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桑原 京介 院長の独自取材記事

桑原皮フ科クリニック

(西東京市/ひばりヶ丘駅)

最終更新日:2023/05/12

桑原京介院長 桑原皮フ科クリニック main

ひばりヶ丘駅南口から徒歩約2分。街路樹がしげる街道沿いに立つショッピングビルの1階にあるのが「桑原皮フ科クリニック」だ。1980年の開院以来、約40年にわたって地域住民のさまざまな皮膚の病気や悩みに向き合ってきた。院長の桑原京介先生は、質の高い治療の提供をめざして、新しい治療法も積極的に導入。生物学的製剤の治療薬を用いたアトピー性皮膚炎の治療に力を注ぐほか、ニキビ治療では幅広い選択肢を用意。今回、同院のことや皮膚科医療への取り組み、患者との向き合い方などについて話を聞いた。

(取材日2019年10月28日/情報更新日2023年5月8日)

さまざまな方法を駆使して質の高い治療をめざす

クリニックを紹介していただけますか?

桑原京介院長 桑原皮フ科クリニック1

当院のコンセプトは、大学病院や基幹病院で行われるような専門性の高いものに近い治療を、開業医の立場でできるよう心がけているということです。具体的には、新型の治療機器を備えることはもちろんのこと、これまで数多くの手術に携わっています。また、悪性腫瘍の方も年間で20〜30人はいらっしゃいますが、そのような場合もすぐに紹介をするのではなく、当院で必ず検査をして、病理検査で確定診断をしてから、大きな病院に紹介するようにしています。やはり、大学病院や基幹病院に患者さんが行くのは、それだけで1日が潰れてしまうなど大変ですから、できるだけその必要のないようなレベルまで高めた診療を行うようにしています。

どのような患者さんが訪れていますか?

都心だと一見さんが多いので、治ったらそれっきりということも多いですが、当院の場合は、患者さんの子どもや孫、親、おじいちゃん、おばあちゃんと、家族で来てくれている人が多いですね。そして、毎日多くの患者さんがいらっしゃいますが、特に多いのがアトピー性皮膚炎とニキビの患者さんです。実は私自身、そして家族もアトピー性皮膚炎なので、病気のつらさはよくわかります。また、尋常性乾癬や帯状疱疹でお悩みの方も多いです。帯状疱疹は年齢が上になるほど増え、特に70代以上の方が多いですね。基本的な治療は薬の服用や注射ですが、当院では半導体レーザーにより痛みやしびれの軽減を図るという治療も行っています。また、漢方薬の処方も行っているので、それを求めて来院される方もいらっしゃいます。

新しい治療も積極的に取り入れているそうですね。

桑原京介院長 桑原皮フ科クリニック2

そうですね。最近だと、一つはアトピー性皮膚炎の治療です。2週間に1回、体の数ヵ所に注射をする新しい生物学的製剤の治療薬を用いています。私は、メーカーに頼まれて、当院で取ったデータをもとに講演会などで発表し、同時に患者さんへアンケートをとっています。さらに、尋常性乾癬にも生物学的製剤を用いた治療を行い、データとアンケートを取って発表をしています。治療経験が豊富にあったほうが患者さんも安心するでしょうから、実際にデータを患者さんに開示することもありますよ。これらの病気でお悩みの方は、ぜひ相談に来ていただきたいと思います。

コロナ禍の中で、患者層など変化したことはありますか?

コロナ前と比べて、全体的な患者数の推移に変化はありません。増えたのはニキビの患者さん。2018年より2021年は50%近くも増加しました。当院は薬の塗り方を工夫して差別化を図っています。例えば、ニキビの薬はかぶれやすいものが多いですが、当院では外用薬治療を経時的に3つのステップで導入し、患者さんが治療を諦めないようにフォローしています。また、ステロイドの局所注射を行ったりと、幅広い選択肢を用意しています。他にも、メーカーとタイアップしてブルーレーザーの開発にも取り組んでいます。

スタッフの配置を工夫し待ち時間を最小限に

ほかに力を入れていることはありますか?

