありたい

今後の展望を教えてください。

萩原晋二院長 はぎわらクリニック5

地域密着型のクリニックとして、これからも患者さん一人ひとりのニーズを丁寧に拾い上げながら、少しでも役に立てる医療を提供していきたいです。もちろん、エビデンスのしっかりした新しい医療や薬も積極的に取り入れていくつもりです。ただし、新薬はどうしても薬価が高くなる傾向があるので、高齢の方が多いこの地域では、経済的な負担を考慮した治療の選択も欠かせません。糖尿病や高血圧といった生活習慣病は長く付き合っていくものですから、患者さんが日常生活を送りながら無理なく続けられる治療であることが大切です。最近は、尿中のマイクロRNAを使ってがんの早期検出をめざす研究が進められていて、私自身もその動向に注目しています。今後はエイジングケアや予防医療にもさらに力を入れ、「病気じゃなくても通えるクリニック」をめざしたいです。

お忙しい毎日ですがリフレッシュ法はありますか?

書道がいいリフレッシュになっています。待合室の壁に掲げている「患者さんと真摯に向き合う医院」という行書は、私の作品です。もともとは当院で働くようになって手書きカルテに直面し、自分の字の汚さに愕然としてペン習字を始めたのがきっかけでした。

読者へのメッセージをお願いします。

萩原晋二院長 はぎわらクリニック6

私は日本内科学会総合内科専門医として、複数の疾患を抱える方や原因のはっきりしない症状にも幅広く対応できることを強みとしており、現在は胃腸内科を専門とする父とともに診療を行い、包括的な医療を提供しています。検査機器も新たに導入し、動脈硬化を評価するABI検査や、手のエックス線による骨密度測定も可能になりました。さらに腎臓病の新たな治療法に関する研究にも取り組んでおり、近年では筆頭著者として、マイクロRNAによる腎線維化の制御と治療の可能性について、国際医学雑誌に論文を発表しました。こうした研究成果も診療に積極的に生かしていきたいと考えています。皆さんが安心して笑顔で過ごせるよう、スタッフ一同、心を込めてお迎えします。気になることがあれば気軽にご相談ください。

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