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矯正の後戻りは早めの対策を
他院で矯正した患者の相談にも対応

市川矯正歯科医院

(八王子市/八王子駅)

最終更新日:2023/09/19

市川矯正歯科医院 矯正の後戻りは早めの対策を 他院で矯正した患者の相談にも対応 市川矯正歯科医院 矯正の後戻りは早めの対策を 他院で矯正した患者の相談にも対応
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東京都八王子市にある「市川矯正歯科医院」の村松裕之院長は、同院で30年以上にわたって矯正に携わってきたほか、大学で講師も務めるなど、矯正に関する豊富な経験と知識を合わせ持つベテラン歯科医師だ。近年は子どもから中高年まで、歯の健康と見た目の美しさのために歯列矯正を希望する人の数が格段に増えているが、矯正後のアフターフォローの重要性は、患者たちの間でまだまだ十分に認識されていないという。今回、矯正装置を外すと不正咬合が再発してしまう“後戻り”という現象と、それを防ぐためのアフターフォローの方法について、村松院長に初歩から解説してもらった。

(取材日2023年6月7日)

矯正装置を外した後は、リテーナーの長期使用や定期検診など、継続的なアフターフォローで後戻り防止を

Q歯列矯正における後戻りとはどのような状態を指すのですか?
A
市川矯正歯科医院 矯正の後戻りに悩んでいる患者は多い

▲矯正の後戻りに悩んでいる患者は多い

矯正した歯並びが、矯正装置を外して月日がたつにつれて矯正する前の姿に戻ってしまうことを、一般的に後戻りと呼んでいます。後戻りが起きても、出っ歯や八重歯などの不正咬合が100%元の形に戻ってしまうわけではありません。しかし、元の形に戻ろうとする力が働き、上下の歯列が、ところどころ移動して乱れていきます。患者さんにとっては、長きにわたる辛抱と努力が無駄になってしまいかねない大きな問題であり、これを防ぐためには矯正後すぐに適切なアフターフォローを始めることが重要になります。

Q後戻りが起こる原因を教えてください。
A
市川矯正歯科医院 治療だけでなく、説明にも力をいれている村松院長

▲治療だけでなく、説明にも力をいれている村松院長

まず理解してもらいたいのは、矯正をしたからといって、その後何もしなくても歯並びが保たれることはない、ということです。患者さんからも時々「これでもう一生変わらないんですか?」と質問を受けますが、残念ながらそうはいきません。矯正してもしなくても、生きている限りは体が太ったりやせたりするのと同様に、歯の噛み合わせも変わる可能性があると考えたほうがいいでしょう。後戻りが起こる原因を一つに絞るのは難しく、歯の周りの歯槽骨が安定していない場合のほか、生活環境や仕事などが影響することも考えられます。

Q矯正のアフターフォローはどのような目的で行うのですか?
A
市川矯正歯科医院 患者の希望にそった治療を行っている

▲患者の希望にそった治療を行っている

1つ目は後戻りの防止と再矯正です。矯正装置を外してそのままにしていると後戻りが起きやすいので、これを未然に防ぐ、あるいは再矯正によってめざす形に戻すのがアフターフォローの大きな目的です。2つ目は矯正後の歯を健やかに保つこと。口の中のトラブルは不正咬合だけではなく、虫歯や歯周病、顎関節症によってもきれいな歯並びが脅かされるかもしれないので、当院ではアフターフォローの一環として一般歯科のチェックも取り入れています。従って、アフターフォローは後戻りが心配な患者さんだけではなく、当院で矯正を受けるすべての方が対象です。矯正後1年間のアフターフォローは料金に含まれているのでご安心ください。

Q他院で矯正を受けた人でもアフターフォローを受けられますか?
A
市川矯正歯科医院 矯正・アフターフォロー双方の相談を受けつけている

▲矯正・アフターフォロー双方の相談を受けつけている

もちろん可能です。矯正後のアフターフォローや再矯正はその処置を行ったクリニックで行うのが望ましいですが、転職や引っ越しで通院が難しくなるなど、やむを得ない事情でほかのクリニックに相談したい場合もあるでしょう。もし後戻りやそのほかの不具合が気になるなら、なるべく早めに近くの矯正歯科クリニックを受診されることをお勧めします。以前の通院先を教えてもらえれば、こちらで担当の先生に連絡して患者さんの情報を聞き、なぜ不具合が起きているのかについて手がかりを得ることもできます。

Qアフターフォローの具体的な方法を教えてください。
A
市川矯正歯科医院 患者が納得して取り組めるよう説明にも力を入れている

▲患者が納得して取り組めるよう説明にも力を入れている

後戻りを防ぐための一般的な方法は、矯正装置を外した時点から、歯が動かないように固定するためのリテーナー(保定装置)と呼ばれる装置を使うことです。これには歯に直接取りつけるタイプと、取り外しが利くタイプがあります。「リテーナーはいつまで必要ですか?」と患者さんによく聞かれますが、当院ではなるべく長い期間使うようにお話ししています。後戻りはその患者さんにもともとあった不正咬合に戻るばかりでなく、以前とは違う新たな不正咬合が発生する場合もあるので、できればリテーナーの使用を無期限の習慣にして、年に1、2回はクリニックでチェックを受けると良いでしょう。

ドクターからのメッセージ

村松 裕之院長

矯正は口の中だけでは完結せず、体全体とのバランスの上に成り立つものです。ワイヤーやマウスピース型装置で一時的に正常咬合を実現したとしても、それを支えられる体の機能がなければ、装置を外した途端に無理が生じ、やがて再び不正咬合が発生してしまいます。矯正をやり通せばそれだけできれいな歯並びがずっと維持されると思うのは、多くの患者さんに見られる誤解の一つ。その願いが本当にかなうかどうかは、矯正後のアフターフォローにかかっています。そんなにいつまでも手間がかかるなんて面倒だと感じるかもしれませんが、それもこれも矯正後の状態を長く保つために必要なこと。クリニックを伴走者にして息の長いケアに努めましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ワイヤー矯正/103万4000円~165万8800円、マウスピース型装置を用いた矯正/68万3560円~122万1000円

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