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鈴木 慶 院長の独自取材記事

鈴木慶やすらぎクリニック

(立川市/砂川七番駅)

最終更新日:2020/04/01

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立川市若葉町にある「鈴木慶やすらぎクリニック」は、クリニックでありながらスタッフが約100人在籍し、CTやMRIなどの各種検査は即日に結果がわかる体制を敷く。鈴木慶(けい)院長が特に研鑽を重ねてきた脳神経外科、循環器内科、整形外科に関しては、専門性の高い診療を提供。「真のリハビリテーション」をテーマに、各専門スタッフが協力しながらさまざまなプログラムを提供するほか、5階まであるクリニックの広さを生かして託児所、保育室、デイサービス施設も展開。「なぜここまでやるのか?」の質問に「医療、介護、福祉の区別なく、患者さんの人生すべての局面をトータルに診られる医療機関になりたいから」と答えた鈴木院長に詳細を聞いた。
(取材日2019年2月6日)

地域医療の軸となる医療機関に成長したい

まずはこちらに開院された理由をお聞かせください。

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地縁があり、私を慕ってくれる患者さんがこちらの周辺に住んでいたためです。私は脳神経外科が専門で、ここ若葉町で10年間にわたり、2次救急を担う脳神経外科のクリニックを運営していました。自分の専門性を生かした診療にやりがいは感じていましたが、私が本当にやりたいのは地域医療の軸となる医療機関を運営することで、そのクリニックだと手狭だったんですね。新たに開業しようと近くに良い物件がないか探していたところ、産婦人科のクリニックだったこちらの建物が空いていました。5階建てで広さは十分。私のやりたいことがやれるスペースを確保することができ、2006年に開院した次第です。

「地域医療の軸となる医療機関」とは具体的にどんなものなのでしょうか?

外来と検査の機能を充実させて、患者さんのさまざまなお悩みに高いレベルでお応えでき、質の高いリハビリテーションや運動・食事の指導などを通して患者さんを長期的にサポートできるクリニックです。こうした理想像を実現させるために、当院には医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士など約100人が在籍しており、CTやMRIも備えています。当院での対応が難しい場合の医療連携も広く密に行っていて、連携先の病院から循環器内科や整形外科などを専門とする医師を派遣してもらっています。私の専門の脳神経外科と循環器内科、整形外科は総合病院の外来とほぼ同じ機能を持っていると言えると思います。

患者の利便性を高める取り組みも行っていると聞きました。

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はい。各種検査を予約なしで受けられるだけでなく、検査の結果をその日中に伝えるようにしています。通常、検査の結果は1週間ほど待たないといけないことが多いですが、その待っている間が患者さんにとっては苦痛ですから、その解消を図りたいなと。また、体が不自由な患者さんのために訪問診療を行っているほか、リハビリに通うのが困難な方への送迎に加え、交通不便な場所に住んでいる方も通いやすいよう、当院を起点に国分寺市や東大和市、小平市までの範囲で巡回バスも運行させています。医療サービスの点で言えば、人間ドックを受けた方に対するフォローも行っています。当院の人間ドックの特徴は、管理栄養士やトレーナーが患者さんの生活習慣や筋肉・運動量の問題点を見つけて改善のための方向づけをしていることで、検査後1年間は3ヵ月に1度の経過観察を行っているのです。

理想のクリニック像を追求した結果、多様な今の姿に

ホテルのような内装が印象的ですが、5階までの広いスペースをどう活用しているのでしょう。

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患者さんにはできる限り心地良い空間をご提供したいと考えて、信頼のできる設計事務所に内装デザインをお願いしました。建物の活用方法としては現在、1階に診療室、2階に理学療法や物理療法、トレーニングを行うジム、3階に保育室や終日型のデイサービスルーム、4階に訪問看護ステーション、5階に半日型のデイサービスルームを備えています。「地域医療の軸に」と話しましたが、私は医療と福祉の垣根なく地域の方に役立てるクリニックでありたいと考えているので、デイサービスや保育室も設けているわけです。託児所も備えていて、地域の方々だけでなく、受診に来られたお母さんやスタッフも利用されていますね。