桑原京介院長 桑原皮フ科クリニック3

一つは、医療脱毛です。特にアトピー性皮膚炎の方は、脱毛するほうが良い場合もありますし、子どもの場合は、毛深いということがいじめの原因になったりもするんですね。二つ目は、巻き爪の治療です。高齢になるとだんだんと歩かなくなり、それによって巻き爪になってしまうことがあるんです。ですから、巻き爪を治療して、高齢者が少しでも快適に歩けるようにするのは、医師として非常に大切なことだと思っています。また、最近はしみのケアにも力を入れています。当院は保険診療を中心に診療を行っていますが、治療をきっかけに「より美しくなりたい」と前向きになる患者さんには、レーザーを用いたケアをご案内することもできます。幅広い選択肢をご用意することで少しでも患者さんのご希望に沿えるように診療をしていきたいですね。

毎日たくさんの患者が来る中で、待ち時間を少なくする工夫をしていると伺いました。

はい。まず、スタッフが看護師を含めて全部で18人と数が多く、さらに処置室が8室あります。そして、私が診察するときには隣にスタッフがいて、私が記入する診断名と皮膚の状態以外の所見を全部、そのスタッフがカルテに入力しているんです。そうすることによって診察時間を短縮できることに加えて、私はパソコンの画面に向いているのではなく、患者さんと向き合って、診察をすることができます。さらに、診察室には看護師がいて、レーザーなどの処置をするときに、何番の部屋に行ってくださいと指示をしています。そして私が、処置室を回って行って、指示をしていくわけです。当院は非常に多くの患者さんが来院されますが、私とスタッフとが工夫することによって患者さんをできるだけお待たせしないようにしています。

患者と向き合う上で、心がけていることはありますか?

桑原京介院長 桑原皮フ科クリニック4

患者さんのために私がまずできることといえば「じっくり話を聞くこと」。そして「患者さんに寄り添う努力をする」ことです。例えば、アトピー性皮膚炎は生活習慣やストレスの影響が大きい病気なので、精神的なケアもとても重要ですし、ステロイドや漢方薬を使いたくないという方も多いので、なるべく患者さんの希望に沿った治療法を提案しています。そして診察中は、たとえ些細な会話でも、それを積み重ねることで患者さんとの間に信頼関係が結ばれると思い、患者さんと接してきました。それが伝わったのかはわかりませんが、今では症状や体の些細な変化を自ら相談をしてくれる患者さんが多くいらっしゃいます。医師と患者は相性が大事なので、少しでも多くの方のお役に立てるよう、日々知識を深める努力をしています。

これからも患者に寄り添った丁寧な診療を

先生は、なぜ医師を志したのですか?

桑原京介院長 桑原皮フ科クリニック5

医師になりたいと思ったのは中学生の頃です。父から「しっかり手に職をつけなさい。なるなら医師か寿司職人がいいぞ」と言われていたんです。父は会社勤めだったのですが、息子には自分の腕一本で道を切り開ける職業に就いてほしかったようですね。結局、私も弟も医師になりました。専門を選ぶにあたっては、「これからは皮膚科が注目される時代になるはず」と思いまして、迷わず皮膚科を選びました。私が専門を選んだのは40年ほど前でしたが、当時、皮膚科はあまり日が当たらない診療科目でした。でも私は「これからはニキビなど皮膚にトラブルがあると『自己管理ができていない人』だと思われるような時代が来るに違いない。皮膚に悩みのある人の役に立ちたい」と思ったんです。

どのようにリフレッシュしていますか?

なるべく体を動かすようにしています。よく軽井沢に行き、山の峰を歩くんです。普通の人がハイキングをするところよりも、少し山奥ですね。リフレッシュができますし、疲れたらおいしいものを食べるのも楽しみです。また、都心にある地方のアンテナショップを回るのも好きですね。日本橋などに行くと、長崎や滋賀、石川などのアンテナショップがありますが、回っていくとそれなりの距離になるんです。それで8000歩や1万歩を歩くようにしています。見るだけでも楽しいですよ。こんなものがこんなに安いとか、県民性が出るのが面白いですね。

最後に、患者さんへのメッセージをお願いします。

桑原京介院長 桑原皮フ科クリニック6

おかげさまで当院にはたいへん多くの患者さんに来院していただいています。混雑することもありますが、スタッフには「混めば混むほど丁寧に」と伝え、私自身も患者さん一人ひとりと丁寧に向き合うよう心がけています。特に皮膚科医師は相性が重要です。一人の医師にかかることが正解ではありませんが、じっくりお話を伺ってできるだけご希望に沿えるよう努めています。皮膚のことでお悩みの方は、ぜひ一度当院にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

医療脱毛(コース)/2万2000円~
しみのケア/1ショット4400円(ショット数はしみの大きさによって異なる)

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