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西島 重信 院長の独自取材記事

西島産婦人科医院

(八王子市/西八王子駅)

最終更新日:2019/08/28

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西八王子駅から徒歩5分の静かな住宅街にある「西島産婦人科医院」は、開業から約60年。1993年に2代目院長に就任した西島重信先生は、優しい笑顔で快活に話す明るい人柄のドクターだ。もともと産科の出身である経験を生かし、妊娠34週程度までの診療やハイリスク妊婦の健診にも対応。もちろん月経不順や生理痛、不妊治療、がんの精密な検査、尿漏れや骨粗しょう症など、幅広い年代の婦人科領域の相談や治療も行っている。また地域の医師会の活動にも熱心で、検診制度の充実に力を注ぐ八王子市の地域医療を支える一員としても尽力している。「産婦人科のすべての領域において、高いレベルで対応できるクリニックがコンセプトです」という西島院長に、医療にかける熱い思いをじっくりと聞いた。
(取材日2018年7月20日)

産婦人科の全領域で、高レベルの医療提供をめざす

医院の特徴をお教えください。

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すべての女性の健康をサポートしたいという思いから、幅広い年代のお悩みに対応できるクリニックをめざしています。産婦人科には、主に4つの診療領域があります。お産を含めた周産期を診療する産科領域。子宮や卵巣などのがんを診療する婦人科腫瘍領域。月経不順や不妊症などを診療する生殖内分泌領域。そして月経痛・更年期障害・尿漏れや骨粗しょう症など女性ならではの病気を診療する女性医学領域です。最近は専門性が高まり、各領域を専門とするクリニックが増えていますが、私は何か一つに偏ることなく、全領域の医療を高いレベルで提供したいと考えています。

具体的には、どのような診療をされているのですか?

産科領域では産科に勤務していた経験を生かし、妊娠34週程度の診療まで行いますし、ハイリスク妊婦の診療にも対応しています。婦人科腫瘍領域では、がん検診に対する精密検査はもちろん、前がん病変のレーザー治療まで行うことができます。また生殖内分泌領域では、各種ホルモン治療はもちろん、不妊治療においては人工授精まで行っています。近年注目されている女性医学領域ではウィメンズヘルスの診療にもできる限り応えていけるように努めており、月経困難症や月経前症候群といった月経随伴症状、更年期障害、尿失禁、骨粗しょう症などの診療も行っております。さらには患者さんが合併する、高血圧、高脂血症、糖尿病など、内科的な症状も診ています。年齢やお悩みに合わせて、産婦人科の医師が関わる領域は異なりますが、そのすべてのニーズにお応えできる医院でありたいと思っているのです。

産婦人科の医師として、どのような時にやりがいを感じますか?

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この医院を引き継いでからは、さまざまな患者さんの診療を続ける中で、産婦人科に求められる幅の広さを実感するようになりました。例えば軽度の高血圧や糖尿病の管理も行う内科的な面もあれば、更年期でうつ状態になっている患者さんの心のケアをする精神科のような一面もあります。女性の心身の健康を、広く深く診療できることは産婦人科医ならではのやりがいです。そのためにも、常に多くの医学を学び続けることを心がけています。

八王子市が誇る検診制度を活用し、がんの早期発見を

お父さまから引き継がれた、歴史ある医院なのですね。

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父が開業したのは1961年ですが、1993年に私が引き継ぎ、2008年に新装し現在に至っています。当院には、思春期から高齢者まで幅広い年齢層の患者さんが、さまざまなお悩みを抱えて来院されますので、父の時代から通院されている方も少なくありません。父は地元に根付いたクリニックとして、地域に貢献できる仕事が好きな人でした。ですから皆さんからの信頼も厚かったのだと思いますし、私もその意志を引き継いでいきたいと考えています。父が医院の診療と併せて、東京都の産婦人科医会の仕事も熱心に務めていた影響なのでしょう、気づけば私も医師会などの仕事を一生懸命するようになっていましたね。

地域の医師会では、どのようなことをされているのですか?

