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松本 匡浩 院長の独自取材記事

まつもとクリニック

(立川市/立川駅)

最終更新日:2019/10/28

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立川駅南口の繁華街から少し入った場所のビル2階にある「まつもとクリニック」。院内はやわらかい雰囲気に包まれていて、待合室の椅子や壁、照明など、細部に至るまでこだわりが感じられる。松本匡浩院長が、看護師である妻の意見を参考に、女性目線を大切にした造りにしたそうだ。乳腺や肛門の診療経験が豊富な松本先生に、診療にかける思いや検診の大切さについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2015年2月2日)

乳腺外科や肛門外科の診療を通じて地域に貢献

優しいイメージの院内ですね。

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女性目線を大切にしたかったので、院内の設計は女性が多く活躍する企業の医院設計部門にお願いしました。トイレには、赤ちゃんのおむつ替えシートも設置しています。一番考慮したのは、2つの診察室と検査室、処置室の動線ですね。医療関係の動線は、看護師のほうがよく知っていますので、家内の意見をずいぶんと参考にしました。また、処置室は手術室に変えられるような造りになっています。

開業してみて感じたことはありますか?

大学病院や大きな医療施設にいると、病院の中のことしか知りませんし、専門としている病気のことしかわかりません。でも開業すると、患者さんを通して社会を知ることができてとても面白いと思いました。もう一つは、自分が医師としてやるべきことは何か真剣に考えるようになったことです。自分の場合はやはり、乳腺外科や肛門外科だと思います。乳腺では他の先生とのつながりも大切なので、がん診療連携拠点病院とも連携を取っています。患者さんが安心し、治療の選択肢をたくさん持つことができるように、国立がん研究センターや東京大学の先生方とのネットワークをつくり、患者さんをスムーズに専門の医療施設に送れるようにしています。

診療科目には乳腺外科や肛門外科がありますね。

女性でも痔に悩んでいる方はたくさんいらっしゃると思いますが、肛門外科を受診する恥ずかしさからか、ほとんどの方が治療せずに放っておいてしまいます。ですが、乳腺の検診と一緒なら抵抗なく受診できるのではと思い、当院では肛門外科と乳腺外科を診療科目にしています。僕は大学を卒業後、東京女子医科大学の第二外科で、救急と乳腺外科、消化器外科、小児外科の4つの科を回り、その時に乳腺について学びました。本格的に乳腺の診療を始めたのは、開業前まで勤務していた立川中央病院からで、それまでは消化器を中心にした診療を行い、肛門外科についてはずっと治療に携わっていました。その経験を生かして診療を行っています。

乳がん検診の機器ついてご紹介ください。

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エラストグラフィ(超音波組織弾性映像法)と呼ばれる技術を備えた機器を乳がん検診に用いています。乳がんは硬いものからやわらかいものまで、さまざまな種類がありますが、悪性の可能性が高い硬い腫瘤は青で表示され、やわらかい腫瘤は赤、中間は緑で表示されます。例えば触っても脂肪と区別がつかない腫瘤でも、エラストグラフィを使用するとわずかの硬さの違いも判別でき、良悪性の診断が早くなります。針を刺して直接細胞を採取する細胞診は、腫瘤がある程度やわらかくないとできないので、細胞診か組織診、どちらで検査したほうがいいのかもその場で見極めることができます。どのような腫瘤の検査をすればいいのかもすぐに判断できるので、検査期間を短くすることにも役立っています。

子どもの頃に見た父の診療姿が医師を志すきっかけに

肛門外科では、内痔核四段階注射法という治療法を行っているそうですね。

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当院では日帰りで毎週火曜日に手術を行っていますので、育児や家事で忙しい女性の方々が、大勢治療を受けにきています。四段階注射法を行っており、施術時間は1時間弱です。この治療の作用については患者さんによって個人差があるため、どのくらいの薬の注入量でどのくらい内痔核が小さくなりそうかは、今までの経験から予想して行っています。痛みも少ない日帰りの手術ですから、出血がなければ次の日からお風呂にも入れます。

患者さんへの説明はどのようにされていますか?