リハビリにも力を入れているそうですね。

ええ、当院がテーマとしているのは「真のリハビリテーション」です。「リハビリ」と聞くと、マッサージや電気療法を思い浮かべる方もいると思いますが、それらは炎症や痛みを抑えるための処置です。私は、脳や体の機能回復を手段の一つとして、患者さんの健康的な生活をめざすことが真のリハビリにあたると考えています。当院では理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が患者さんに合ったプログラムをご提供していて、管理栄養士が食事に関するアドバイスも行っています。健康づくりに有用な体操についても必要であれば教えているので、当院の2階は多くの患者さんでにぎわうスポーツジムのようになっているんですよ。

機能、人、設備それぞれの面で多様性に富みます。なぜここまでやるのでしょう?

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自分がやりたいことをやっているだけ、というのが率直なところで、地域の人の健康のために、住みよい暮らしのために何が必要かを考えて、積極的に取り入れているとこうなった、というのが実感。もちろん経営者ですから、頭の中でコストは常に考えていますが、どうすれば地域にとってより魅力的な医療機関になれるかを優先して運営しています。年を重ねて自分に残された時間をカウントするようになったことで切迫感は増しているでしょうし、そもそも開業医はジェネラリストでなければならないと教わった父の存在も大きかったのかなと思います。

多くの医師は患者の味方であることを知ってほしい

それでは、医師を志したのもお父さまに影響を受けて?

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そうです。父は一般外科医でしたが、医師としての幅広さを重視していて、訪問診療や介護老人保健施設での診療にも携わっていました。家の中ではあまり笑顔を見せない厳しい人で、父がいると背筋が伸びる思いがしていたのをよく覚えていますね。そんなふうにプライベートでは怖さや厳しさが際立っていたものの、医師として人を助けたいという使命感を持っていることはひしひしと伝わってきました。真面目で優しく、患者さんにも絶大な人気がありました。家の一室がお歳暮で埋まったり、仲良くなった患者さんが家に泊まりに来たりすることもあったんですよ。その中の1人の方が3人目のおばあちゃんみたいに私をかわいがってくれたのも印象的でした。そんな父に影響を受けてプライマリケアができる医師を志しましたが、私が医師になった当時はまだ研修制度が整っていなかったのです。そこでまずは救命救急ができるようになろうと脳神経外科の道に進みました。

お忙しい中、休日はどんなふうにお過ごしですか?

医療に関する講演会に出かけていることが多いですね。講師としての発表が月に少なくとも4、5回は入っていて、製薬会社や大学病院、医師会などさまざまな主催者と関わらせてもらい、いろんな場所でお話をさせてもらっています。基本的に私は依頼があれば断らないスタンス。当日はスライドを100枚以上作る必要がありますし、片手間でやっていると専門の先生方に何を言われるかわかりませんから戦々恐々としながら準備に取り組むわけで、労力はかかります。でも、自分にとって非常に良い勉強の機会になりますし、講演することでいろんな先生方とも知り合うことができる。結果的に、今では周辺の医療機関から月に100件以上のご紹介をいただいています。講演の予定がないときは大抵、山に登ってリフレッシュしていますね。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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孔子が「耳順」と言ったように、私もあと1ヵ月で迎える60歳を前に、ようやく患者さんの話をよく聞けるようになりました。若い頃も「患者さんのために」と思って診療していましたが、どこか自分の正義を振りかざしていたように思います。患者さんが普段どんな生活を送っているか、治療に対してどんな思いでいるか。まだまだですが、やっと患者さんの背景までくみ取って共感しつつ、寄り添えるようになったのではないかと感じています。医師は時に批判にさらされますが、大多数の医師は患者さんの味方で、非常に真面目です。読者の皆さんには、ぜひ自分に合うホームドクターを見つけていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/5万4000円~

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