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鈴木 亮人 院長の独自取材記事

鈴木歯科

(府中市/北府中駅)

最終更新日:2023/12/04

鈴木亮人院長 鈴木歯科 main

JR武蔵野線北府中駅から徒歩約10分、国分寺街道の近くにある「鈴木歯科」は、地域で30年以上にわたり貢献してきた歯科医院だ。「できるだけ歯を残す治療」をモットーとしている鈴木亮人院長は、患者に真摯に向き合う姿勢を大切にしており、長年通っている患者も数多いという。穏やかな優しい語り口で「患者さんの喜ぶ姿を見ることが、歯科医師を続ける原動力になっています」と熱意あふれる鈴木院長に、診療スタイルや歯を残すために大切なことなど、さまざまな話を聞いた。

(取材日2023年1月10日/情報更新日2023年11月24日)

患者の「気づき」を引き出し、口腔から全身の健康へ

開業当初から診療スタイルを貫かれているそうですね?

鈴木亮人院長 鈴木歯科1

基本的な治療を、より正確で高い安全性を持って提供したいと思っています。私が根管治療について、精度が高く予後の良い治療法を模索していた時にある歯科医師に出会い、その先生の治療方針に感銘を受け、指導していただき、現在の診療スタイルが確立されました。開業当時、日本では歯科医院は歯が悪くなったら抜歯という考えも多く、歯を残すために根管治療を丁寧に行うことが理解されないこともありました。歯周病であることを説明しても、今までそのような説明を受けたことがなく、特に痛み等もないから治療は不要と言われたこともありました。苦労することも多かったのですが、それでも私の治療方針を理解して通ってくださる方々のおかげで今まで続けてこられました。

ブラッシング指導に重点を置かれていますね。

成人の約8割、30代の約7割の人が歯周病に罹患しているといわれています。原因の一つに、正しくブラッシングができず、本人は磨いているつもりでも、実は磨けていない、口腔内が清潔な状態に保たれていないからです。当院では、”磨いているつもりで磨けてはいないこと”に患者さんご自身に気づいていただき、歯垢がきちんと除去できたときの自然な爽快感を感じてほしいのです。そのためには歯磨剤に頼らないブラッシング。歯磨剤を使うと、ミントなどによる爽快感で磨けていないのに磨けているつもりになってしまうのです。歯磨剤を使わずにきちんとブラッシングができたときの爽快感に気づいていただくと、口腔内の汚れに敏感になり、さっぱりさせたい、よりきれいにしたい気持ちになると思います。それにより正しいブラッシング習慣が身につくと思います。

患者さん自身が口腔内をきれいに保とうと思うことが大切なのですね。

鈴木亮人院長 鈴木歯科2

当院で実践しているブラッシングの基本は1日に5回以上です。起床時、朝食後、昼食後、夕方、夕食後です。重要なのは清潔な状態を常に維持し続けること。ブラッシングの間隔が空いてしまうと、唾液中のカルシウムの影響で歯に付着した歯垢が固くなり、磨き残しが生じやすくなります。汚れてから磨く、というよりも、常に清潔な状態を維持する、と考えます。それができると、磨かなければという使命感ではなく、ちょっとした汚れにも敏感になり、きれいな状態を維持したいという気持ちから、自然と1日5回以上のブラッシングができるようになります。患者さんがきちんとしたブラッシングを体得して実行してくださることは、私にとっても大きな励みになっています。

前進し続けられるよう常に患者を励ましながら診療

患者さんと接するときに大切にしていることは何ですか?

鈴木亮人院長 鈴木歯科3

できる限り患者さんの悩みを引き出す努力をしています。多くの患者さんは遠慮しがちで、「こんなことを聞いていいの?」とためらわれるんですね。ですが、そういう質問に治療方針を決めるヒントも隠されていることがあるので、時間をかけて患者さんの話に耳を傾けることや、話しやすい雰囲気づくりを心がけています。また、患者さんには聞きたいことなどがあれば事前にメモをしておき、それを持参することもお勧めしています。当院は私1人で切り盛りしているので、1日に診察できる患者さんは10人程度。それでも、一人ひとりに時間をかけることを大切にするスタイルでやっています。このような治療方針を理解し長く通ってくださる患者さんも多く、ありがたく思っています。

