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眞鍋 歩 院長の独自取材記事

真鍋クリニック

(羽村市/小作駅)

最終更新日:2025/04/11

眞鍋歩院長 真鍋クリニック main

JR青梅線の小作駅から徒歩約8分の場所にある「真鍋クリニック」は、眼科と耳鼻咽喉科を併設する複合型クリニック。院長の眞鍋歩先生は、眼科医として国内外で数多くの手術に携わり、同院でも一般的な眼科診療に加え、日帰りの白内障手術から網膜硝子体手術まで、幅広い手術に対応する専門家だ。同院はまた、加齢黄斑変性症や糖尿病網膜症などに関しても大学病院と同レベルの専門的な治療を行っている。現在も大学病院の兼任講師として後輩医師の指導を行いながら、医療法人社団真愛会の理事長として、複数の眼科に加え、介護施設の運営にも携わる眞鍋院長。1989年の法人設立以来、36年にわたって地域に根差した診療を続け、「地域医療への貢献」を第一のコンセプトとする同院を率いる眞鍋院長に、診療内容や今後の展望などについて聞いた。

(取材日2025年2月10日)

複数の眼科と介護施設と連携して地域へ貢献

眞鍋院長のお父さまが開業されたそうですが、これまでの歩みを教えてください。

眞鍋歩院長 真鍋クリニック1

もともとは、隣駅の羽村駅前にある「真愛眼科医院」を父がスタートさせました。私自身、生まれも育ちも羽村市です。現在は当院が本院で、「真愛眼科医院」は分院として一般的な眼科診療をしています。それ以外に私が理事長を務める医療法人社団真愛会のグループ内に「永本アイクリニック」、「真鍋アイクリニック 国立」と複数の眼科があり連携を取っています。私は現在、当院と「永本アイクリニック」で診療にあたっていますが、両院とも日帰り手術が可能なので、他院で手術が必要な患者さまがいれば、連携して行っています。私は、以前は手術を中心に大学病院に勤務しており、今でも週1回は大学病院で後輩の指導などをしています。手を動かすことが好きだったので、手術のある外科に進みたいと考え、消化器外科に進むつもりだったのですが、最終的には西多摩の地域医療を守る決心をして眼科を選び、2016年4月から当院で診療しています。

クリニックには耳鼻咽喉科も併設されているのですね。

はい。複合型クリニックとして、併設している耳鼻咽喉科にも幅広い年代の方にご来院いただいています。花粉症の時期は目と鼻に症状が出ますので、目と鼻を一つのクリニックで診療できるのは、患者さまにとって良いことだと思います。また、当院の耳鼻咽喉科には全身を診られる先生が多く、例えば、眼科でアナフィラキシーショックが起きた際や急に体調が悪くなった際にも対応しやすい点もメリットだと思います。

理事長を務められている医療法人には介護施設もあるそうですね。

眞鍋歩院長 真鍋クリニック2

多摩地域を中心に医療・介護サービスを提供する真愛会の理事長を2021年に父から引き継ぎました。現在、クリニックは眼科が4つ、内科も1つあります。介護施設では、介護老人保健施設の「あかしあの里」の他、グループホームや訪問介護ステーションなどがあります。介護保険法ができた頃に、このような事業ができる医療法人を探していた羽村市に協力する形で父と進めてきました。開業の眼科医から後継者がいないと相談を受け、継承する形でクリニックが増えたという経緯もあります。今後も近所に眼科がなくなって患者さまが困ることがないよう、できる範囲でお手伝いしたいと考えています。白内障の手術前後は自宅での点眼が必要となりますが、ご自身での点眼に不安のある方や、認知症をお持ちの方などは介護施設に短期間入所していただき、看護師が手術前後の点眼管理を行ったりとサポートを受けることができます。

