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大熊 京子 院長の独自取材記事

大熊眼科医院

(八王子市/西八王子駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR中央線西八王子駅北口から徒歩1分、甲州街道沿いのビルにある「大熊眼科医院」は、この道37年のベテラン医師、大熊京子院長が開業するクリニックだ。仕事にも興味を持って熱心に取り組み、趣味にも多才な才能を発揮する大熊院長。「常に刺激を受けていないと、年を取ってしまいますから」と笑顔で語る。アドヒアランス(adherence)という考えのもと、患者には病状を理解してもらい、積極的に治療に参加してもらうことを心がけ、そのために検査画像を逐一患者に見せてしっかりと説明を行う。もともと小児科の医師をめざしていたが、義父の勧めと眼底写真の美しさに惹かれて眼科に進もうと決めた大熊院長。仕事への思いから多彩な趣味に至るまで詳しく話を聞いた。
(取材日2018年3月24日)

義父の言葉と眼底写真の美しさで、眼科に進もうと決意

開業してどのくらいたつのでしょうか?

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最初は実家で子育てをしながらのスタートでした、実は主人が内科の医師で、隣で「大熊内科クリニック」を開業しているのですが、主人の独立を機に、今の場所に移転しました。こちらに移転してもう20年になります。患者さんは、地元の方が大半ですね。私が卒業した小学校や中学校もすぐ近くなので、同級生や教わった先生も来てくださいます。ありがたいですよね。開業当時、おばあちゃんと一緒に来ていたお孫さんが、今はお子さんを連れて受診されています。20年というのはそういう歳月なのですよね。

先生はなぜ眼科を選んだのでしょうか。

父が小児科の医師だったので、私も同じ仕事に就こうとずっと勉強していました。ところが、医学部卒業と同時に主人と結婚した時に、義父が「これからは眼科の時代だ」と言ったんです。大正生まれで100歳まで生きた義父は、なんでも積極的に取り入れる人で、かつ先見の明がありました。私が女性ということもあったのでしょうが、主人も眼科がいいんじゃないかと言ってくれ、それなら眼科にしようかなと思ったのがきっかけです。実際に眼科の授業で眼底写真を見た時、とても美しくてまるで宇宙のようだと思いました。当時私が卒業した東京女子医科大学の眼科は、角膜専門の先生が教授だったので、眼底が専門だった駿河台日本大学病院(現・日本大学病院)の眼科に入局し、本格的に眼科の勉強を始めました。

眼底を見ると、どのようなことがわかるのでしょうか。

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眼底を見るとだいたいの年齢がわかります。日本大学病院でも、眼底の写真を見せられて「さて、だいたい何歳でしょうか」という話から始まるくらいです。同時に、動脈硬化が進んでいるかどうかもわかります。よく内科の先生方は、データだけを見て動脈硬化の心配はないとおっしゃいますが、実際、高血圧でなくても脳梗塞や脳出血を発症する人はいるので、私はいくらデータが良くても、血管が硬ければ注意をすべきだと思います。また、なりやすい疾患もわかります。例えば、近視があると網膜剥離や緑内障になりやすいので、近視の強い方に飛蚊症が見られたら、網膜剥離の前兆だとも考えられます。なりやすい疾患が事前にわかれば、早期発見の手助けになりますし、普段から気を付けようという気持ちも生まれますよね。

病状を理解して、積極的に治療に参加してほしい

近年増えている疾患は何でしょうか?

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加齢黄斑変性や緑内障が多いですね。加齢黄斑変性は名前のように加齢によって起こり、食事が欧米化してから増えてきたと言われています。今はいろいろな治療法があり、抗VEGF抗体を目の硝子体に注射して進行を止める方法があります。ただ、とても高額で何回も打たないといけません。緑内障も、最近は若い方でも前兆がある方がいらっしゃいます。きちんと管理ができれば失明するような病気ではないので、やはり、早期発見としっかりした検査を受けることが大事ですね。患者さんにはよくお話しするのですが、40歳を過ぎると目にはいろいろな変化が起こります。目が見えなくなると生活のクオリティが下がるので、やはり、早期発見と早期受診が必要です。年に1回健康診断に行かれたときは、同じように目の検診も受けて、現在の状態を把握することが大事だと思います。

先生が患者さんと接する中で大事にしていることは何ですか?

