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志村 和秀 院長の独自取材記事

佐藤歯科医院

(八王子市/めじろ台駅)

最終更新日:2023/08/08

志村和秀院長 佐藤歯科医院 main

35年以上前に開業し、地域に根づいた歯科診療を提供する「佐藤歯科医院」。京王高尾線のめじろ台駅から閑静な住宅街を10分ほど歩くと看板が見えてくる。2013年に、先代の院長から同院を継承し、新院長として就任したのが志村和秀先生だ。志村院長は、歯科医療に関する勉強を怠らず、必要だと感じた新しい治療技術を積極的に取り入れて、知識と技術のアップデートを欠かさない歯科医師。インプラント治療や補綴治療を得意とする一方で予防歯科にも注力し、患者が自分の歯を守れるように心を砕く。診療ではカウンセリングを大切にし、生活習慣などを聞き取りながら、体の健康までを見据えたアドバイスで患者を支えている。取材の質問にはほがらかに答え、物腰のやわらかい志村院長が、力強い言葉で患者への思いや治療にかける熱意を伝えてくれた。

(取材日2023年3月6日)

歯を一生守るために、予防歯科に力を注ぐ

どのような年齢層の患者さんが多いですか。

志村和秀院長 佐藤歯科医院1

お子さんから高齢者まで、幅広い年齢層の方がいらっしゃいます。中でも70代後半の高齢者が多い印象です。当院は35年以上前に開業しているので、当時から通ってきてくださる方がたくさんいるんですよ。患者さんは、八王子市を中心に、西東京市、埼玉県、山梨県といった遠方から来院される方も少なくありません。私が定期的に参加している医療の勉強会で知り合った歯科医師からの紹介で、患者さんが増えたりもしています。診療内容としては、歯の痛み、歯茎の腫れ、虫歯治療、義歯、インプラント治療などさまざまなニーズにお応えできるよう対応しています。特に高齢者は歯の欠損に関するご相談が多く、若い頃に歯を失ったことを放置していた方が来院されるケースもよく見受けられますね。

先生は、カウンセリングに時間をかけていると伺いました。

症状が現われる原因を、患者さんと一緒に探っていきたいからです。その答えが見つからないと、治療だけしてもまた同じ症状が繰り返されてしまうでしょう。また、私はお口の中だけを診るのではなく、歩き方やお顔の歪みなど、患者さんの全体を観察することを大切にしています。例えば、歯を欠損している方の場合、歯を失っている部分をかばって、噛み方に偏りが出ることがあります。すると、顎が歪んだり、頭が傾いたりして体のバランスが崩れ、肩や腰に痛みが出ることもあるのです。歯の不具合は全身の健康にも影響するので、当院では噛み方や生活習慣などのアドバイスまでします。治療をして終わりではなく、歯や全身の健康までトータルにサポートすることが、歯科医師の役割だと思っています。

クリニックとして、どのような診療に力を入れていますか。

志村和秀院長 佐藤歯科医院2

予防歯科です。歯は、自然治癒が期待できない組織です。「不具合が出たら、治療をすれば良い」という考え方もありますが、できるだけ、削ったり、かぶせ物などをしたりすることなく、健康な状態を保つことが理想です。歯を一生守るために、「自分の歯は自分で守る」という意識を持っていただき、そのお手伝いをしたいと思っています。当院では、ブラッシング指導、噛み合わせチェック、歯科衛生士が歯の汚れを落とすためのPMTC、フッ素塗布、生活習慣の指導を行います。レーザーで虫歯の程度が数値でわかる検出装置を使用し、虫歯チェックも行います。

通常よりも短くて太い、直径7ミリのインプラント

予防歯科で心がけていることはありますか。

志村和秀院長 佐藤歯科医院3

予防歯科は3~6ヵ月間隔で継続して来院することが大切です。「また行きたい」と思っていただけるように、褒めるポイントを探して前向きなエールを差し上げることを、スタッフ一同で徹底しています。例えば、「アドバイス通りに歯間ブラシを使っていただいてますね。ありがとうございます」などとお声がけすることで、心地良く予防歯科を受けてくださるようになってほしいと思っています。