患者さんへの声かけの言葉にも気をつかっていらっしゃるのですね。

常に患者さんを励ましながら、少しづつでも前進できるようなお声がけをしたいと思っています。批判的な言葉は厳に慎んでいます。人間は機械ではありませんから、常に100%のブラッシングができているとは限りません。それがたまたま通院の時にあたってしまい、歯垢やプラークの染め出しチェックの時に磨き残しが少し多いこともあるでしょう。ですが歯肉の状態やブラッシングの仕方を細かく観察していると、普段はブラッシングができているかどうかがよくわかります。ブラッシングに慣れてくると磨き方が自己流になる傾向にあり、定期的な通院はそれをリセットするために必要です。少しでも患者さんが前進するように気を配っています。

禁煙指導も行っているとお聞きしました。

鈴木亮人院長 鈴木歯科4

喫煙していると、歯周病の治療は効果がでません。免疫力が落ち炎症に対する反応が鈍くなり、歯肉が腫れても痛みが出にくくなります。歯周病は自覚症状が少ない状態で進行する病気で、腫れや痛みを自覚する頃にはかなり進行していることがほとんどです。当院の禁煙指導はタバコの悪影響についての情報を伝えます。例えば、タバコには5300種類以上の化学物質が含まれ、その中に70種類以上の発がん性物質があるといわれており、この事実を知らない人も多いです。こうした情報を聞いても、すぐに禁煙につながるとは限りませんが、記憶に残るので何かのきっかけで思い出すし、そうして自分自身で真剣に考える時間が与えられると、自然にタバコをやめられる方も少なくありません。

口の健康は全身の健康への始めの一歩

義歯治療についての考え方を教えてください。

鈴木亮人院長 鈴木歯科5

適合の悪い義歯、痛くて咬みにくい義歯、はずれやすい義歯を使用していると、咬み方は不自然になります。義歯が外れないように無理な咬み方をしている状態では型採りや咬合採得もうまくできません。問題点を一つ一つ解決することで正しい咬み方になり、精密な型採りや咬合採得ができるようになると思います。どこに問題があるのか解決せずに新しいものを作っても同じような義歯ができてしまうので、当院では、まず今お持ちの義歯の問題点の解決から始めて調整していきます。今の義歯を使えるようして、さらに適した義歯をお作りしますので、古い義歯はスペアにとっておくと、新しい義歯を修理するときに義歯がなくて困るという事態も回避できます。

根管治療の実績も豊富にお持ちですね。

マイクロスコープが流行りですが、私は模型などを使って修練を重ね治療を行っています。マイクロスコープを使っても歯の根尖の部分は見えません。根尖から4ミリをいかに丁寧に正確に処置できるかで予後が決まり、根管形成に用いるファイルの先端がどのように根管壁にあたっているか、滑沢に仕上げられるかが重要です。根管壁が滑沢に仕上げられることで、死腔の生じない根管充填ができるのです。保険診療では根管治療に対する点数が低く採算が合わないため、多くの歯科医はできるだけ早く、回数を少なく済ませたいと考えてしまいます。効率よくスピーディーに治療するという、患者さんにとって聞こえの良い表現ですが、無理に早く済ませると根管形成が雑になり予後に影響し、結果再治療が必要になることが多いです。どの治療においても正確で安全性の高い治療を心がけていますが、根管治療でも徹底的に研鑽を積み、時間をかけた丁寧な処置に取り組んでいます。

読者へのメッセージをお願いします。

鈴木亮人院長 鈴木歯科6

ある介護施設では、入居者の方のブラッシングを徹底したところインフルエンザの発生率が前年の10分の1ほどになったそうです。咽頭の粘膜は糖蛋白という粘液で保護されて細菌やウイルスが感染しにくい状態になっていますが、ブラッシングが不十分で口腔内の細菌が増加すると、細菌が産生する酵素(プロテアーゼ、ノイラミニダーゼ)によって粘液が分解され、感染が起こりやすくなります。やはり口腔内が良好な状態で保たれているということは、感染症はもとより、全身の健康維持の基本です。私たち歯科医師は、意識を高く持って患者の皆さん方に口腔ケアの重要性をお伝えし、そのケア方法を丁寧にお教えするのも使命だと思っています。私との会話や治療を通じて、ご自宅でのブラッシング(ホームケア)に身が入り、長く健康に暮らせる人が一人でも多くなればうれしいです。

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