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鄭 尚賢 総院長の独自取材記事

アイボリー歯科クリニック

(八王子市/八王子駅)

最終更新日:2019/08/28

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八王子駅から徒歩5分の場所に位置する「アイボリー歯科クリニック」。院内は、明るく温かみのある雰囲気で気軽に入りやすい。総院長の鄭尚賢先生は、歯周病治療のスペシャリストとして、可能な限り歯を残す治療を実践している。精密な治療を可能とするマイクロスコープや、患者にかかる負担が少ないユニットの増設など、質の高い治療を行うための設備も積極的に導入。患者が自らの症状をきちんと理解し、治療に前向きに取り組むことができるよう画像を使った丁寧な説明も心がけている。温かく話しやすい雰囲気と歯科医師としての強い信念を併せ持つ鄭先生に、八王子で開業した経緯や、同院の診療スタイル、患者やスタッフと接する際に心がけていることなどを聞いた。
(取材日2016年3月30日)

生まれ育った町と同じ雰囲気を感じる八王子で開業

八王子で開業した経緯を教えてください。

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僕は千葉で生まれ育ったので、八王子とはこれまで縁もゆかりもありませんでした。でも、開業する場所を探していたときに、八王子で居ぬきの物件があるという話をもらい見に来ることにしたんです。駅を降りたときにまず感じたのは、良い意味で「千葉っぽい」ことでした。自分が生まれ育った場所と同じ雰囲気を感じ、ここなら歯科医院を長く続けていけると確信しました。実は、僕の父は千葉と神奈川でいくつかの歯科医院を開業していたので、そこで院長として働くという選択肢もあったんです。でも、最初から自分ですべて計画し、患者さんに提供したいと思う治療を行ったほうが、歯科医師としての責任を全うできるかなという思いから開業へ踏み切りました。

貴院ではどのような治療を受けられますか?

診療科目は歯科、歯科口腔外科、矯正歯科、小児歯科、審美歯科と幅広くカバーしています。僕は歯周病治療やインプラントが専門です。日本歯周病学会の認定医を取得しており、1本でも多くの歯を残す、スウェーデン方式の歯周病治療に力を入れています。歯科医師は僕以外に常勤が3名在籍しています。歯周病とインプラントが専門の秋山先生と、口腔外科と一般歯科の専門の大竹先生。そして、補綴(歯冠修復)を専門とする笠間先生です。当院は担当医・担当衛生士制なので、初診時から同じ歯科医師と歯科衛生士が専任となり、二人三脚で治療にあたっています。

院内をリニューアルされたそうですね。

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2015年5月に院内設備をリニューアルしました。大きな変更点としてはユニットの増設と入れ替えです。ユニットはこれまで7台だったのですが、うれしいことに多くの患者さんに通っていただいているので2台増設することにしました。当院で導入しているユニットは、歯科用ユニットとして古い歴史をもつドイツメーカーのものです。このユニットは、治療時に使う水が低濃度の過酸化水素水になっています。細菌やウイルスを短時間で殺菌してくれるので、院内感染を心配される患者さんに好評です。実はこのユニット、僕が勤務医時代に働いていた歯科医院にも導入されており、患者さんにかかる負担が少ないことを実感していたユニットでした。いつか自分の歯科医院でも導入したいと思っていたので、今回ひとつの夢が叶いました。

医師と患者が同じ思いで治療に取り組むことを重視

来院される患者さまの年齢層はどのくらいですか?

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幅広い年齢の方が来院されています。一般的には、院長と同じ年齢層の患者さんが一番多いといわれており、当院にも僕や院長の年代である3、40代の患者さんが多く来院されます。当院は居抜き物件、つまり以前もこの場所に歯科医院があったので、その頃の患者さんも引き継いでいます。当時の院長先生は30年近くここで診療されていたので、年配の患者さんも多いです。さらに、八王子は学生の町なので若い人も来院されます。特に若い人にいえることですが、虫歯になってからようやく来院される人が多いんです。日本は保険制度が充実しているので、治療が安価で受けられます。とても良いことなんですが、虫歯や歯周病にならないと歯科医院に通わないという悪い文化が根付いてしまう原因にもなっています。こうした価値観を、少しずつでも変えていけたらいいですね。

診療の際に心がけていることは何ですか?