女性の患者さんは症状の原因を詳しく聞きたいという方が多いので、肛門の治療の際には必ず撮影した写真を見せながら説明するようにしています。男性の場合はアルコールなどの生活習慣の乱れからきていることが多いので、肝機能や糖尿病の話など、生活習慣の改善がいかに重要かを説明しますね。不規則な生活になりやすい職業かどうかや、女性では生理の時に便通がどう変わるかもチェックしています。内痔核四段階注射法は、内痔核を固めて小さくするためだけなので、生活習慣が以前と同じだと再発してしまいます。疾患はもちろんですが、生活面全体からのアドバイスが必要ですね。当院では、いらした患者さんへすぐに手術を勧めるようなことはしません。1〜2ヵ月は生活習慣の改善や薬の調節を行って、なかなか改善されない場合に手術に踏み切るようにしています。

先生が医師になろうと思ったきっかけを教えてください。

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父が内科の医師でしたから、その影響があるのだと思います。父を頼って毎日100人くらいの患者さんが来ていたのを、子どもながらに「すごいな」と思って見ていました。高校生になり進路を決めるときも、きっとその気持ちがあったのだと思います。僕は3人兄弟で、全員が医師になっています。一番下の弟は僕と同じような立場なので、「こういうときはどうしてる?」など仕事の話をよくしますが、2番目の弟は講演で全国をわたり歩いているので、なかなか会えませんね。

若い時から定期的な乳がん検診の受診が重要

大学を卒業してからはどのように過ごされたのですか?

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卒業後はすぐに臨床の現場で経験を積みたいと思っていました。東京女子医科大学なら4ヵ月目から手術に関われるので、迷わず東京女子医科大学の第二外科に入りました。皆早く手術の経験を積みたくて、毎日病院に泊まっていましたね。術後の管理も外科で行わないといけない上に救急もやっていましたから、勉強することは本当にたくさんありました。

救急では一瞬の判断が必要になりますよね。

そうですね。現場で培われた感覚的なものだと思いますが、患者さんを見ただけで、心臓の疾患なのか頭の疾患なのかが一目でわかるようになりました。ためらっている暇はないので、一瞬の判断がずいぶん養われたのです。大学にはICU(集中治療室)があって、そこに詰めることもよくありました。とにかく一生懸命で気がつくと48時間寝ていないということも……。若いからこそできたのでしょうね(笑)。救急の場で培った経験は、開業してからも役立っていて、診察中に「これは危ない」と判断し、救急車を呼んだことも少なくありません。

毎日お忙しいようですが、休日はどのように過ごされているのですか?

木曜は休診日なのですが、老人ホームを2軒回っていますし、夜まで当院にいます。日曜も講習会などに参加していますから、休みといえば年に3〜4回ほど、家族で旅行に行くくらいでしょうか。年を取ったら今のような仕事の仕方は体力的に限界があると思いますので、忙しくできる今のうちにいろいろとやりたいと思っています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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僕は女性の更年期について、学術集会にも参加して知識を深めており、当院では更年期の治療にエストロゲンの補充療法ではなく、保険適用のプラセンタの注射を行っています。また現代では乳がんの若年化が進んでいて、お子さんがまだ小さいのに、お母さんが乳がんで亡くなるケースをいくつも見ていますので、乳がん検診を必ず受けてほしいです。30〜40代の方であれば初めから超音波検査を受けるのがいいと思います。自治体の検診は40歳からが対象ですが、僕が診察した中では18歳の方に乳がんが見つかったケースもありました。特に、3代前から身内に乳がんの人が3人いたら遺伝性乳がんの可能性がありますから、必ず検査をするべきです。乳がんは検診で見つかることが多いので、若いから大丈夫と安心せずに、定期的な検診を受けてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

乳がん検診/超音波コース:8000円 他

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