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金子 厚 副院長の独自取材記事

武蔵野ファミリークリニック

(西東京市/田無駅)

最終更新日:2025/04/02

金子厚副院長 武蔵野ファミリークリニック main

西東京市と武蔵野市が隣接する住宅地にある「武蔵野ファミリークリニック」は、発熱の外来や生活習慣病の管理などを行う地域のかかりつけ医院だ。近年は金子秀平院長、金子厚副院長の親子による体制で、日本神経学会神経内科専門医の厚副院長による脳神経内科の診療も特徴となっている。「認知症やパーキンソン病、頭痛などを専門的に診られるのが強みの一つです」と厚副院長。開院当初よりリハビリテーション室も設け、現在は脳神経内科の患者向けのリハビリテーションにも力を注ぐ。 「当院が健康についての困り事の相談窓口になれたらと思っています」と語る厚副院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2025年2月27日)

地域のかかりつけ医院に脳神経内科の専門性をプラス

こちらでは内科に加えて脳神経内科も診療されているそうですね。

金子厚副院長 武蔵野ファミリークリニック1

当院は私の父である金子秀平院長が内科全般を診る地域の健康コミュニティーとなるかかりつけ医院をめざして開院し、2階には当初からリハビリテーション室も備えています。私は大学病院や地域の基幹病院で脳神経内科を専門に診てきましたが、しばらく前から当院で週1回の診療を担当するようになり、2024年に勤め先を退職して当院の副院長になりました。 2025年4月からは休診日だった木曜日の診療も開始し、月曜から土曜のすべてを診療日にしたことで、以前より地域の皆さんに受診していただきやすくなったと思います。また、診療体制は私が主に診療を担当し、院長が一部の曜日を担当する体制に移行。幅広く診療をする、かかりつけ医院の位置づけはそのままに、私の経験を生かして脳神経内科の専門的な診療をプラスしたいと考えています。

脳神経内科にはどんな特徴があるのでしょうか?

脳や神経系を対象とする内科の専門領域の一つで、例えば高齢の患者さんでは物忘れ、手の震えなどの症状が出るパーキンソン病、あるいは年齢を問わず起きる頭痛、てんかんなどを専門的に診療できます。認知症では患者さんやご家族の話をよく聞いた上で病気のタイプや原因を調べ、適切に診断できることが強みです。薬物療法のみならず、認知症の進行を遅らせるための生活習慣の指導やご家族の介護負担の軽減につながるアドバイスを専門家の観点から行っています。 パーキンソン病においても、専門的な知識・経験をもとに、状態に応じた適切な薬物療法やリハビリテーションをご提供いたします。 頭痛は、慢性的な片頭痛や緊張型頭痛などは当院で適切な治療を行いますが、危険性を見極めて、必要ならばすぐに病院への搬送を手配します。また、脳卒中による後遺症のある方のフォローアップやリハビリテーション、てんかんや神経難病の方の診療にも対応可能です。

その他、脳神経内科としての強みをお聞かせください。

金子厚副院長 武蔵野ファミリークリニック2

脳神経内科は患者さんの問診や身体診察などをもとに、多様な症状の原因となっている病気を探っていく診断力に長けた内科だと考えています。そのため手足が震える・しびれる、力が入らない、ろれつが回らないなど、受診すべき診療科に悩む患者さんの窓口になれるのではないでしょうか。診察では、意識の状態や話し方、目の動きや表情、筋力や腱反射、運動のスムーズさ、手足の感覚の状態などを系統立てて診る神経診察を行います。このような細かな診察は脳神経内科の特徴といえるでしょう。診療室に入った時から患者さんの姿勢や歩き方も注意して観察し、よく話を聞いた上で適切な診断に努めています。 またてんかんの発作症状は、手足・全身のけいれんだけでなく、座ったままボーッと一点を見つめる、口をもぐもぐ動かす、吐き気や腹痛など多岐にわたりますが、専門的な知識があることで再発にも気づきやすいです。

脳神経内科の患者に合わせたリハビリテーションも提供

どんな方が受診されていますか?

