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清川 重人 院長の独自取材記事

富士森内科クリニック

(八王子市/西八王子駅)

最終更新日:2021/10/12

清川重人院長 富士森内科クリニック main

JR中央線西八王子駅南口から徒歩約11分。武蔵野の面影が残る郊外、住宅地の一角に立地する「富士森内科クリニック」。「医師家系の3代目に生まれた私にとって、医学の道に進んだのは自然なことでした」と語る院長清川重人先生の長髪に白衣を着て診察にあたる姿はとても若々しい。1988年の開業以来、消化器胃大腸内視鏡の検査とリウマチの専門的な治療が受けられるという特徴を持つクリニックとしてワンストップで幅広い診療に対応し、今日まで33年間続く同院の礎を築いていった。「この仕事は感謝されるだけでなく、思いどおりの診療ができることにやりがいを感じる」と清川院長。開業に至るまでの経緯、治療内容、地域医療への考え、これからの展望などじっくり話を聞いた。

(取材日2014年7月10日/更新日2020年3月27日)

3代目として、自分の信じた診療スタイルで開業

なぜ医師をめざそうと思ったのですか?

清川重人院長 富士森内科クリニック1

もともと私のルーツは台湾で、現地の医師であった祖父は1954年に開校した高雄医学院(現:高雄医学大学)の設立に関わったうちの一人でした。父は留学した慶応義塾大学医学部で学んだ後、そのまま大学病院で医師として働く中で母と結婚して日本に帰化し、八王子市三崎町に内科医院を開業しました。私は兄との2人兄弟だったのですが、跡取りの兄と違って医者になれと親に言われたこともなく、柔道部の活動に熱中したり、友人と一緒に遊んだりなど、のびのびとした少年時代を過ごしました(笑)。ただ、親戚や従兄弟にも医師が多い環境だったので自然に医師をめざすようになり、医科大学を受験したのです。

この場所に開業した経緯を教えてください。

大学院終了後、大学病院に勤務しながら、週1回は都内の胃腸クリニックにアルバイトで通っていました。そのクリニックは、当時では珍しくCT、MRI、胃カメラ、大腸鏡、超音波エコーなどの検査設備・機器を備えた地域に根づいた診療スタイルで多くの患者さんに支持されていました。その姿を見て、私も開業したいという気持が芽生えてきたんです。そこで当時の上司に相談しましたら「君にそういう気持ちがあるのなら開業したほうがいいよ」と背中を押してくれたのです。開業にあたっては、ビルの一室で小さく始めるのではなく、一戸建ての医院に自分も住んで診療も行うという地域密着型のスタイルで、最初から多くの検査設備・機器も導入しようと考えました。立地を心配する人もいましたが、当時はあまりなかった診療スタイルだったので絶対に患者さんのニーズはあると信じ、この場所で、1988年3月に開業しました。

クリニックの特徴は何ですか?

清川重人院長 富士森内科クリニック2

一般のかかりつけ医療と同時にリウマチと消化器に関する専門的な診療ができることです。私は消化器をはじめとする治療をしながら、大学院進学時の担当教員に勧められたリウマチ学の研究を続けて博士号を取得し、日本リウマチ学会リウマチ専門医の資格を取得しました。そこで、クリニック開業にあたっては、大学での研究経験を生かしたリウマチと研修医時代から臨床を続けてきた消化器の2つをメインの診療科目にしたのです。また、当クリニックで行っているCTや超音波エコー検査に関しては、大学時代に知り合った友人の検査医師に、担当してもらっています。こうした専門の医師による検査を受けられるのも当院の特徴です。

地域医療のために中核医療機関との理想的な病診連携を

貴院で行う治療の特徴を教えてください。

清川重人院長 富士森内科クリニック3

リウマチの治療は、抗リウマチ生物的製剤という薬が使われるようになってから大きく変わりました。リウマチは治せる可能性がある時代となりました。ところが、この薬は使い方次第では副作用が生じ、生死に関わることもあるため、使い慣れている医師でないと対応できません。当クリニックは、八王子市内でこの抗リウマチ生物的製剤を扱える数少ない医院の一つとなっているので、整形外科からご紹介いただくこともあります。現在は、大学病院のリウマチ科の先生や、日本リウマチ学会リウマチ専門医である長男も外来を担当しています。リウマチに関しては、質はもちろんのことキャパシティーがあるので、多くの患者さんを受け入れることができています。また、消化器に関しましても次男が火曜日の胃カメラを担当したり、聖マリアンナ医科大学と順天堂大学の日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医に来ていただいたりして体制を整えています。

近隣の中核的な医療機関との連携体制はどのようになっているのですか?