八王子市医師会や南多摩産婦人科医会で活動しております。市の『がん予防対策委員会』に出席したり、市民向けの講演会の講師を務めたり、またボランティアで近隣の中学校や高校に出向いて性教育の講義などを行ったりしています。八王子市は、がん検診の精度管理の水準が非常に高いことで有名な自治体なのです。われわれ医師会担当役員の努力もありますが、市の成人健診課の方々が非常に熱心に取り組んでくださっているおかげもあり、2013年に国が開始した、高い精度を持つ検診を行う自治体が選ばれる『HPV検査検証事業』に東京都では唯一選出され、更にその事業の中で中心的な役割を果たしています。これは胸を張って誇れることです。微力ですが私も八王子市の医師の一員として、こういった取り組みをサポートしていきたいと考えております。

先生ご自身が取り組んでいることがあれば、お教えください。

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私が産婦人科医として現在考えている目標は2つあります。1つは「若い女性に増えている子宮頸がんを減らしたい」、そしてもう1つが「近年増加し続けている子どもの虐待を何とかしたい、そのために妊産婦のメンタルヘルスケアへの取り組みを充実させたい」ということです。具体的には、まず子宮がん検診の啓発です。子宮頸がんの発生率は年々低年齢化しており、20代で子宮摘出を余儀なくされる方も多い。そうすると当然子どもは産めなくなりますが、それだけでなくたとえ手術が成功したとしても一生尿漏れや便秘に悩んだり、中には人工肛門になってしまったりと、生活の質が著しく低下してしまう方もいます。だからこそ早い段階で病気を見つけることが重要なのです。命が助かることはもちろん最重要ですが、満ち足りた人生を送っていただくために、早期発見、早期治療が欠かせません。そのために検診が重要なのです。

メンタルヘルスケアで、健全な子育てをサポートしたい

妊産婦の方へのメンタルヘルスケアというのは、どういうことでしょうか。

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それは、近年問題視されている子どもの虐待に関連しています。実は妊娠期や出産後に、周囲がしっかりとケアしてあげることで防げることも多いのです。妊婦さんは不安や悩みを抱えやすくなっており、妊娠中や産後にうつ状態になることも少なくありませんが、実家や親御さん近くなど、安心できる環境で出産される方ばかりではないですよね。ですから、その時期に一番近くにいる私たちが、さまざまな側面で手助けを必要としているサインをキャッチしてサポートをすることも、重要な役目だと考えています。幸い八王子市には、妊婦さんや産まれてきた子どもたちを支援する、さまざまな体制があります。頼れば懸命にサポートしてくれる人が案外たくさんいるということを知っていただき、一人で抱え込まない妊娠期・育児期を送ってほしいですね。

妊婦さんや子育て中の方を多く見ていらっしゃった経験からの、思いですね。

孫が生まれてから、さらにその思いは強くなりました。孫は8歳と1歳の男の子なのですが、とても懐いてくれていて、一緒によく出かけています。相模湖のテーマパークや立川の公園、動物園、高尾山などに遊びに行くことが多いです。上の子はサッカーをしているので、試合には必ず連れていきますし、一緒にサッカーをすることもあります。実は私はサッカー少年だったので、今でも趣味でフットサルをやっているんですよ。孫と一緒に遊べることが楽しいですし、私自身のリフレッシュの時間にもなっています。また、孫とふれあっていると「同じ年頃の子どもたちを守ってあげるためにも、妊産婦さんを支えていかなければ」と、強く思いますね。

では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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検診は病気を早期発見できるチャンスですし、早く見つかって悪いことは一つもありません。特に子宮頸がんの検診は成人式を迎えたら早期に検討してほしいですね。また、産婦人科の領域は少子化や虐待など、さまざまな社会的問題にも通ずるものだと思っています。検診の重要性を広く伝える以外にも、妊産婦のメンタルヘルスケアや、小児科と協力した育児サポートなど、できることはたくさんある。また今後は高齢化に対応するために、婦人科の病気に特化した訪問診療なども求められてくるでしょう。そういったことも視野に入れ、医師会の役員として、地域に根付いた産婦人科として、今後もすべての年代の女性に対して、より良い医療を提供できるよう取り組みたいと考えています。

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