院長が得意とする治療について教えてください。

インプラント治療ですね。物を噛むということは、認知症や誤嚥性肺炎などの予防につながることもわかってきたため、欠損歯を補う方法の一つであるインプラント治療は、これからますます必要な技術となるでしょう。当院では、歯科用の3DCTで顎の厚みや高さ、神経の位置などを適切に把握。骨密度を測る機器で、インプラントと骨の安定性を確認することもできます。患者さんのお口の状態に合わせられるように、インプラントの種類が豊富で、近年、新しく取り入れているのが短くて太い直径のインプラントです。通常は4.5ミリほどのものが7ミリもあるので、歯茎へ埋入時に強く固定されます。この太いインプラントには、新たに骨を作る骨造成という手術を避けることが期待できます。

マウスピース型装置を用いた矯正にも、力を入れているそうですね。

志村和秀院長 佐藤歯科医院4

歯並びをすべて整えるほどではなく、前歯のすき間を詰めたい、1本だけ前に出ている歯を引っ込めたいといった、「一部だけ治したい」というときにお勧めです。マウスピース型装置は透明で目立ちにくく、自由に取り外しができることが特徴で、噛み合わせがより良くなることが望めます。また、義歯や入れ歯といった補綴物にも力を入れていて、物が詰まりづらいように細心の注意を払って作製しています。ただし、どんなに良い補綴物を作っても、患者さんの生活習慣や噛み方の癖などが影響して、噛み合わせに不具合を起こすことがあります。そのようなことをできるだけ避けるために、患者さんには何でもご相談いただき、カウンセリングを続ける中から最適な補綴治療を選択できるように心がけています。

知識や技術をアップデートし、患者のニーズに応える

クリニックで取り入れている、こだわりの医療機器をご紹介ください。

志村和秀院長 佐藤歯科医院5

一つは、歯の型採りに使用する口腔内スキャナーです。お口の中を小型カメラで撮影し、データを立体画像で確認できます。かぶせ物や入れ歯、マウスピースなどをより高い精度で作製するのに役立ちます。また、従来の方法で使用していた印象材は、噛み続けることで嘔吐感がある患者さんもいますが、口腔内スキャナーにはその心配がほとんどありません。そのほか、2021年からマイクロスコープを導入しています。最大20倍程度の倍率で拡大して観察しながら精密な治療が行えることが特徴で、根管治療を中心に使用しますが、虫歯の取り残しがないか確認するときにも活用できて便利です。

ところで、先生が歯科医師をめざすようになったきっかけは?

もともとジャーナリズムに興味を持っていて、大学在学中に1年間中国へ留学したのです。そのとき入っていた寮で多くの口腔外科のインターン生と出会い、国が違っても「医療」という根源的なところで交流できることに大きな魅力を感じました。大学を卒業した後、希望を胸に再受験を決意して歯学部に進学したのです。生まれ故郷の山梨県で研鑽を積んだ後、初めて勤務医として働き始めたのが当院でした。他のクリニックでも4年ほど働きましたが、先代院長から継承のお話をいただいたのをきっかけに、2013年に当院を継承して院長に就任しました。私自身が幼少時からあまり歯が丈夫ではなかったため、いろいろなクリニックに通院した経験があります。治療で痛みを感じた経験は現在の診療に生かされていて、どのように説明すれば怖さを感じないか、どのように工夫したら治療時の痛みを抑えられるかということを考えながら、患者さんと向き合っています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

志村和秀院長 佐藤歯科医院6

私は、休日のほとんどはセミナーや勉強会に参加し、月1回は講習に出るようにしていますが、まだまだ足りないですね。さらに研鑽を積み、クリニックに必要だと感じた治療法は随時取り入れていきたいと思っています。例えば勉強の成果で、顎関節の不調を診られるようになりました。マウスピース型の装置を用いて、顎関節の位置を調整していくアプローチができます。また、口が大きく開かない方のためのトレーニングも取り入れています。顎の関節でお困りの方が、他院からの紹介で来院されることも増えているんですよ。これからも、さまざまなお悩みを持つ患者さんのニーズにお応えするために、知識や技術を高めていきたいと思っています。気になることがあれば、予防から治療までをトータルで診ることに努めている当院へ何でもご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯列矯正/55万円~、マウスピース型の装置を用いた矯正/110万円~、インプラント治療/23万1000円~、ホワイトニング/オフィスホワイトニング3万8500円~、精密根管治療/1根管8万8000円~、骨造成/3万3000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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