当クリニックでの検査を通じてがんなどが発見された場合、地域の中核医療機関である東海大学医学部付属八王子病院や東京医科大学八王子医療センターなどに患者さんを紹介します。ただ、こうした大規模病院から患者さんを当クリニックに戻してもらうケースも多いですね。例えば、早期がんの場合、手術で腫瘍を摘出できたら治療は終了し、後は半年や1年に一度の定期検査を受けるだけで済みます。私たちのように検査設備を備えた地域のクリニックに患者さんを戻しているのです。まさに理想的な病診連携ができていると言えるのではないでしょうか。

時間外の電話受付、往診など、地域医療にも力を入れておられるそうですね。

清川重人院長 富士森内科クリニック4

当クリニックでは、夜間・休日などの休診時にかかった電話が私のスマートフォンへ転送される電話相談サービスに対応しています。このサービスは大変なのであまり実施する内科医院は多くないのが現状です。ただし、当クリニックでは、いつ電話しても応対してくれたら患者さんの安心感はまったく違ってくると思うので、地域医療サービスの一環として実施しています。また、当クリニックでは、長年診てきた患者さんで、脳梗塞を起こしたり、腰が痛くて動けなくなったりといった人に限っては月1回の往診をしています。患者さんの高齢化が進んでいますし、同居されている家族も忙しくて家にいないことが多いため、こうした往診を続けているのです。

分院設立、本院改装、事業継承で次のステージをめざす

医師になって良かったと思うことや、やりがいを感じることは何ですか?

清川重人院長 富士森内科クリニック5

やはり患者さんに感謝される時です。開業医という仕事をしていると、進行がんが発見した患者さんを大規模病院に紹介した後、数ヵ月したら亡くなってしまうといったケースにも遭遇します。しかし、「先生に早めにがんを発見してもらったおかげで治療できました」とお礼に来られるような時はうれしいですし、医師になって良かったとやりがいを感じます。私も一般社会では定年と言われる年齢に近くなりましたが、本人の元気とやる気さえあれば、これまでと同じように働き続けられるのも開業医ならではの魅力だと感じます。

先生が若さを保つ秘訣など、健康管理で気をつけていることはありますか?

以前はゴルフもよくやりましたが、最近ではあまりやらなくなったので、毎晩1時間かけて5000歩〜7000歩を目標にウォーキングをするようにしています。晩ご飯は一番カロリーを摂取するので、週に一回ゴルフに行くよりも毎日歩いたほうが健康につながるのです。高脂血症・高血圧・糖尿病といった生活習慣病の方にも良いので、ぜひお勧めします。昔から健康な人はよく噛み、よく歩くと言いますが、本当にそのとおりだと思います。その他、家にばかりいると老け込んでしまうので、自分なりに遊ぶようにしていることでしょうか。私はスポーツカーが大好きなので、休日は都心に車で出かけて愛好家仲間となるべく会って刺激を受けるようにしています。

今後のクリニックの展望についてお聞かせください。

清川重人院長 富士森内科クリニック6

2016年にみなみ野に分院、2020年に本院のリニューアルを実施しました。さらに駅の近くなど患者さんの利便性の良い場所へ分院を出したいなとは思っています。やはりリウマチの患者さんは足が悪い人が多いため、駅に近いほうが通院に便利で喜ばれると思いますから。また、現状のクリニックの検査設備をさらに充実させ、定期健診や人間ドックの実施に対応できるようにしていきたいですね。そのような形でよりいっそう患者さんのお力になっていければいいと思っています。

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