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伊東 秀記 院長の独自取材記事

立川皮膚科クリニック

(立川市/立川南駅)

最終更新日:2019/08/28

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立川駅南口から徒歩2分の医療モールビル内にある「立川皮膚科クリニック」。ここは一般的な皮膚科診療から美容皮膚科診療まで幅広い領域を持つクリニックだ。中に入ると、診察室がずらりと並び、中待合室、パウダールーム、レーザー室なども設置され、非常に広い院内となっている。院長の伊東秀記先生は「皮膚科の領域で当院でカバーできないものはないと言っても過言ではない、それほどの自負があります」と語る。その言葉の裏には自身への厳しさと、大規模なクリニックならではの「自信」と「責任」の重さがうかがえる。診断がつかないことは許さない。原因は必ず追究する。伊東院長のアイデンティティーともいうべきこの徹底した姿勢の背景や、クリニックの特徴などについて聞いた。
(取材日2018年12月13日)

病気を診るのではなく、人を診ることが重要

こちらは一般診療から美容診療まで幅広く取り扱っていると伺いました。

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皮膚科の領域で、当院でカバーできないものはない。そう言っても過言ではないと自負しています。ただし、無理な治療は行わず、必要であれば適切な専門病院への紹介も行っています。当院は特に美容に特化しているわけではなく、じんましんの治療もすればがんの診断も行います。どの領域の診療か、保険診療や自由診療かといったことは大事なことではありません。病気を診るのではなく人を診ることが重要で、患者さんそれぞれに即した治療を提供することが大切なのです。例えば、朝晩2回服用する飲み薬は12時間以内に飲むことを前提で作られています。しかし、午前7時に起きて帰宅が午後11時過ぎという患者さんでは、朝晩の服用時間の間が空きすぎてしまいます。このような一人ひとりの状況も考えながら適切な薬を処方しなければなりません。

医師として一番喜びを感じる瞬間を教えてください。

患者さんにとって、本当の助けになれた瞬間が私の喜びです。大学病院時代、患者さんから言われる「ありがとうございました」は「さようなら」と同じような意味でした。つまり、患者さんにとって医師が病気を治せるのは当たり前、単なるコミュニケーションの一つの言葉だったのです。しかしある時、先輩の紹介でヒアルロン酸注入によるしわのケアを見せてもらったのですが、それを終えた後の患者さんの笑顔は忘れられないものでした。その時の笑顔は、私が美容医療や自由診療を始めるきっかけともなったのです。心の底から「ありがとう」と言われた時の感動は、一度体験しないとわからないものでしょう。あのうれしそうな笑顔を考えると、日本の美容医療はまだまだだなと思います。それだけ患者さんを悩ませているのですから。今後も新しい施術法についてさらに勉強し、治療に役立てたいですね。

アメリカでワクチンの研究開発に携わっていたそうですね。

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アメリカのスタンフォード大学で3年間、水ぼうそうの次世代ワクチンの研究開発をしていました。現在の水ぼうそうのワクチンは低免疫状態の患者さんには使えません。そこでワクチンの遺伝子を組み換え、白血球には感染せず、皮膚やリンパ液にのみ感染するワクチンを開発していました。その結果、アメリカの医学教科書に掲載されるような結果を出すことができました。また、私たちの研究で、水ぼうそうのウイルスに感染すると、24時間以内に皮膚にウイルスが移動していることが判明したのです。水ぼうそうの感染拡大予防のために有用な成果を出せたと思います。こうした留学や研究によって視野も広まったと思います。特に、原因を徹底的に追求する姿勢が身につきました。ここでの治療においても、原因はわからないけれどもとりあえず薬だけ処方するということは絶対にしていません。