患者さんには、自分の目がどんな状態で治療によってどのように変化していくのかを理解してほしいと思っています。例えば、網膜に穴があいて網膜剥離を起こすかもしれないから、レーザーで治療しますと言葉で言われてもよくわかりませんよね。私は実際に網膜の画像を見せて、どの部分に穴が開いて、どのように網膜剥離が起こるのか、レーザーで治療する前と後の画像も見ていただき、経過がわかるように説明しています。また、緑内障と言われてなぜ薬をつけなくてはいけないのかや、治療をしていてこういう経過だから薬を変えましょうというときも、できるだけグラフや視野の変化を見せて、患者さんが理解できるように心がけています。患者さんの中には、あっちの眼科こっちの眼科と渡り歩く人がいますが、今は薬がとても良くなっている反面、同じような薬がいくつも処方されると効果が半減してしまうので、用法容量を守って必ず経過を見せていただきたいですね。

こちらは白内障の手術は行っているのですか?

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当院では行っていないので、患者さんによって紹介先を決めています。先生によっては白内障ならここというように1ヵ所に決めている先生もいますが、患者さんがどういった先生にやってもらいたいのか、例えば有名な先生がいいのか、それとも南多摩病院のように近所がいいのか、地域には東京医科大学八王子医療センターや東海大学医学部付属八王子病院もあるので、患者さんと相談しながら、症例に応じて一緒に決めるようにしています。

医師の役目は、会話から治療への道しるべを示すこと

先生が医師になろうと思ったのは、やはりお父さまの影響ですか?

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それもありますが、私は高校生の時から学歴にはまったく興味がなく、手に職を付けたいと思っていたのです。周りの人は学歴は重要だと言っていましたが。そして、その選択肢の1つが医師という職業でした。他にもファッションデザイナーや建築家など、とにかくクリエイティブな仕事がやりたいと思っていましたね。でも当時、伯父が亡くなるなどいろいろなことが重なったこともあり、最終的には医学部に行こうと決めました。今も思いますが、自分がやって楽しいと思える仕事でないと続けられないですよね。

休日はどのように過ごされているのでしょうか?

趣味はたくさんあって、まず一つが料理ですね。私はワインが好きなので、毎晩好きな料理を作って、主人とワインを飲んでいます。一時期、料理を極めようと思い、かなりハードな料理教室にも通いました(笑)。英会話はずっとやっていたのですがなかなか上達しなくて、今は少し会話ができるようになったので、今後はフランス語にも挑戦したいと思っています。あとは、料理教室に来ていた音楽スクールの校長先生の紹介で、月に1回1時間、歌のレッスンもしています。声を出すとすっきりしますよね。先生の勧めで、今度ジャズを練習する予定です。ゴルフは去年やっとコースデビューを果たしましたし、水泳も続けていて、時間があると泳ぎに行っています。なんでもやり始めると面白いですね、つまらないというのは勉強がし足りないのだと思いますよ。

最後に、将来への展望と患者さんへのメッセージをお願いします。

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娘夫婦も眼科の医師なので、将来的にはこのクリニックをバトンタッチできればいいなと思っています。高齢の方も増え、他で白内障の手術をしたくないという方も多いので、今後はできる範囲の治療が、当院で完結できるような体制をつくっていけたらと思っています。患者さんには、受診されたらできるだけ会話をしていただきたいと思います。単に「先生どう?」ではなく、症状がいつから出てどんなふうに不快なのかなど、できるだけ詳しく話してください。会話の中に、治療へのヒントが潜んでいることがよくありますので。私が提供できるものは安心だと思いますし、きちんと治るのか、治すにはどうすればいいのか、道標を示すのが役目だと思っています。AIの診断とは違い、患者さんがお話の中から多くのアドバイスができるのが私たち医師なので、ぜひ遠慮せずにたくさんお話ししてください。

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