大学病院での経験を生かし、手術も含めて幅広く対応

特に得意とされている治療について教えてください。

眞鍋歩院長 真鍋クリニック3

西多摩地域は近くに大学病院がなく、アクセスの不便さから手術を諦めてしまう方がいらっしゃいます。私は幅広い手術のトレーニングを受け、多くの症例を経験してきましたので、それを生かし、「大学病院でないと受けられない先進の治療を、西多摩でも」をコンセプトに診療しています。手術件数が多いのは、やはり白内障ですが、それ以外にも糖尿病性網膜症の他、加齢黄斑変性症などの硝子体手術や硝子体注射も行っています。加齢黄斑変性症は、ここ10年くらいで罹患数が増えています。原因として動脈硬化が挙げられ、食生活の変化で増えているともいわれています。失明につながりかねない病気で、以前は大学病院で治療を受ける必要がありましたが、当院でも大学病院と同等の治療を行うことが可能です。より専門的な検査や治療が必要な場合は、大学病院と連携する体制を整えています。

白内障の日帰り手術はどのような流れで進めるのでしょうか?

患者さまの自覚症状が一番大事で、今の見え方に不自由を感じているかどうかで手術をするかどうかを決めています。糖尿病の方などは術後感染症のリスクが高く、日帰りでの手術が受けられない場合もあるので、手術をご希望された場合は簡単な血液検査から行っていきます。その後、眼内レンズの度数を決める検査を受けていただいてから手術となります。当院では、片目の手術を終えて1週間後にもう一方の目の手術を行いますが、連日で両目の白内障手術をご希望という場合はグループ院の「永本アイクリニック」をご紹介しています。

白内障の手術を受けるタイミングは、どんな自覚症状から判断すれば良いですか?

眞鍋歩院長 真鍋クリニック4

白内障のタイプによっては自覚症状が出にくいタイプもありますが、基本的には、まぶしい、ぼやける、かすむなどの自覚症状が気になって生活に支障を来すようになったら、受診していただければと思います。だいぶ放置してから受診されると、白内障が進行している可能性が高くなり、手術時間が長くなることもあります。そうすると、その分回復に要する時間も余計にかかってしまうこともあります。また、ご高齢になりすぎると目の組織が弱くなることで眼内レンズの重みに耐えきれず、まれにレンズを挿入できないこともあります。そういったリスクは年齢とともに上がるので、手術をご希望される場合は、適切なタイミングを逃さないということも大切かと思います。

引き継いだものをベースにプラスアルファの医療を提供

手術以外の一般眼科ではどのような症状の方が多いですか?

眞鍋歩院長 真鍋クリニック5

40、50代の方で多いのはドライアイです。パソコンやスマホの見すぎによるVDT症候群によるものが増えています。また、当院では緑内障のフォローアップも行っています。失明につながる疾患ですが、自覚症状が出づらく、職場の健康診断や人間ドックなどで指摘されて来院されることが多いです。定期的な検査でフォローアップをさせていただき、手術が必要になった場合は手術が可能な病院へ紹介させていただいています。また、小さなお子さんの近視は社会問題にもなっていますが、やはり増えている印象です。長時間のゲームやタブレットなど、生活習慣によるところが多いので、ご両親にも一緒に協力してもらいながら、進行を抑制することに取り組んでいます。

診療の際に心がけていることを教えてください。

私たちは医師ですが、医療・介護はサービス業であるとも思っています。ですから、「患者さまの満足度が一番大事」と、スタッフにはいつも伝えています。何を求めて医療施設に来ているのかは患者さまによって違います。私はガイドラインどおりの治療が必ずしも正しいわけではないと思っており、患者さまが何をしてほしいのかを考え、その方に合った治療方針をそれぞれ提案することで、治療に対する満足度が上がるよう心がけています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

眞鍋歩院長 真鍋クリニック6

医療法人真愛会では「地域のインフラとなる」ことをミッションに掲げ、地域医療への貢献を最優先に医療・介護サービスを行っています。西多摩地域は過疎化が進んでいますが、医療から取り残される人を一人も出してはいけないと考えています。医療インフラを整え、お子さまからご高齢の方まで、すべての人が住みやすい町にしていけるよう、医療面から全力で支えていきます。どんな症状でも、まずは気軽に相談してもらえる環境をつくりたいと思っています。大事な病気を見逃さないことが私たちの存在意義です。「こんなことを相談したら馬鹿にされるかな?」「怒られるのでは?」などと気にせずに、気軽に相談に来ていただければと思います。

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