恩師から受け継いだ徹底的に原因を追究する姿勢

もしも原因がわからない場合は、どのような対応をとっているのですか。

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当院で何もしないまま、「原因がわからないから大学病院へ紹介」ということは行いません。必ず何の病気であるか診断をつけて、その上で患者さんにとって適切な治療を受けられる病院を紹介します。この時、学閥などは意識しません。純粋に患者さんにとっての利益を最優先して考えます。当院には常勤・非常勤合わせて10人以上の医師がいますが、こちらも学閥を問わずさまざまな病院から医師が来ています。まさに小さな大学病院をここにつくっているイメージですね。医師同士はお互い協力しながら切磋琢磨しています。さまざまな角度から病態を診て、それでも原因がわからない場合は検討会を開きます。患者さんのカルテを持ってきて、どんな治療が適しているのか討論し、わからない点はとことん追求するのです。

その徹底的に原因追究する姿勢はどのように形成されたのですか。

私には尊敬している医師が2人います。1人は、留学中に上司だった、現米国スタンフォード大学医学部部長のアン・アーヴィン氏。もう1人は大学で皮膚科に入ることを選択した時の上司だった、現東京慈恵会医科大学医学部名誉教授の新村眞人氏です。2人の共通点は「絶対に妥協を許さない」ということ。医療へのその態度は、僕自身の「何の病気かわからないというのは絶対駄目」という姿勢につながっていったのです。

尊敬する医師の印象的なエピソードや言葉を教えてください。

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新村教授は「臨床」「研究」「手術」のすべてができる医師でした。学生時代の実習の時、皮膚がんが疑われる患者さんが紹介されてこられました。足には悪性黒色腫(メラノーマ)というがんと思われる病変があったのですが、新村教授はそれを見ると「内出血だよ、これは」と言ってメスですぐに切ってしまわれたのです。当時は今のように拡大鏡などなかったので、診断を下すには経験と見た目しか頼れるものがありませんでした。新村教授は患部を診て、わからなければ組織を見て、診断をつける医師でした。「皮膚科の医師は職人でなければならない」とも話されていました。大工や船大工は、一人で家や一艘の船を作れなければならない、と。つまり自分の判断で研究から治療までできなければいけないということです。こうした新村教授の姿が自分の医師としての基本的な考えとなったのです。

どんなに疲れていても最大限の治療を実践

先生にとって身近なご家族とスタッフについて教えてください。

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休日の午前中は子どもたちと一緒に遊んでいます。一緒に映画を見に行ったりデパートに行ったりしています。午後になると、家族には申し訳ないと思いながら、医学の勉強などで忙しく過ごしていますね。スタッフとは、最新の治療の話題など真面目な話をしていることが多いです。雑談はあまりしませんね。当院のスタッフはすごく勉強していますよ。私は当院のスタッフはプロフェッショナルだと思っていますので、信頼して任せるべきところはすべて任せています。

これからの展望についてお話しください。

いくら自分が疲れていても、患者さんには自分の五感を持って最大限の診察をすることでしょうか。どんなにつらくてもやれることはしっかりやる。逆にそれができなくなくなってしまうようだったら医師は引退かなと思います。現在、分院が中野、武蔵小杉、赤坂、戸田にありますが、各地域の患者さんたちにより幅広く対応していきたいと思っています。来年には新座にも分院をつくる予定です。また、皮膚疾患とメンタルヘルスは実はとても深い関連があるのですね。皮膚疾患がきっかけでメンタルの不調を引き起こすこともあり、そんな心のケアもとても重要です。ですので、少しでも心のケアに寄与したいと、三鷹にメンタルヘルスクリニックを開設する予定です。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

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診療にいらっしゃる患者さんには、肌が老化する前の処置の大切さをお話しています。今のお肌を維持できるようなケアをしながら、年を重ねてほしいですね。当院ではカウンセリングも実施しています。そこで悩みを聞き取り、それに対してどのようなケアが考えられるのか、診療の流れも説明しながらアドバイスしますのでぜひご利用ください。当院は非常に患者さんの数が多いですが、待っていられないから薬だけ処方してくれ、という患者さんには他院の利用をお勧めしています。なぜなら、薬だけでよいのなら私たちは必要なくなってしまうからです。診療を大事にしてくださるのであれば、私はあなたが笑顔になれるよう尽力します。マイナスをゼロに、ゼロをブラスにして、心から笑顔になっていただけるよう努めていきます。

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