患者さんにも自らの口内環境について詳しく知ってもらうことです。歯科治療の種類によっては、治療期間が3ヵ月、半年と長くなる場合があります。もし患者さんが、治療内容や自らの症状についてあまり理解していないと、長く通い続けることが難しくて完治する前に治療をやめてしまうこともあるんです。そこで当院では、初診時に精密な口腔内写真を撮影します。その写真とレントゲンを使い、口内が今どんな状態になっているのかを患者さんが納得できるまでじっくり説明します。このようにすると、患者さんが自らの歯の問題点についてはっきりと理解でき、どんな治療を行うべきかがわかるようになります。すると、長期間の治療でも続けやすいんです。定期的にメンテナンスで通っておられる患者さんには、2年に1度のペースで写真撮影をして、以前と見比べられるようにしています。歯がどのように変化しているかを把握しやすいと好評です。

他の先生方との接し方で意識していることはありますか?

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一緒に働く先生方やスタッフ達が、働きやすく満足できる環境を整えることが僕の役割だと思っています。例えば当院では、一人ひとりの先生がすべての治療に関して最初から最後まで担当していただくようにしています。もちろん、治療に専念できるように万全のフォロー体制を整えています。僕が面接で重視しているのは、治療に関する方向性が同じ人であること。マイクロスコープを使った治療にしても歯周病治療にしても、歯科治療の方法は幅広いので、自分と同じ価値観を持つ人と一緒に働きたいと思っています。ですから、当院で働いている人は全員、大切な家族です。実際のところ、家族よりも一緒にいる時間が長いので家族以上の関係かもしれません。良かったときは一緒に喜べるし、大変なときはフォローする。そういう接し方を続けていきたいです。

数十年後に再治療を必要としない治療を行う

歯科医師として大切にしていることは何ですか?

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大切にしているのは、質の高い治療に徹し、1本の歯を大切にすることです。患者さんの大半が虫歯か歯周病で来院されますが、安易にインプラントを勧めるのではなく、できるだけご自身の歯を残す努力をします。インプラントは基本的に最終手段ですね。歯医者が進んで歯を破壊するようであってはなりません。やり直しの必要が起こりにくい治療をコツコツと行うことで、10年後、20年後、患者さんが当院を選んで良かったなと、幸せを実感する治療を今後も続けていきたいですね。歯科医師という仕事は、患者さんの人生を大いに変える可能性を持っているといつも感じます。1人でも多くの患者さんが、ここにきて変わった、良かったと思っていただけるよう取り組んでいきたいです。

休日はどのように過ごされていますか?

車が好きなので、ドライブに出かけたり、愛車のクラシックカーでラリーに出場したりしています。僕が乗っているのは50年前に製造された車で、この前は沖縄で開催されたクラシックカーラリーに出場しました。クラシックカーの魅力は、なんといっても手作り感。今の車のように電子制御されていないので、壊れても修理がしやすいんです。クラシックカーの魅力にとりつかれるまでは、古いものが新しいものに勝ることなんて無いと思っていましたが、いざ乗り始めると価値観がガラリと変わりました。実は父もクラシックカーや古いバイクが好きなんです。この年齢になってだんだんと父と好みが似てきたのかもしれませんね。沖縄のラリーも父と一緒に3泊4日で出かけました。

今後の展望を教えてください。

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当院のような町のクリニックは、地域の人々の口内環境を継続的に守っていくべき存在です。もし、クリニックを1人で運営していたとすると、その人が辞めたときにまったく別のクリニックになってしまいます。それは患者さんにとって良いことではありません。いつ通っても同じ診療スタイルで診てもらえることが大切なんです。ですから、今後分院を増やすことになったとしても、歯科医師が数人で勤務する体制を考えています。患者さんが当院に足を運んでいただくことで、口内環境に関する意識や価値観が変わるような歯科医院でありたいと思います。

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