金子厚副院長 武蔵野ファミリークリニック3

西東京市や武蔵野市にお住まいの、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の方が中心です。加えて心不全などの循環器の病気や、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、睡眠時無呼吸症候群といった呼吸器の病気をお持ちの患者さんもいらっしゃいますね。高齢になって物忘れが気になり、相談に来られるケースもあります。近隣にも脳神経内科のある病院はありますが、気軽に受診できる当院のご利用も検討していただけたらうれしく思います。また、当院の患者さんで通院が難しくなった方には訪問診療も行っています。

こちらで行うリハビリテーションについて教えてください。

父が高齢化が進む社会におけるリハビリテーションの重要性を考え、当院の2階にリハビリテーション室を設けました。理学療法士と助手のスタッフが毎週特定の曜日に午前2〜3時間、午後3〜4時間の短期型デイケアのプログラムを患者さんに合わせた内容で提供しています。転倒しにくい体づくりを行うのに加え、脳神経内科の強みを生かした認知症やパーキンソン病、脳卒中による後遺症がある患者さんの身体機能の維持・回復をめざしたリハビリテーションにも力を入れています。スタッフは、精神面や価値観、家族背景、家屋の状況なども伺い、患者さんが少しでも安心して生活を送れるようになることをめざしてリハビリテーションを提供しています。治療担当者である医師とリハビリ担当者である理学療法士が密に連携し、医療と介護を切れ目なく提供できることが強みです。 また通所だけではなく、訪問リハビリテーションにも対応しています。

より専門的な検査や治療はどのように行うのですか?

金子厚副院長 武蔵野ファミリークリニック4

CTやMRIなどによる画像診断や専門的な治療が必要と判断した場合は、ご本人の希望も踏まえて近くの基幹病院などにご紹介します。また私は、当院の常勤医師になる前に勤めていた公立昭和病院で今も週1〜2回診療をしているため、検査や治療を急ぐ必要がない場合は同院で私が患者さんを担当することも可能です。検査や当面の治療が落ち着いた後は、また当院で患者さんを継続して診ていくといった地域連携は、今後さらに重要になるため力を入れたいと考えています。

患者の全身を診る脳神経内科の診断力に興味を持った

先生が医師になられたきっかけをお聞かせください。

金子厚副院長 武蔵野ファミリークリニック5

父はあまり仕事のことを多く語ることもなかったため、小さい頃は医師の仕事に興味を持つ機会はなかったんです。私が高校生になってから、父が当院を開業するタイミングで、初めて医師の仕事の魅力ややりがいなどを話してくれたことをきっかけに、自分の進路として考えるようになりました。そうして北里大学医学部に入学し、初期研修を北里大学病院で受けた後、川崎市立川崎病院総合診療科に出向。その後北里大学病院や埼玉県にある北里大学メディカルセンターで脳神経内科医としての経験を積みました。経験を重ねるにつれて、地域医療やかかりつけ医という役割にも興味が湧くようになり、いずれは当院で働きたいと考えるようになりました。その後、大学病院から当院の近くにある基幹病院の公立昭和病院に移って4年ほど勤めた後、2024年から当院の副院長となりました。

脳神経内科を選ばれたのはなぜでしょうか?

卒業後の初期研修で各診療科を経験する際、脳神経内科で先輩医師が患者さんを診察している姿に憧れたことがきっかけの一つです。まだ画像検査もしないうちに脳の特定の場所に異常があるはずと判断し、実際に検査で異常の発見につなげる姿がとてもかっこいいなと思ったのです。 それがきっかけで脳神経内科の医師が持つ神経診察による診断力の高さにも興味を持つようになりました。また北里大学の脳神経内科は細分化した専門性の一つに特化するのではなく、専門領域に満遍なく対応する方針だったので、脳卒中や神経救急疾患からパーキンソン病、ALSといった神経難病まで幅広く診療を経験することができ、脳神経内科のジェネラリストになるための場所として最適だったと思っています。当院にも、認知症やパーキンソン病だけではなく、まれな神経疾患の患者さんが来院することもあるため、大学病院での幅広い経験が役立っています。

最後に、地域の方にメッセージなどをお願いします。

金子厚副院長 武蔵野ファミリークリニック6

当院は内科全般を診る「地域のかかりつけ医院」という役割に加え、脳神経内科の専門的な診療、脳神経内科の病気に即したリハビリテーションといった特徴も備えるクリニックです。発熱や腹痛をはじめとした内科の症状、生活習慣病などの治療のほかに、認知症、パーキンソン病、頭痛なども神経内科専門医の私が診療しております。脳神経内科領域の初期症状で、何科を受診したらいいかと悩む方も多いので、そのような方にも気軽にご相談に来ていただきたいです。

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